ザ・フォーリナー 復讐者のレビュー・感想・評価
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笑わないジャッキーの凄みが新鮮
ジャッキーが凄い。アクションがやっぱりカッコいいし、やたら強い60代初老おじさんという説得力が出る演技&パフォーマンス。これまでのジャッキーは、ポップで華やかで笑えちゃうアクションで、ファンキーに敵を倒すような印象だったけど、今回はもう何も失うモノがないこの世に恨みしかない表情がすごく辛くて苦しくて、これまでとガラリと違う印象で新鮮でした。
お話に関しても、クァンが劇中で行う判断には納得がいき、理不尽さを感じなかったのが良かったです。衰えた体を鍛える筋トレシーンは「ロッキー」のスタローンを彷彿させます。車のドアで筋トレするところはちょっと笑ってしまった…。(笑)
そして最後の判断も、良かった。不用意に人を殺さなかったりワンコをちゃんと保護してあげてたり、こんな辛い人生を歩まなきゃいけなかったことが見ていて苦しくなる優しさを感じて切なくなりました。ずっと厳しい表情をしていたけれど、ラストシーンに少し微笑みを感じたので、ほっとしました…。
しっかりした秀作
劇場で観てよかった!
少し残念
理解が難しいか
無表情なジャッキーがもたらす緊張感
ジャッキー・チェンといえばカンフーエンターテイメントのイメージだったが、これは空気が重々しい。爆破シーンも多いのでいつ爆発するのか画面を見ているのが怖い。
とにかく「緊張感」の映画だ。北アイルランドの過激派テロに巻き込まれ娘を失った中国移民が自力で犯人を見つけて復讐を果たそうとする……という話だが、その見つける手段が北アイルランドの政治家(昔テロリストでつながりがあると踏んだ)にテロ紛いというかテロそのものの脅しを仕掛けて無理やり聞き出そうとするもの。この政治家も色色裏できな臭いことをしてるんだが、ジャッキーが怖いので可哀想になる。
というか、話の半分くらいは「テロの犯人は誰なのか?」をめぐる政治サスペンスで、これは少し意外だった。むしろ北アイルランド問題に馴染みもない私からすると誰がどういう立場なのか滅茶苦茶混乱した。頭空っぽで見られるアクション映画だと思うと面食らう。そうして混乱しているところに復讐マシンと化したジャッキーが突如襲撃してくるのだからパニックである。政治家の周りではそれぞれの思惑がうごめいているのに、ジャッキーの要求はひたすら「犯人の名前を教えろ」の一点張りなのも怖い。
勿論、ジャッキーが老体に鞭打つアクションも素晴らしい。素晴らしいのだが、たとえジャッキーといえど老いてはいるので若いアクションスターと比べると、スタンドが痛々しい。しかも今作は主人公がとにかく不幸オーラを漂わせているので拍車がかかる。それはそれで「迫真の演技」に間違いないのだが。
それと、結局ジャッキーは中国人なのかベトナム人なのかアメリカの特殊部隊にいたのか。
ジャッキーがシリアスな役回りで出るという触れ込みで見たが、単にシリアスなアクション映画ではなく、しかしカンフー映画のエッセンスは感じる、面白いが何だか不思議な映画だった。
報復に終わりなし
きっと主人公のクアンも、元IRAの副首相ヘネシーも、そんな事は分かっているのだろう。
だが、二度に亘り理不尽な暴力で家族を失い天涯孤独の身になってしまった主人公には、復讐しないという道は見えなくなってしまっていたのではないか。ましてや殺人のスキルが身についていてはなおの事だろう。
殺人のスキルが身についているという事は手元に拳銃が有るという事と恐らく同義だろう。つまり誰もがジャッキー·チェンには成れないが、誰もがクアンにはなってしまうかも知れないという事だ。
ピアース・ブロスナン演じる副首相ヘネシーも、報復には終わりが無い事を恐らく服役により思い知ったのではないか。だからこそ副首相という立場になってもかつての仲間達と敢えて手を切らず、形を変えたシビリアンコントロールにより和平の道を探っていたのではないか。でなければリスクになるだけの仲間達とは手を切っていた筈だ。
今作の主人公はこれ迄のジャッキーならば決して演じる事はなかったキャラクターだが、制作まで担当しているという事は、現在の自分ならば反暴力を訴えながら復讐の道を行く主人公という難しい役も演じられると確信したのではないか。
結果笑顔を封印したジャッキーにより、よくある復讐物とは毛色の異なる映画になった。アクションも存分に楽しめるが、復讐を果たしスカッと終わる訳ではない、ズシリと重い作品だ。
さて、文が重くなったのでココから少しジャッキー映画としての見所を。
まずこの主人公の年齢、61歳です。つまりジャッキーとほぼ同年齢。それが?と思う方もいるでしょうが、自分の娘みたいな(時には孫、笑)ヒロインを置きたがるジャッキーとしてはこれは画期的な事でしょう。この作品にかけるジャッキーの意気込みが違うのが判りますね。
そして勿論アクションについては、安心のジャッキーアクションです。
え?今回はリアル路線なんじゃないの?とお思いかもしれませんが、コミカルさが無いだけでいつもどおり。むしろ近作では珍しい程の激しいアクションシーンを見せてくれてます。なにより走り方がいつものジャッキー(笑)。
あとひとつ、脱ぎます(笑)。ここんとこヌードの無いジャッキーでしたが、安心して下さい。脱いでますよ。さすがに股間隠して走ったりはしないが。
今作は現実を反映したアクション映画なので、登場人物も多く少々話が難解です。自分は字幕追うのになかなか苦労しました。その為にあまりテンポがいいとは云えないのですが、そこはあまり気にせずに。ジャッキーのファンなら観ておくべき作品です。
勿論、ジャッキーファンじゃあない方達にも、オススメ。
俳優としてのジャッキー
ジャッキーがトレードマークとも言えるコミカル要素(笑顔や慌て気味のカンフー等)を一切封印し、徹頭徹尾死んだ目をして復讐に駆けずり回る話。
大筋として、イギリス本土と北アイルランドの関係性やそれぞれの近代の歴史がバックボーンになっているので、その辺に馴染みの薄い普通の日本人(私です)には少々話が分かりにくいです。政治的な面でも結構入り組んだ構成になっています。
話の重要性としても、北アイルランド副首相を演じるピアース・ブロスナンの方が比重が大きかった印象で、ジャッキーは主人公のわりに影が薄かったような。
ジャッキーといえばのアクションシーンも少なめな上、作風に合わせて派手さも抑えめなのでなおさらのこと…
ただ、悲しみや怒りを表情だけで表現するジャッキーの凄みは最高でした。
アクション俳優ではなく純粋な俳優としてのジャッキーを見たい人は必見です。
うーん、ジャッキーでしたねー。
渋いジャッキーも良い
渋いダークヒーロー
う~ん…笑顔が消えた無口なジャッキーは似合わない❗
星🌟🌟🌟 007を撮った監督だそうですが…前半は普通の洋画のようでしたがジャッキーがしゃべらない、笑顔がないのと話の展開がまったりしていてちょっと退屈でした❗副首相役のピアース・ブロスナンを追い詰め始めたあたりから面白くなってきたのですが最初はストーカーぽくてちょっと怖かったです❗後半からカンフーアクションありのいつものジャッキーの映画みたいになったのですが…やっぱりジャッキーはコメディータッチの作品が似合う気がします❗ピアース・ブロスナンが引きの演技でジャッキーを立てているようでしたがちょっと逆効果みたいになってました❗北アイルランドとイギリスの関係ももっと詳しく説明した方が良かったと思います❗宗教がカトリックとブロテスタントと違うとか…何だかまとまりがないような感じでちょっと残念な映画でした❗
笑顔は封印
ジャッキーが静かに
政治的深みのある話だった
笑わないジャッキー
ジャッキーと言えば、カンフーアクションの中に、コメディータッチの笑いを散りばめた作品が多いのですが、今回は、一切の笑いを封印した、シリアスなサスペンスアクション。
ジャッキーのあの死んだような目の表情は、これまでになかった。それに、アクションにもカンフーアクションは、内容的に合わないのか、少なく抑えており、年齢的にも難しくなってきているのかもしれませんね。
それでも、あの年齢であれだけのアクションをスタント無しでやるのは、凄いと思う。
内容的には、北アイルランドとイングランドの政治的な紛争について、よく知らないので、そもそものテロの意義がどこにあるのか、勉強してないと、理解するのに難しい部分もありました。
ピアース・ブロスナンは、007の頃から比べると、いい歳のとりかたして、渋さが増しましたね。今回は1人だけ、貧乏クジを引いた内容でしたが…。(笑)
やっぱりジャッキーは、明るさが残る作品の方が似合っていると思います。
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