劇場公開日 2019年1月18日

「木村拓哉の目つきが悪すぎる」マスカレード・ホテル ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5木村拓哉の目つきが悪すぎる

2019年1月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

ドラマの王道のような「ホテルもの」と「刑事もの」の合体ドラマ。人を信ずることと疑うことで正反対の価値観を持つ両者を戦わせたらどんな化学反応が起きるか面白いだろうという発想だ。木村拓哉と長澤まさみの漫才のような掛け合いは面白く見られた。反発しあっていた二人が、次第に認め合い、まるで本当の「バディ」のようになっていく様子がとても興味深かった。仮面をかぶって自分を偽る宿泊客のエピソードは、どれもありきたりであるが、物語の進行にそれぞれ意味を持っているので効果的だ。。人間ドラマとしては及第点ではあるが、サスペンスドラマとしては弱い。連続殺人事件の複雑なトリックや、真犯人の正体はとてもよく考えられているが、映像ではその面白さを十分表現できなかったようだ。満足感は薄かった。木村拓哉と長澤まさみはとても味わい深い演技をしているのが収穫だ。

ガバチョ