あいあい傘のレビュー・感想・評価
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落語の様な良いお話
笑いを抑えた吉本新喜劇風
あいあい傘って死語だよなぁ~今の日本で何故これ公開するのかな?
試写会で観させて頂きました。映画上映終了後、場内では多くの方が、拍手をしていましたので、この作品を気に入られた方も多分多かったと思います。
試写会チケットが当選して無料で観ておきながら、面白くなかったと言うのは大変失礼な事ですが、私はどうしても、好きになれませんでした。
本作は宅間孝行氏の監督、脚本作品と言う事ですが、本作は2007年に監督が所属していた劇団で上演されヒットしていたらしい作品を今回映画化したそうです。
ですが、監督は10年の時を経てまで何故この作品を世に出したかったのか?今の時代にこそ伝えなければならないメッセージ性が有るのか?或いは時代を超えた普遍的なテーマを描いた作品なのか?どちらの要素も本作からは感じられなかった事が、好きになれない要素の一つです。
普遍的なテーマの家族物や人情物と言えば松竹映画が得意する映画で、小津監督の家族をテーマにした作品の数々は私の大好物で、ついつい家族を描いた邦画作品を観ると小津作品と比べてしまう事自体、私がバカなのでしょうか?
今の邦画界では絶対にあの世界感は無いよなぁと思いつつ(高校生の恋愛物映画ばかりがてんこ盛り!アニメ原作物や実写も含めて10代の恋愛物多すぎます)も、いつも家族愛を描いた作品だとついつい期待が膨らみ過ぎてしまう為か、今回もちょっと期待した分残念ですが外れてしまいました。これから観たい方にはごめんなさい!
けなしてばかりもいけないので良かった点を書きますが、雨宮と言う気の良い兄ちゃんを市原隼人が熱演していました。あのキャラはテキヤの役でお馴染み寅さんを思い起こしますね。
バカでお人好しなキャラはこう言う物語では外せないですよね。
特に本作でヒロインさつきがキャンキャンやかましいくて、不自然な芝居の連続で、頭痛くなってしまうので、本当に雨宮の天然キャラ!そして原田知世の控え目なおばさんキャラも良かった!この2人で救われました!ラストの父と娘の展開は悪くないが、どうして無理に「あいあい傘」に持っていくのが???って感じ。
第2番目に気に入らないのは、映画の始まりのシーンでは兎に角カット割が多くて落ち着きがない、展開で、観ていてもう少し長回しでも良いかな?と思ったりしながら観ていました。
でも、観ていて内容に追い付かないと言うわけでは決してないのですが、只余りにも短いカメラショットばかりが目立って登場人物に中々感情移入が出来ない状態が続いたので。ついには睡魔に襲われましたが、何とか寝落ちせずに見終えた時、頑張った自分に、座布団1枚上げたい気分でした。
第3番目はストーリー自体成立していない感が有ると思いますね。ヒロインさつきの母は回想シーンのみの登場です。そして25年もの間、母親は蒸発して死んだと言う父の事を娘に話していた様子が殆どない設定に矛盾が有ります。劇中で父が家を去った理由が劇中で描かれている状況なら、母親が娘に真実を普通は伝えていない筈はありません。母子家庭で苦労ばかりと言うのも、設定上おかしい点が残るのです。更に、さつきの現在の挙動が、アラサーの母子家庭で苦労して生きて来た人間にしては、まるで子供です!登場人物のキャラ設定に矛盾がこんなにてんこ盛りでは、泣くになけません。ラストの展開にも今迄のさつきキャラだと少し不自然ですね。
優しい父と娘の物語を描くと言うより、今本作を製作したのは、政治不信を煽りたい映画なのでは?と勘ぐりたい作品でした!!私の考え過ぎでしょうかね?
愛しているからこそ、離れ離れなのか…。
『あいあい傘』、最近やってない…。
互いに気を使いながら、一つの傘に入るのって意外と大変なんですね。
だから、あいあい傘っていうのは、夫婦が一緒に行うのが一番良いのだそうです。
そうすることで、お互いを支え合い大切にし合えるのだと…。
タイトル通り、この映画にはあいあい傘をする仲の良い夫婦1組登場します。
あいあい傘をする、一見仲睦まじい夫婦のように見えますが、内情はかなり複雑…。
25年前に一体何があったのか?
過去と現在の映像が行ったり来たりするので、初めはとても戸惑います。
でも。徐々に真実が明かされていくことで、新たな夫婦の在り方が理解できることでしょう。
この作品は、元々は舞台作品だったようですが、11年の時を超えて映画化に踏み切ったようです。
舞台ではこの過去と現在の繰り返しをどんなふうに描いているのか気になるところ…。
映画の公開を記念して、舞台も全国で絶賛上演中だそうなので、気が向いた方は観に行くと新たな発見がありそうです。
主演の倉科カナさんの可愛らしい笑顔と、立川談春さんの父親らしい暖かい眼差し。
そこに、原田知世さんの優しさがプラスされて、ずっと微笑ましい気持ちに満たされました。
中盤は意外とシリアスで、過激な心情に心をかき乱されますが、それも父と子の再会のシーンによって、全て愛の溢れる幸せな場面へと変貌!
きっと幸せな気持ちで観終えることができると思います。
脇役の人たちが結構チャラチャラしていますが、みんな根は素敵な性格の人たちばかり。
彼女の悲しみを包み込んでくれる、温かな人柄に癒されると思います!
今回舞台挨拶付きの試写会でした。
倉科カナさんの可愛らしい雰囲気と、談春さんの楽しいおしゃべりと、監督の優しそうな人柄に終始和やかな雰囲気でした。
おしゃべりが下手という倉科さんですが、全くそんなことなく、映画の良さを沢山伝えてくれて、作品を観るのがより一層楽しみになりました!
談春さんのベシャリはやはり天下一品!
右へ左へといろんな話で盛り上げてくれていましたが、最後にきちんと映画の番宣をしていたところは流石でした!
スペシャルな登壇者の方々に感謝です!
ありがとうございました!
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