劇場公開日 2019年6月28日

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「ホラーとコメディとミステリーを一度に楽しめる」ハッピー・デス・デイ といぼさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ホラーとコメディとミステリーを一度に楽しめる

2020年1月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

タイムループサスペンスホラーコメディという色んなジャンルてんこ盛りの本作。
多くの映画好きから高い評価を受ける今作ですが、一足遅くDVDで鑑賞いたしました。

結論。面白かった!
ホラー部分はしっかり怖いしコメディ部分はしっかり笑える。そして何より「死んだらタイムループ」という設定が面白く、ミステリーの本筋にしっかり絡んでストーリーを上手く回している。

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典型的な金髪ビッチである女子大生の主人公ツリーは誕生日の朝に見知らぬ男の部屋で目を覚ました。どうやら酔った勢いで見知らぬ男の部屋で一夜を過ごしたようだが、性に奔放なツリーは特に意に介さない。男の部屋を後にし、慌ただしく一日を過ごして夜にバーティ会場に向かうまでの道を歩いていると、マスクをつけた殺人鬼にツリーは刺殺されてしまう。しかし気がつくとツリーはまた見知らぬ男の部屋で目を覚ます。時間が戻ってその日の朝になっていたのだった。その後も殺される度に朝に戻るツリーは、自分を殺した犯人を捜すため・ループから抜け出すために奔走する。
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こういうタイムループものは結構好きで色々観たことがあるのですが、死んだら時間回帰というループのパターンはトム・クルーズ主演の「オール・ユー・ニード・イズ・キル」を思い浮かべます。

しかし今作、どちらかといえばストーリーの展開的に観ても完璧にビル・マーレイ主演の「恋はデジャ・ブ」をイメージしているとしか思えません。というかラストシーンで登場人物がそう言ってるシーンがあります。「恋はデジャ・ブ」はビル・マーレイ演じる高飛車で傲慢な男が、繰り返される時間回帰の中で人間的にも成長していくタイムループコメディで、「ハッピー・デス・デイ」にも重なる部分が多いです。

非常にクオリティが高く面白い作品でしたが、過去のタイムループ作品のオマージュのような描写が多くて(この作品を先に観ていたら評価が変わったかもしれませんが)先に「オール・ユー・ニード・イズ・キル」と「恋はデジャ・ブ」を観てしまっていたため、どうしても二番煎じ感が否めません。観たことあるような展開が続くので途中で中だるみを感じてしまいました。

といぼ:レビューが長い人