「見事なリメイク。とは思うが‥」SUNNY 強い気持ち・強い愛 MAKOさんの映画レビュー(感想・評価)
見事なリメイク。とは思うが‥
自分はこの作品のオリジナルが大好きだ。
人生のベストに入れてもいいくらい。
なんせ「time after time」を丸暗記して覚えたくらいだ(笑)
その作品をリメイクすると知って、なんて馬鹿な事をと思った。
無謀で無意味なリメイクだと思った。例えるなら「バック・トゥ・ザ・フューチャー」をリメイクする位。
しかし監督が大根仁監督と知り、大根監督なら或いは見事にリメイクするのではとも思い、劇場が空いた頃見計らって鑑賞。
うーん、何だろう?面白かったがあまりに原作通り。極端に云うとオリジナルを吹替版で観たかの様な既視感。
もちろん所々変更点は有るが、やはりオリジナルが見事過ぎるんで下手にイジるのは賢い選択では無いと、監督も思ったのではなかろうか?
結果大根監督らしさも盛込まれていたが、オリジナル程には笑えるポイントも無く、感動も今ひとつだった。いい映画だとは思うけどね。
さて大事なポイントだが、何故韓国映画のオリジナルが日本人の自分の琴線を大きく震わせたのか。
大きなポイントと思われるのは洋楽の80s'ヒットを使用していたところでしょうか。その事により万国共通の友情物語として、自分の中にもスンナリと入って来たんだと思う。(あと笑える所が多いんだよホントに)
今作ではそこが小室哲哉と安室になってる。悪い変更点とまでは思わないが、その事によってアラフォー女子には大いに響いたかも知れないが、それ以外の人達はどうだろう?
少なくともオリジナルを知らない韓国人が観たら、あまりピンと来ないんじゃないか?
現在の邦画はあまりに客層を絞り過ぎている。国内でそこそこ稼いでも海外には売りに出せない、買い手が付かない作品ばかり。このままではどんどん尻すぼみなるばかりで、どんどんキラキラ映画ばかりになっちゃうよ。
もっと海外セールスを考えた方がいいんじゃないかなー?と、今作とオリジナルを比べた時に思った次第ですよ。
オッサンだってこういう映画観るんだしな。