「一時の衝動」ベロニカとの記憶 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
一時の衝動
原作未読
60歳を過ぎ中古のカメラ店を営むバツイチの男に見知らぬ弁護士から40年前の学生時代に別れた恋人の母親の遺言で譲渡するものがあるという知らせが届いたことから、過去を振り返る話。
あらすじでは記憶を書き替えていたとなっているが、封印していたのか思い出さなかっただけなのかとも感じられる内容で、ベロニカとの馴れ初めからを思い出しながら元嫁に話していく形でストーリーが展開していく。
親友の日記を元彼女の母親からとか複雑だし、昔の話が途切れ途切れに小出しに語られる為、途中から後出し感もあるものの昔の話が全てみえた時に何とも悲しい気持ちにさせられるし、知らなかった事実は更に衝撃的。
サスペンスという触れ込みに若干の違和感があったけど、確かにサスペンス作品だった。
又、いくつになっても幼く鈍感で偏屈なオヤジが、一時かも知れないけど自分を見つめる姿に何ともほっこりした。
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