アバター ファイヤー・アンド・アッシュ : 特集
【「アバター」こんなに面白かったんだ】後悔しました
最新作で初めて観たけど、こんなにすごかったのか…!
ずっとすげえ!号泣!5本分の満足度!伝説的な傑作!
日本最速レビュー【早く教えてほしかった、この衝撃】

そう評される映画「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ」が、12月19日から公開を迎える。
世界歴代興行収入1位と3位を占めるメガヒットシリーズ最新作。海外メディアのアーリーレビューでは上記のような、“史上最高の映画”と呼ばれるにふさわしい衝撃的な評価が燦然と並んでいる。

世界中が熱狂するに違いない注目作だが、ここ日本では“食わず嫌いで未見の人”も意外と多いのでは? 「自分も楽しめるか」と気になっている人も、同様に少なくないだろう。
ということで! シリーズ未見の人が「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ」をぶっつけで観たら面白いのかを徹底検証! 前置きが長くなってもしょうがないので、早速レビューをお届けしよう!
【ネタバレなし感想】「人生損してた」と本気で後悔…なんとなく観てなかった人が、何も知らないままIMAX3Dで「アバター」最新作を観た話
協力してくれたのは、映画.com関係者の24歳・男性。

IMAX 3Dで鑑賞してもらったが、果たして――?
●以下、レビュー

映画.comの編集者に「なんにも調べないで観て、正直に書いてほしい」と言われたので、本当になにも知らない状態で行きました!
IMAXシアターに入り、3Dメガネを装着するころにはドキドキワクワク。3D映画も約15年ぶりの鑑賞です。

そもそも「アバター」の印象といえば「青い人たちがわーわーする映画」「映像はすさまじい、面白さはそこそこ」といった感じ(本当にすみません、正直に書けって言われたので……)。
ところが。この「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ」はやばかった。
●いや、「アバター」ってこんなにすごいんかい!! レベルが違う。飛び出すではなくもはや「引っ込んでる」 覚醒しちゃいけない感覚が覚醒する。目ではなく肌で感じ、細胞で観る映画。

何度も言います、
映像えげつない、面白さも衝撃的じゃんか……私が完全に間違ってました。レベルが違った。問答無用で「すごすぎる」と圧倒されるシーンが、上映時間3時間17分中、3時間15分くらいありました(誇張でもなんでもなく本気で)。

特にやっぱり3D映像です。
天空に浮かぶ岩、雄大すぎる景色。「ぐわーん飛び出すくらいじゃもう驚かないっすよ?」とか身構えてましたが、ただ飛び出すというより、むしろ“引っ込んでいる”ように見え、スクリーンの向こうに“パンドラ”が本当にある感覚。

視界いっぱいに隙間なく超高精細映像が広がり、現実と映画の境目をとろけさせる。水の透明感が本物よりも本物で、怖いくらい美しかったりする。3D酔いもしなかった。頭全体が映像に、いや、“世界”に包まれる感覚。肌で感じ、細胞で観る映画――。
“没入感”という言葉では生ぬるい。想像力で現実感を補強するよりも早く、本当に私は“そこにいた”んです。そうだ、3Dってこんなにすごかったんだ……覚醒しちゃいけない感覚がドバッと覚醒するみたいなインパクトが、わずか1秒で押し寄せてとんでもなかった。
●すごさをもう少し語りたい…想像する「映画館で観る」とはちょっと違う。劇場中央・気持ちスクリーンに近めに座ると幸せになれそう。

「アバター」をアニメだと思っている人もいるみたいですが、もちろんアニメではないし、かといって実写でもないし、フルCGでもない。多分、2Dで観ても尋常じゃなく面白いんだと思います。なのに、それが超すごい3Dで描かれているから、もうもうもう……。
あなたが想像する「映画館で観る」とは、おそらくちょっと違う。もっとすさまじい“没頭”が待っている。私自身、たとえ劇場の誰かがスマホをいじっていたとしても、全く気にならなかったと思います。

最高に味わいたいなら劇場中央の席が当然オススメ。さらに、スクリーンにきも~ち近めを選ぶと、より幸せになれそうです。
●アクションも異次元だった…クライマックス級バトルが、どうかしてる物量で投下されまくるドーパミン&アドレナリン天国

そして、アクションです。アクション映画としても史上最高クラスでは?と仰天するレベルだったんです。
というのも、陸・海・空、あらゆるアクションが全部入ってる――!

爆発炎上、ロケットランチャー、巨大重機、破壊、脱出、捕縛、追走、裏切り、弱きものが立ち上がる、逆転、再逆転、ゲリラ戦、意外な共闘、空中戦、ドッグファイト、かくれんぼ、海中戦、360度無重力、逃げるのではなく立ち向かう、急に笑える間抜けな瞬間、大群襲来、絶望、希望、絶体絶命、起死回生、託す、託される、つなぐ、つないでいく。
普通の映画だったらクライマックス級の超絶シーンが、開始早々から惜しげもなく投下され続ける! これでもか、これでもかと、どうかしてるほどのスピード感とスケールで、異次元アクションが押し寄せる!! もちろん超精細3Dで。だから、ずっと「すげえええええええええ」。

特にえげつなかったのがラストバトルの“情報量”です。1秒のバトルシーンでも、どれだけ言葉を尽くしても全てを語れないほど。
主人公ジェイクたちの死闘の背景で、何百という人々も死闘を繰り広げている。それらは全員、画面のメインをはっていてもおかしくないほどの迫力。なのにこの映画では背景。しかも、止め絵でごまかすのではなく、ひっきりなしに動いている……!

誰もいない岩肌とかを背景にしておけば作業負担も少ないのに、「アバター」チームは“それをやっている”という事実。気絶しそうになった。1秒のシーンをつくるのに、もしや数年単位が費やされたのでは?
脳内物質がドバドバ放出されるのを、私はひしひしと感じていました。これもう「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ」じゃないですよ、「アバター ドーパミン・アンド・アドレナリン」ですよ(?)。なにを食ったら、こんな映画が作れるのか――。
●キャメロン監督いわく「これは“第一章の最終話”」であり、本作だけでも“十分楽しめる”というが…本当だった。号泣してしまうシーンがあった。それも1度や2度ではなく。
一方で「ストーリーはどうだったの?」という疑問があるかと思いますが……正直に書きます。
想像で補完はできるけど、完ぺきには理解できないな、前作を観ていたらもっと楽しいんだろうな、という点はいくつかありました……しかし! ここからが「アバター」の恐ろしいところ!
本作のジェームズ・キャメロン監督いわく、「ファイヤー・アンド・アッシュ」は「『アバター』シリーズの“第一章の最終話”」だそうで、さらに“クライマックスの最終話だけを観ても十分楽しめる”とのこと。

まさにその言葉に偽りなし。知らなくても、感情が動く。胸がいっぱいになり、泣いてしまった瞬間が1度や2度ではありませんでした。
主人公ジェイクと“息子”の1人であるスパイダーのシーン。2人の表情、目線の揺らぎ、張り詰めた空気、木漏れ日の光から、普通ではない「父と子の愛」「葛藤」が痛いほどに伝わってくる。
大号泣です。とてつもない名シーンです。高精細映像は、迫力はもちろん、感情も1200%ブーストすることが「本当にすごい」ところ。こういう“クソデカ感情”が乗ってくる場面、めちゃくちゃ好きでした。
●最後に:ずっと“すげー面白かった”――1本で5本分の満足感。「タイタニック」に勝るとも劣らないドラマ。レイトショーでは観ないで。眠れなくなるから。

いろいろと書いてきましたが、理屈じゃない気がしています。
わからないことはありつつも、それでも、ずっっっっと「すげー面白い」。なんでだろう? 顔のクローズアップの多用による感情伝達、素早いカット割りによる興奮の持続(「国宝」も実はこれが重要だったと思っています)を3Dでブーストしている、と分析はできる。しかし、本当にそれがすべてでしょうか?
言葉で表現しきれない、底知れなさを最初から最後まで感じていました。とにかく密度がすごい。完成度がとんでもない。1本で5本分の映画を観たような満足感。スペクタクル・アクションだけでなく、ドラマにおいても、あの「タイタニック」に勝るとも劣らない。「アバター」ってこんなに面白かったんだ。早く教えてほしかった。

夕方に鑑賞を終え、帰宅し風呂に入り、ベッドにもぐる。目を閉じると「アバター」の壮大な世界がまぶたの裏に広がる。ジェイクと家族の物語。クオリッチやヴァランとの死闘。頭が冴え冴えとして、言葉が溢れてくる。眠れない……。
「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ」はレイトショーでは観ない方がいいと思います。鑑賞後にスッと寝られる人、1人もいないでしょう。
こうして書いている今も、前作「ウェイ・オブ・ウォーター」と第一作「アバター」を早く観たくてソワソワしています。ドキュメンタリー「炎と水―メイキング・オブ・アバター」も観たい。
それらをすべて終えたら、また「ファイヤー・アンド・アッシュ」を観に行きたい。今度はまた別の“没頭”に出合えることを信じています。
●“シリーズを観てる人”の感想は? 「比べ物にならない」「歴史を変える大傑作」「人類未踏の最高到達点」

さて、「シリーズをしっかり観ている人」の感想にも言及しましょう! 一緒に鑑賞した、映画.com編集者の意見をどうぞ↓
・前作「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」も良かったは良かったが“その年のベスト”止まりだった。しかし
・3作目にしてシリーズの面白さがついに閾値を超えた! すべてが超絶。新たな伝説の幕開け。
・“シリーズ最高”と名高い「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」をリアルタイムで観た人は、
・こことここが優れている、じゃあない。全局面が意味不明のすごさ。ジェームズ・キャメロンを筆頭とした「アバター」チームの、
・
編集の人、鑑賞後、ロビーで立ち尽くしてました。
本作だけは映画館で! 編集部が改めて激推ししたい…
【「アバター」未見者にどうしても伝えたい6つのこと】

レビューを読んでも、まだ迷っている「アバター」未見のあなたへ。
さらに背中を押せるよう、映画.com編集部が「『アバター』のために映画館へ走るべき理由」をまとめました! これを読んだら、もう行かずにはいられないはず――。
①【“人類が最も熱狂した映画”】
意外と知られていない? 世界興行収入歴代No.1とNo.3は「アバター」なんです!「社会現象」じゃ足りない、人類共通の“熱狂”に乗り遅れるな!
②【観客を1秒で圧倒する“狂気のクオリティ”】
“世界トップ・オブ・トップの巨匠”が、人生のすべてを賭けた! 全瞬間、異常。頼むから一度、その目で目撃してほしい!
③【「アバター」“以前・以後”で、世界は別物になった】
映像革命を起こした“ビッグバン的一作”! 最新ゲームもVtuberも、現在のあらゆるエンタメはこの映画から進化した!
④【ストーリーの“感動”も規格外】
「映像すごい」だけじゃない、気づけば共感が止まらない…最新作は監督の妻が、鑑賞後に「4時間、泣き続けた」という伝説も! ハンカチではなくバスタオルをお持ちください。

⑤【一生に一度でいいから“パンドラに行ってみたくなる”】
鑑賞料金は“片道切符”! 映画館へ行き、パスポートのいらない“宇宙旅行”に出かけよう!
⑥【最後に、本音を伝えます】
とにかく観てください。「アバター」シリーズは絶対にスマホで観てはいけない!
映画館で、そして3Dで観れば、あなたの映画人生は「アバター」以前と以後に分かれることになるかもしれない。
映像、音響、3D視覚効果、物語。すべてが計算し尽くされた劇場の環境でこそ、この作品は完成します。そしてこの冬は劇場中央の座席が激しい争奪戦になる予感――。








