「陽だまりの仲間たち」SUNNY 強い気持ち・強い愛 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
陽だまりの仲間たち
2011年の韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』を日本でリメイク。
実はオリジナルを見た時から、日本でリメイクしたら誰がいいかなぁ…なんて想像したりして見てたので、ある意味待望の日本版リメイク。
話はほぼオリジナルを踏襲。
平凡で不自由無いが、空虚な日々を送る主婦・奈美。
ある日、母親の見舞いで訪れた病院で、高校時代の親友・芹香と再会。彼女は末期癌で、余命僅かだった。
芹香の願いで、奈美はかつて仲良しだった“SUNNY”の親友たちを探し始める。
大人になった今、皆それぞれ、問題や悩みを抱えていて…。
友情、笑顔、青春。
楽しく、笑えて、温かく、爽やかな感動…。
オリジナルは本当に良かった。今も大好き。
この日本版リメイクも、その魅力は全く損なわれていない。リメイクとしても上々。
さすがにオリジナルの方に愛着あるが、日本版リメイクの本作にも本作ならではの魅力がある。
懐かしのTHE90年代!
茶髪&ミニスカ&ルーズソックスのコギャル、プリクラ、TKサウンド…。
“あの時代”にスッとタイムスリップ。
自分も“あの時代”に青春時代を送り、肌で感じていたので、ドンピシャ!
自分の高校時代にも、あんなケバケバコギャル、居たね~。ホント、あんなだった(笑)
音楽は昔からそんなに聴いてた方じゃないが、それでもこの90年代の名曲ヒット曲の数々には胸躍った!
この選曲には、音楽ファンならチョー堪らないだろう。
中でもやはり、小室&安室。自分も初めて買ったCDは安室ちゃんだった。
本作の音楽担当は、小室。
そして奇しくも今年、安室ちゃん引退。
感慨深く、聴き浸ってしまった。
これら90年カルチャーに負けないほど揃い咲いた女優たち。
現代パートは、篠原涼子、板谷由夏、小池栄子、ともさかりえ、渡辺直美…。
過去パートは、広瀬すず、池田エライザ、山本舞香、富田望生…。
綺麗所、可愛い所、好みの女優がいっぱいで、目の保養。
現代パートの女優たちの中には、90年代からの馴染みも。今や人気女優の篠原はバラエティーで体を張ってたし、ともさかは『金田一少年の事件簿』などで見ててアイドルだった。
過去パートの女優たちは、まだ赤ちゃんか生まれてもいなかった!
何か、不思議な感じだなぁ…。
それぞれのパートの女優たちが“共演”するシーンが、実はある!
音楽に乗せて、踊って、最高にウキウキウキウキ!
他キャストでは、三浦“キムタク”春馬はちょっとアレだけど、胡散臭いけど腕はいいリリー・フランキー探偵はナイス役回り。
コギャルや音楽面以外でも、ポスターや看板や街並みとか、よくぞ再現した!
個人的に、「伊東家の食卓」って台詞が出てきた時、思わずニンマリ。
このサブカル描写は、大根仁監督だからこそ。
ここの所不発続いたが、本作は久々にヒットするのでは?
90年代は大事件続いたけど、それにしてもあの時代のコギャルは良くも悪くもそれらに屈しないパワーがあった。
今の女子高生の友達と言ったら、スマホだけ。
ブッ飛んでて、バカみたいに大笑いして、本当にコギャルが時代を動かしていたと言っても過言ではない。
今思うと、何だったんだ、アレは? 当事者たちは、何バカやってたんだろう?
でも、決してそれは、悪い事でも恥でもないと思う。
時代なんてコロコロ変わり、色んな顔がある。
それぞれの時代、どれもが、その時代彩った顔、いい思い出、懐かしい思い出。
でも…
あんなに仲良しだったのに…。
あんなにいつも一緒だったのに…。
今はもうほとんど接点もナシ。
仕方ない事かもしれない。
皆、大人になる。それぞれの道を歩む。
今も高校時代からの友達の人たちは多いかもしれないけど、いつまでも一緒には居られない人たちも多い。
“SUNNY”の場合、ある事件がきっかけで…。
高校時代、全てがノーテンキではなく、悲しい事、辛い事はあった。
でもそれらも含め、欠けがえのない仲間たちが居たからこそ、全てが楽しかった。
今また、再会する。あの頃が蘇る。
時々、今の現実に引き戻される。
板谷演じる芹香の苦しい闘病。
ともさか演じる心のどん底の生活。
一人じゃとっくに心が折れていただろう。
でも、また仲間と出会って…。
支えられる。心強くなれる。やり直せる。勇気を貰える。
再会は、あの頃は良かったとか、懐かしいとか、戻りたいとかじゃない。
一度はバラバラになったけど、友情は、昔も今も、全く変わっていなかった。
皆、また一緒に笑おうよ。
あの頃と変わらず、バカみたいに。
ね、陽だまりの仲間たち。
近大様、
早速のコメントありがとうございました!
こんなに早々と疑問が解消されるとは驚きです。
やっぱり韓国版の方が出来栄えはいいですよね。
カットされた時間は2分くらいだったみたいで、
たしかに影響はなさそうでしたが、
韓国版での保険外交員のネタがなかったので不思議に思ってました。
伊藤家の食卓も懐かしかったですね♪
近大さま
久々のコメントを頂き、ありがとうございました。
平成と言えば、あの時代ですね。
忘れられない90年代をギュッと2時間の映画にしてくれた
大根監督に感謝してます。
私は個人的にも忘れられない、記念すべき映画になりました。
近大さまにほめていただけて、なんだか嬉しい*\(^o^)/*
明日、2回目観て来ます。