劇場公開日 2018年8月31日

「どうしても韓国版と比べてしまう…」SUNNY 強い気持ち・強い愛 とえさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0どうしても韓国版と比べてしまう…

2018年10月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

んーーー
つまらなくはなかったけど、元ネタの韓国版で号泣した身としては、正直「薄い」と思ってしまった

母親の見舞いで病院を訪れた奈美(篠原涼子)は、偶然、同級生の芹香(板谷由夏)が、末期ガンで入院していることを知ってしまう

そして、その芹香が高校時代の友人たちに会いたがっていることを知ってしまう…

学生時代の友達って良いよね!
と私も思う
私にとっての SUNNY は、大学時代の友人たちだけど、この映画のSUNNY にすごく共感したのは
「なんで、私たち、毎日あんなに笑ってたんだろね」って言うセリフ

確かに、高校時代も大学時代も、なぜかわからないけど、毎日が楽しくていつも笑ってた

カラオケ行って騒いだりー、居酒屋行って騒いだりー
毎日がSUNNY みたいにお祭り騒ぎだった

ただ、韓国版のサニーの高校時代は民主化運動の時代で
彼女たちは、自由が制限されていたからこそ、洋楽に憧れていたり、遊びに行けばデモに遭遇していた

その制限の中でも、楽しみを見つけていた彼女たちが、激動の時代を乗り越え、それぞれが、それぞれの人生を送って再会したからこその感動があった

それに比べたら、やっぱり、この日本版はどうしても味が薄いと思ってしまうし、能天気過ぎないか?と思ってしまう

たとえば、
これは日本版だから、間にバブル期を挟んで「あの子は高校時代は超お嬢だったのに、今は親の借金抱えて大変そう」とか、日本ならではの事情を工夫して盛り込んでくれたら、もっと親近感が湧いたけど
韓国の設定をそのままリメイクするから、比べてしまうし、ちょっと無理が出てくる

それに、女子校にギャルしかいなくてちょっとついていけなかった
普通の子はいないのかよ(笑)

韓国版とは全く違う作品として観始めたつもりが、オリジナルと全く同じ設定でリメイクしたものだから、ついつい比べてしまった

でも、この映画を観ていた映画館が舞台に出てきたっていう奇跡があって、その場面はちょっとテンション上がった(笑)

あと、私は新聞広告は見ないので、SNSにして欲しい
(そうゆうところも、時代設定を間違えてると思う)

とえ