劇場公開日 2018年10月5日

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「戻れない時間の切なさと美しさ」あの頃、君を追いかけた こはるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0戻れない時間の切なさと美しさ

2018年10月2日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

完成披露試写会で、鑑賞しました。

どうしても「高校生の恋愛モノ」というと「キラキラ映画」と思いがちで、実際私も尻込みしてしまうタイプなのですが、これはそういう路線のものではなく、大人も楽しめる純愛ラブストーリーでした。

高校生から大人になっていく時期の、様々な分岐点。
その時の選択が正解かどうかは結局大人になってもわからないことが多いけれど、「あの時、こうしていたらどうなっていただろう」と誰もが一度は思い返したことのある「あの頃」。
戻れない不可逆の時間の切なさ、けれどそれは戻れないからこそ美しい時間なんだと気付かされた気がします。

高校時代のエピソードでは「バカな男子」と「大人な女子」の関係性や、威圧的な教師、テスト勉強、放課後の開放感etc...と、懐かしくなる要素が盛りだくさん。ちょっとしたコメディパートもクスリと笑えて楽しめました^^
個人的に一番胸に残ったのは、終盤の大人になってからのシーン。山田裕貴くん演じる浩介の一途な想いと成長に思わず涙してしまいました。真愛を見つめる表情がとても良くて、誰かを真摯に想う横顔って素敵だなぁ…と感動しました。
飛鳥ちゃんの天使のように可愛い花嫁姿もファン必見だと思います🎵

ただ、これはリメイクゆえに仕方のないことだと思うのですが、台湾版を下敷きにしているための日本ではありえない状況 (受験時期や風土、時代背景)が見られ、「?」となって集中できなかった部分で−1です。

こはる