劇場公開日 2017年12月9日

「もやっとする青春」なっちゃんはまだ新宿 作品に向き合うゆき平さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5もやっとする青春

2018年5月3日
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泣ける

難しい

幸せ

正直、前半はまだ丁寧だけど後半は結構雑な面が多かったかな。ライブのシーンはもうちょっと、ストーリーと交差させながら見せてほしかった。

だけど、本作はこの雑さが良い気がする。

「なっちゃんって結局なんだよ」って感じにはなるけど、そういう忘れられない何かって何かしらあると思うんだよね。その何かが「なっちゃん」として、もやっとして残る。「なっちゃん」がいつの間にか自分のそばにいたかのような余韻が最後には残る。

だけど、その何かに執着せず、身近な友達と身近な恋人と身近な幸せを気づかされるようなそんな映画に感じたかな。

雑さはあるけど、こう何かが良いって感じる作品もたまには良いと思う。映画としてどうなの?とは確かに思うけど、自分はこういう作品もあって良いと思うな。

前半のピュアさは最高だし、みんなが可愛いと感じる。

どこか愛らしい、そんな作品。

作品に向き合うゆき平