「原作未読。信用」ベロニカとの記憶 なおさんの映画レビュー(感想・評価)
原作未読。信用
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できない語り手、しかも無意識というたちの悪いやつか。邦訳時にミステリ界隈で評価されていたようだったが…叙述の仕方/騙られ方を堪能するために小説を先に読むべきだった。
主人公の言動(現在パート)が、いちいち自分を正当化するための上っ面のもので、しかも家族にはそれが容易に透けて見えるのでイラつくのがよくわかる。そのうちその心持ちというか基本姿勢というか傾向があれこれ私?? と思えてきて余計なダメージを受けた。ブロードベントがうまいのが悪いので、ワタシワルクナイデス。
人間いかに自分の都合のいいことしか覚えてい(たく)ないか、暗喩的なセリフを散りばめていたのかが最後まで見るとわかる。ベロニカのお母さん結構かわいいなあ、とか呑気に思っていた私には、真相という鉄鎚が振り下ろされ成敗されたのであった。
このエンディングが「正解」かはわからないが、変わろうとする気持ちには嘘はない…と思いたい。
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