妻よ薔薇のように 家族はつらいよIIIのレビュー・感想・評価
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モーフィング
橋爪功のキャラがどんどん濃くなって、なんだか寅さん的進化だなと思っていたら、寅さん小ネタが続き、とうとうシーンごと寅さん化。
モーフィング(死語ですかね?)のようで面白かったです。
フラメンコとか墓問題とか、個々の事柄については淡々と観ましたが、むしろ後年観た時に意味があると感じます。
さて、今回は間(ま)を楽しみながら観ました。
ギャグの後の切り方とか、家族間での色々なタイミング。
特にミルクティを持ってくるタイミングは完璧で、心の中で声を上げました。
山田監督はもう評価どうこうではなく、作品を撮り続けて欲しいと思うのみです。
そんな気持ちですが、やっぱり面白かった。
親子断絶している身としては、帰省代わりのいい映画です。
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ハネケ監督の『ハッピーエンド』と続けて観たおかげで、いっそう居心地の良い家族映画として見ることができました。
家族に乾杯
私は昔からの山田洋次ファンで、まだ山田監督作品が見れる喜びに感謝しながら、家族と本作を観賞しました。シリーズの中では一番ドラマ性があり面白かったです。鶴瓶さんが特別出演してますが、素直に家族に乾杯と言いたくなる昨日でした。次作も楽しみです。
日本の家族の泣き笑い
アメリカでは映画でも小説でも、家族が第一であるという価値観が金科玉条のごとく扱われているが、日本ではそれほどでもない。普通の人の普通の日常では仕事や学校が優先でどちらかというと家族は二の次だ。家族が問題になるのは相続争いや家庭崩壊あたりである。それは共同体の中での家族の位置づけの違いによるものではないかと思う。
アメリカでは家族は国家や州、町、会社などとは独立した、独自の世界として捉えられる。そして共同体や組織は、個人の家族を尊重する。しかし日本では共同体や組織の都合が家族の都合を蹂躙している。
本作の家族はいまでは珍しい、家族優先の一家である。こういう家族がいてほしいという制作者の願望がはっきりと感じられる。そして映画を観終えると、実は自分の中にも同じ願望があることに気付く。家族とは、同じ花を見て美しいと思うときの共生感が得られるもっとも身近な単位なのである。
家族それぞれの役割は、ひとりの人間の脳内のように明確だ。ひたすら正論を主張する者、ひねくれて斜に構える者、黙って耐える者、おちゃらけて笑い飛ばそうとする者、他人事のように論評する者など、ひとりひとりに典型的な立ち位置がある。人の頭の中で考えがまとまるような感じで家族がまとまりそうになると、誰かが暴走して再び混沌となる。そのあたりのドタバタが笑える。
西村まさ彦が演じる、独善的に見える長男幸之助だが、父親の周蔵から見ればコミュニケーション能力に欠ける頼りない息子である。しかし出張の土産で息子たちが普段から欲しがっていたゲームや、妻に似合うであろうスカーフを買ってきたりする優しさも、実は持っていたりする。そしてそのスカーフが本作のキーアイテムで、タイトルにもつながっていく。
意地を捨ててプライドを捨てて、優しさを発揮することは、相手との距離が近いほど難しいことである。しかし勇気を出して踏み込むことでわだかまった心が氷解する。その過程を山田監督は丁寧に描いて見せた。笑えて泣けてホッとする、あたたかい作品である。
古き良き昭和のホームコメディ
この映画を見終わった後の率直な感想は「何、この抜群の安定感」って感じでした。とにかく脚本やセリフが非常に緻密で全体の構成がブレないんです。笑いの質も高めで自分も思わずを声を出して笑ってしまいそうになりました。
なお、客層としてはやはりお年を召した方が非常に多かったです。私は昭和世代なので非常に面白く感じましたが、最近の若い人が見たらどのような評価になるのか気になるところです。
母親(妻)の有り難み、苦労が分かる映画。
「妻よ薔薇のように 家族はつらいよ3」鑑賞。
*概要*
平田家の人々が直面する大騒動をユーモアにたっぷりに描いた山田洋次監督による喜劇映画シリーズ第3弾。
*主演*
橋爪功
*感想*
ほぼ満席。自分以外、シニア世代のご夫婦のお客さんが多め。若い人も来てました。
1~2は鑑賞済み。2作とも面白かったので、こんなに早く続編が公開されるとは思ってなかったですw 「家族はつらいよ3 妻よ薔薇のように」のほうがタイトル的にしっくり来るんですけど、まぁ~いいか。
1は「離婚」2は「高齢者運転」そして今回のテーマが「妻と家事」。
今回は、長男の嫁である文枝さんが焦点。
ある事件をきっかけに文枝さんは家出しまい、残された平田家の家族が妻の有り難み、家事ってこんなに大変なんだっと感じてしまう描写が見受けられました。僕は独身なので、嫁はいませんが、母親の有り難みがとても分かりました…。
前作同様、ユーモアをたっぷり交えながらも平田家の日常を描いてます。玄関の扉の音が何故かコンビニの音だったり、家族の日常が細かく描かれてるのが素晴らしい。前作のキャスト、新しいキャストも登場してますが、あまり印象的に残らなかった。けど、結構笑っちゃいました。
前作よりストーリーがちょっぴり重たい。長男役の西村雅彦さんのせいですねw あれはどう考えても旦那が悪い。逆ギレするわ、謝罪はしないわ、ムキになったり、、あんなんじゃ奥さんが可哀想です。それにしても演技が上手かったな~(^^) 自分の父親と重ね合わせてしまいましたw 似てるのでw
全体的に笑い所が豊富なので、面白かったです!妻の代わりに橋爪功さんがエプロン姿で家事や掃除、洗濯をする所が何か可愛かったw
ほっこりしますし、平田家の騒動はラストを見た限り、続編ありそうです!
シリアスなテーマを、笑いに変えるテンポのよさと、確かな演技力の”平田家オールスターズ”
3年連続第3弾。春~初夏の定番コメディシリーズとなりつつある。
大家族構成の昭和ホームドラマ的なライフスタイルは、現代の実情からは大きく乖離しているのだが、「サザエさん」しかり、60歳以上が中心の客層には、そんなことはどうでもいいのだろう。
むしろ、そこに無理なく現代的な家族エピソードを挿入する技量が見事。これまで"熟年離婚"、"無縁社会(孤独死)"などを取り上げ、今回は"夫の主婦業への無理解"を描き、"主婦への感謝"につなげている。
シリアスなテーマを、笑いに変えるテンポのよさと、細かい笑いのエッセンスは、巨匠・山田洋次(86)の喜劇の集大成になる。
山田洋次の代表作といえば、「幸せの黄色いハンカチ」(1977)、「息子」(1991)、「学校」(1993)、「男はつらいよ 寅次郎の縁談」(1993)、「たそがれ清兵衛」(2002)など、日本アカデミー賞で最優秀監督賞3回、最優秀脚本賞4回を獲得している。
86歳で現役、かつ第一線でヒットしつづける・・・。しかもほぼ年1作ペースで作る老匠たち。クリント・イーストウッド(87)、ウディ・アレン(82)、リドリー・スコット(80)・・・。80歳を越えて、こんな精力的に活動できるのが、信じられない。スピルバーグの70歳なんてまだまだ若造なのかも。(32歳から見た16歳みたいなもの)
また「家族はつらいよ」シリーズは、山田洋次監督のもとに集まった演技派俳優たちが最も重要で、このメンツを年1回でスケジュールを押さえられるのも、山田監督ならではこそ。
橋爪功、吉行和子、西村まさ彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優ら"平田家オールスターズ"(!!)と、小林稔侍、風吹ジュンなど、安心して観られる俳優に支えられている。
ちなみに、本シリーズ主演の橋爪功と吉行和子が、山崎貴監督の「DESTINY 鎌倉ものがたり」(2017)の中で、黄泉の国へ旅経つ夫婦役でオマージュ出演していたのが印象的だった。
(2018/5/26/TOHOシネマズ日本橋/シネスコ)
安定感☆
山田監督のいつも通り安定感のある映画です。
映画館も、シニアの方でいっぱい。
それは良いんですが、女性の方が大したことない場面でも、
大声で笑われるのには閉口しました。
なんか、いかにも笑ってください!という演出が目立って
個人的には、Ⅱのほうが良かった。
でも、やはり安定感があり 2時間超はそこそこ
楽しめます。
第2話でボロボロだった平田家の自家用車はトヨタの新型のハイブリッドカーに代わっている。 出演者に落語家が3人いる。4作目に続くエピソード?
Movixあまがさきで映画「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」を見た。
封切り日の午前9時50分、朝一番の回に見た。
客層はほとんど我々夫婦よりも年配の方たちだった。
平田家に事件が起こる。
空き巣に入られ、
史枝さんが家出をし、
火事が起こる。
このあたりは予告編でわかることなので、ネタバレだと指摘しないで欲しい。
他には、
夫婦喧嘩、へそくり、病気療養、徘徊老人、老人ホーム、お墓の問題、実家の家屋の問題、主婦のパート事情、主婦の習い事など、現代の日本社会に共通の話題に関することをキーワードに話が進む。
第2話でボロボロだった平田家の自家用車はトヨタの新型のハイブリッドカーに代わっている。
出演者に落語家が3人いる。
個人的には山田洋次監督は好きではないが、山田洋次監督の撮る映画は面白い。
今作も大いに笑った。
泣けるシーンもちゃんとあるので安心して欲しい。
ラストシーンでは4作目に続くエピソードがある。
上映時間は123分。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
さすが山田洋次監督、安定感ある映画でした
「男はつらいよ」の山田洋次監督のこの所続いているシリーズモノで、「家族はつらいよ3」を見てきました。
確か1作目は熟年離婚、2作目が無縁社会、今回のテーマは、ずばり「家庭の主婦」で、しかし、山田洋次監督も86歳でまだまだ勢力・精力的に映画を作って行けるのは凄いな・・・・
本作品、少々表現的には古さや甘さがあるとは思いましたが、毎度の様な安定感があり、笑わせる部分は、美味いよな・・・・
また、要所要所で、「男はつらいよ」や「山田洋次監督ゆかりのある」シーンがありますが、この辺は、やはり茶目っ気と言うのでしょうか、単に真面目なだけの人格ではない山田洋次さんの人柄が出ているな・・・
本作品の内容となると、冒頭でも言いましたが、しょっとメリハリが有り過ぎて、「こんなお父さんいるの」と言いたくなる位な性格で、もし私でも家を出ていくでしょうな・・・・
個人的には、林家正蔵さんで話を作ってみても面白いと思うんだけどね。
相変わらず、大人の学芸会 名だたる俳優達が、昭和な芝居をする 主婦...
相変わらず、大人の学芸会
名だたる俳優達が、昭和な芝居をする
主婦へのオマージュというが、いまどきの主婦は、フラメンコを習いたいなら、習うでしょ
何か問題が起こると集まる家族、いまどきは、LINEで会話するでしょ
毎日日曜日の方々が観る映画
ただ、親の別居に悩む子供達という演出はとても良かった
山田洋次ならではの心に響くセリフが散りばめられていて、見終わった後、ほっこりした気分になれた
西村雅彦さんの素晴らしくダメな父親役に拍手!
これは是非、世の中の旦那様に観てもらいたい!
なぜなら、「主婦のありがたみ」というものを感じて欲しいから(笑)
毎日夕飯が出てきて、洋服が洗濯されていて、家がきれいに掃除されてある。
素晴らしいことですが、いつしかそれが、「当たり前」とならないように…⁈
いなくなって初めて奥さんのありがたみを知るダメ夫達。
妻が家出して初めてわかる苦労を思い知るのも大事ですね。
平成の男の人たちは、家事も育児もやるようになったイメージですが、昭和の男達はまだまだ…⁉︎
洗濯の脱水はできない、掃除もできない、おまけにボヤまで起こしてしまうというどうしようもない男たちばかりです。
そんなピンチに、今回も平田家の面々が奮闘してくれました。
3ともなると、面白くなるなってくるのがシリーズの苦労する所。
でも、この『家族はつらいよ』シリーズには、そんな退屈さは微塵も感じさせません!
相変わらずのドタバタプリに拍車がかかり、収拾のつかない事態にまで追い込まれてしまうのです(笑)
観ているこっちは気楽なものですが、当の本人本当たちは気が気ではない様子⁈
ハラハラドキドキの日常ですが、観ている人を笑顔にさせてくれます。
映画だから、フィクションだから許される、家族の姿に笑いあり、感動あり、涙ありと、たくさん楽しむことができました!
時には喧嘩して怒鳴りあう家族。
でも、最後にはみんなでうな重食べちゃうのですから、やっぱり仲の良い家族なのですね(笑)
今回は、とても素敵な映画でした!
ありがとうございました(^^)
最後の終わり方が続編を感じさせてくれましたので、シリーズⅣの完成が待ち遠しくなります(o^^o)
山田洋次監督、続編に期待しています‼︎
笑える!そして泣いてしまった
こんなに笑った映画ははじめて!
退屈せずに最後まで見ていられる。
わたしはまだ子供もいないが、ところどころ泣けるところがあった。
母の感情を想像してうるっときた。
年代問わず観れる作品だが、年配の人がみたらより面白いのではないかと思う。
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