「異色のバディ・ムービー誕生。豪華なキャストで紡ぐ、上質なミステリー。」マスカレード・ホテル 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
異色のバディ・ムービー誕生。豪華なキャストで紡ぐ、上質なミステリー。
【賛否両論チェック】
賛:人を信じるか疑うか、全く正反対の価値観を持つ刑事とホテルマンが、ぶつかり合いながら潜入捜査へと挑んでいく様が、さながらバディ・ムービーのようで面白い。ミステリーとしても充分楽しめるほか、出演者もかなり豪華。
否:どうしても似たようなシーンが続くので、ストーリーに惹かれないと退屈してしまいそう。
ひょんなことから潜入捜査をすることになった刑事・新田と、捜査に協力せざるを得なくなったホテルマン・山岸。相手を「疑う」刑事と「信じる」ホテルマンという対比が、それだけで斬新で印象的です。そんな2人がひたすら衝突し合いながら、少しずつお互いの信念を知り、心を開いていく様は、さながらバディ・ムービーの新境地といったところでしょうか。
ミステリーとしても上質です。一見すると、ホテルを訪れる一癖も二癖もある宿泊客の群像劇のように見えながら、実はその中に事件のカギを握る重要な人物や出来事が紛れ込んでいるのが、観ていて思わずうなってしまいます。
出演者の皆さんも非常に豪華ですので、その辺りも楽しみながら酔いしれたい、そんな世界観の作品かも知れませんね。
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