「胸に刺さる作品でした」SUNNY 強い気持ち・強い愛 よしこさんの映画レビュー(感想・評価)
胸に刺さる作品でした
自分たちの青春を思い出させてくれる作品。
20年会ってなかった高校時代の友人たち、sunny。
母親のお見舞いで寄った病院で偶然ガンの余命宣告をされた高校時代のリーダーだったセリカ。
転校して来たナミにいち早く優しく包んであげた人。
すごく見てて性格がよくて、リーダーにふさわしいなと思う人格がにじみ出てました。
ナミのセーターがおばあちゃんのセーターだったところや、ブチギレて方言丸出しでお好み焼き吹っ飛ばしちゃうシーンは声を出して笑ってしまいました。
ウメもすごくいいキャラで、ナナ役の人がすごく綺麗でおお!ってなりました!
だがしかし!!!!
何故かナナ役の人だけが池田エライザさん使い回し!!笑
みんなそれぞれ20年経って違う人を使っているのにナナだけ同じ!!
だから最後踊るシーンでも女子高生の頃のナナと20年後のナナの顔がしっかり移りながら並ぶことはなく、集合した顔も合成かと!!
そこだけは、えっ?ってなりました。
それと定期的に挟まってくるダンスの時間は必要だったのかな?と。
でも監督がモテキの方と伺って納得がいきました。
使われる音楽は90年代に流行った歌や、安室ちゃんばかりで時代を感じる作品で、すごく良かったです。
女子高生たちが持ってるショップ袋をカバンにしてるところとかが当時ギャルブームが起きた頃をすごく思い出しました。
アルバローザなどのあの当時の袋をしっかり再現してあって、当時この袋あったあった!と思い出しました。
印象に残ってるのはナミの旦那さんに20年会ってないと高校時代の友達のことを話すと、そーゆーもんだよな女の友情って、その場限りで卒業したらさよならみたいな!
と言われたナミが、そういうんじゃないの。と一言。
ホントそう言うんじゃないんですよね。
だから最後どこまでも友情があって、セリカはひとりひとりを助けてあげるために自分の財産を使ってみんなへ与えてて、救ってあげて、どこまでもリーダーだし、どこまでも友達思いのいい人でした。
ラストシーンでは涙が止まりませんでした。
ラストとは言わず定期的にくる胸に刺さるシーンが多すぎて、たくさん泣きました。
新聞広告にまで出してナナを探したりやることが素晴らしいです。
毛嫌いされてたナナに、話をしに行ってナナとナミがお酒を飲みながら言い合いをしてその後から仲良くなって、ブリトニーにいじめられた時も真っ先に助けてあげたりして。
でも初恋の相手の彼女がナナで、つらいねーだったり、すごくクールだけど自分の大切に思う誰かが困ってたり危ない目にあったらすぐに助けに動く熱いところがあったり、ひとりひとり個性をしっかり描いててくれるから、みんな好きになります。
本当に素敵な作品でした。
いろんな方が楽しめる作品だとは思いますが、男性よりも女性が見たら余計に最高と感じると思います。
自分の周りの友人もいつの日か必ず死んでしまうし、もしかしたら自分が先に死ぬかもしれないし、大切な人は今大切にしていないといけないなと感じさせられました。