「更生プログラム」ハッピー・デス・デイ　吹雪まんじゅうさんの映画レビュー（感想・評価）

脚本の大勝利。単なるループもので終わらず、ミステリー要素を加えて緊張感爆アゲで最高です。

兎にも角にも、序盤のクソビッチぶりが効きまくってます。もう、誰に殺されてもおかしくない。なんなら私が殺してやろうか？ってくらいムカつく女を描き切ったのはお見事です。

何度も殺されていく内に、「本当の自分が見えてくる」と、人に対する態度を改めるようになっていく様はなんだか感動的。これ、大掛かりだけどかなり効果的な更生プログラムだと思うんですよね。大勢の人に協力してもらって、毎日同じ演技をしてもらって、最後は殺すフリして気絶させるなりなんかして、タイムループを擬似的に体験させるっていう…。お金も時間もかかるけど、誰かやってくんないかな(笑)

終盤、ラスト15分くらいからの展開には驚きました。まさかこの人が犯人とは…いや、そもそも誰に殺されてもおかしくないクソビッチだってことを忘れてはいけなかった(笑)それでも例の朝がまた来た瞬間、本当にドキッとしました。

ホラー要素もそこそこに、グロは無し。万人受けする作品だと思います。