「時にはルールを破ることが必要なこともある」ザ・シークレットマン yoneさんの映画レビュー(感想・評価)
時にはルールを破ることが必要なこともある
ウォーター・ゲート事件で新聞社に情報提供していた、ディープ・スロートことマーク・フェルト氏を主人公にした作品。
FBIの副長官だったフェルト氏だが、フーバー長官の死後に、ニクソン政権でFBIを骨抜きにするような方針を立て続けに実行され、FBIの独立性を担保するためにフェルト氏は必死に抵抗する。
その顛末の物語。
この作品は現在上映されている「ペンタゴン・ペーパーズ」とセットで観た方が良い。
違う立場(視点)で観た同じ事件のお話なので。
自分も明日「ペンタゴン・ペーパーズ」観に行く予定。
フェルト氏の行動は、ある意味FBIという組織を守るためのもの。
要するに、自分が属する官僚組織を守るための行動、と言えなくはない。しかし、アメリカ社会の治安を維持するためにFBIの独立性は重要。個人的な欲のための行動ではなく、あくまでアメリカ社会を守るという公共的な目的のため。
そのためには、FBIのルールも破ることもある。
50年近く前の話だが、当時のアメリカには、ジャーナリスト側も含めて、そういう意識がちゃんと存在していたんだな、と感じる。
おそらく今はかなり薄くなっているだろうが。。
一方で、我が日本は・・?
財務省事務次官のセクハラ問題だけじゃなく、最近の不祥事だらけの状況だと、比較しようとすら思わないな。。。情けない。
現在のトランプ政権はガタガタではあるけれど、アメリカ国民の中には、正義を貫徹しようとする意志がある。
腐ってもアメリカはアメリカなのだ。
それが羨ましい。
観終わったあとにそう感じました。
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