「身の振り方について」ベロニカとの記憶 凪さんの映画レビュー(感想・評価)
身の振り方について
単館上映で、時間を間違えて入ってしまいました。
たまにこういうバカをしますが、そのまま受け入れて楽しみました。
ライカや車、音楽など、なかなか好みのものが出て来てよかったですが、本質的には少し説教くさく感じるところもあります。
逆に、説教臭さをうまく消しているともいえますね。
評価が低めなのは、本質をコーティングしているような作風のためです。
若かりし頃の回想と、老いた現在を交互に繰り返しますが、面白かったのは、鑑賞する自分がその中間的な位置にいることでした。
まさに身の振り方がよくわからなくなってきていると感じていたこの頃だったので、なるほどと思う部分もあり、説教くさく感じてしまった部分もあったのかもしれません。
何か教訓を得たとか、そういったことはないのですが、身の振り方や生きる態度について、もうちょっと慎重になろうという気分になりました。
それにしても、シャーロット・ランプリングでバシッと絵が締まる感じは、観ていて気持ちよかったです。
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