「アンコール!」マスカレード・ホテル bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
アンコール!
主演男優を理由に、この映画を鑑賞対象から外している人も多いと思う。もったいない、って言っときます。面白かった。木村拓哉の子供っぽい胡散臭い芝居への心配は杞憂でしたし、豪華なキャストを使い切った潔い演出だったと思います。要は、どの役者さんも「駒」として忖度なしの演出。
最後のエピローグは明らかに蛇足。エンドロールはグレーテストショーマンの劣化コピーでNGだけど。
主演二人の背中の演技は良かった!
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1/20追記
ショートカットの山岸の輪郭が少しだけ動くことで、二人が会話している事がわかります。会話は続きますが、新田と山岸は、まるで静物の如く。クロークの一部になってしまったかの様に、身じろぎひとつしません。刑事とホテルマン。立場は違えども、二人が断固たる決意を固めた事を後ろ姿で表現した後、予告編で流れる台詞へ移行。
この演出が、最高にカッコ良かった!
bloodtrailさん
コメントありがとうございます。
「大衆サスペンス」良くわかります。
ジャンルでいえば間違いなくサスペンスですし、エンターテイメントとして私もかなり楽しませて頂きましたし、以外?といっては失礼ですが面白かったです。
映画の観かたがマイノリティ側か変態だろうという自覚ありますしねw
琥珀さんへ
コメントありがとうございます。
実は鑑賞前「キムタクがどんなに酷くても我慢しよう」、程度の意識だったんですが。笑
刑事新田のやさぐれ感から、ホテルマンとしての流儀を身に付け、仕草まで変わって行く様は、役者としての可能性を感じました。素直に賞賛できると思います。演出も良いんでしょうね。
長澤まさみも良い感じの大人になってて、主役二人が展開を引っ張ってたと思いました。
同感です。木村拓哉さんのこれまでの映画は殆どみてないので、逆に先入観無く鑑賞しましたが、SMAP・木村拓哉ではなく、役者・木村拓哉を感じることが出来ました。
個人的には唯一、「客ではなくお客様」と尚美に振り向きざま無理やり笑顔を作るシーンだけ撮り直して欲しいと思ったくらいで、他は新田浩介の役柄を彼なりに上手く造形出来ていたように思います。なんか偉そうに書いてしまいましたが筆力不足ということでご容赦ください。