「THEY LIVE」ハッピー・デス・デイ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
THEY LIVE
上手いな~『ゼイリブ』(1988)のポスター。その上には『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(このポスター知らんぞ)まで貼ってあるカーターの部屋。確認すると、他は『REPO MAN』(1984)、『MYSTERY SCIENCE THEATER 3000』(TV)だった。まぁ、その作品群の内容よりもゼイリブの意味なんかをストーリーの中に取り入れてるってことか。“watch.TV”や“sleep”なんてのもそうなのかなぁ・・・
オープニングのユニバーサル映画のロゴから凝っていた。何度も繰り返すというタイムループもの。ビッチではあるけど、人気者のツリーが何者かに殺される度に18日月曜日の朝に戻ってしまうという内容だ。しかも彼女の誕生日、3年前に亡くなった母親も同じ誕生日で命日も一緒というオマケ付き。
繰り返しは3回目の朝に気づくのだが、そこからは自分を殺した犯人捜し。サスペクトリストなるものを作って、キスをしたニック、メール返信の催促をするティム、グレゴリー教授やその奥さん、クラブのリーダー・ダニエルなどなど。一人ずつ候補から消えていくものの、有力な手掛かりが得られなく、見知らぬ男だったカーターの協力を得ることになる。
不気味なマスクにしても大学のマスコットキャラみたいな感じだったけど、そもそもこの大学は医学系?ルームメイトは看護師だし、不倫相手も病院のドクター。設定にはあまり生かされてなかったし、殺人を犯すことにしてもかなり雑。そんな簡単に無罪放免というわけにはいかないだろうと感じたのが難点だったかな。
それにしても髪を赤く染めたり、裸でキャンパスを歩いたりとバリエーションは豊かでした。どうせ明日(今日)になればみんな忘れるんだから、派手にやっちゃえ~的なツリーのキレっぷりも中々のもの。16回目には父親に会いに行ったり、みんなに親切にしたりと心を入れ替えるところは好感が持てた。いやしかし、『恋はデジャ・ヴ』もビル・マーレイも知らないとは・・・カーターがちゃんと映画を教えなきゃね。まずはジョン・カーペンターから。