劇場公開日 2018年2月17日

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「市民より自分ファーストな政治家たち」ザ・メイヤー 特別市民 とえさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0市民より自分ファーストな政治家たち

2018年2月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ソウル市長選で、3期目の当選を目指すビョン・ジョングの選挙戦を描く

普通に考えれば、選挙というのは対立候補との戦いで、腹を探り合い、相手の欠点を見つければ徹底的に叩き、相手の支持率を落とすもの

この映画のジョングも初めはそうだった

しかし、その腹の探り合いが、次第に自分の参謀スタッフへと移っていく。

そもそも、最初はジョングが自分の起こした不祥事を側近にも隠し、
スタッフはそれに不信感を抱き
互いに盗聴し合うようになる

それでもジョングは、何が起きようとも、周りの人間がいなくなっても、家族を犠牲にしても、自身のブライドを捨てても、市長の座を譲らない

それこそが、正真正銘の政治家だと言いたげに

それにしても、誰も市民の未来について誰も語ろうとしない選挙戦ってすごいなと思った
いや、それこそが、政治の真相かもしれないけど

その「呆れるほどに腐りきった選挙戦」の中で
未来への希望となるのが、シム・ウンギョン演じるパク・キョンである

彼女が、この腐りきった政治の世界を変えてくれるものだと信じたい

あ、あと、ちらっとだけど、「メイズ・ランナー」のミンホが出てきたのは、ちょっとお得な感じがして嬉しかった

とえ