ベロニカとの記憶のレビュー・感想・評価
全23件中、21~23件目を表示
都合よく塗り替えられた初恋の思い出
40年前、学生時代に付き合っていたガールフレンドの母親が主人公のトニー(ジム・ブロードベント)にあてた遺書
そこに書かれていた彼への遺品は、自殺してしまった親友の日記だった
面白かったなぁ
サスペンス的な雰囲気もある人間ドラマ
人は記憶の断片を組み合わせて、自分の都合の良いように思い出を作り上げてしまうという話
ここで描かれるのは、初恋の思い出
そのとき二人で作り上げた関係は、周りの噂に惑わされず、最後まで二人で話し合って終わりを決めるべきなのに
でもそれが大学生の若さだと、理性よりも情熱が先走り、自分の感情だけで勝手に終わりを告げてしまう
それが、後々大きな誤解を生むとも気づかずに
そして40年の月日が経つ
40年も経てば、少しは大人になっているだろうと思っていても
悲しいことに、人は40年経ってもろくに成長もせず、同じことを繰り返してしまう
主人公のトニーが、なんともデリカシーがなく鈍感で偏屈なことにイラついてしまうけど
次第に自分の父親を見ているような気分になり
最後には、そんな彼も愛おしくなっていく
人って誰も完璧にはなれないよね
いっぱい失敗をして生きていくんだよね
だからこそ、愛おしいんだよ
大学時代の友人に会うと、あの頃の自分に戻ってしまうのはなぜだろうといつも思うけど
それは、世界共通の感覚なんだなぁと思った
年とって。。
昔のシャーロットランプリングがすごくステキだったので是非観たかったです。映画は昔の若い時と現在をフラッシュバックさせて本当に脚本が素晴らしい映画でした。
落ち着いた女性たちに比べて男性は年をとると頑固で孤立していた主人公がある遺書から昔を思い出して。。という簡単な問題ではありませんでした。平穏に暮らしていたけど過去の出来事を蓋をして生きてきて、確かな悪意がありました、とてもとても。。。
全23件中、21~23件目を表示