「最高技術のアトラクション」アバター ファイヤー・アンド・アッシュ はて1984さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 最高技術のアトラクション

2025年12月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

IMAX 3Dで見てきました。お高いけど、映像はそれだけの価値はあると思います。210分のアトラクションとしては最高です。

ただ、足の不自由な主人公が自由な体を得る斬新な設定、疾走感・飛翔感、本体を守りつつ戦う独特な戦闘シーン、不思議な惑星の風景・生物、そしてこの為に開発された3D映像技術。1作目でアバターの映画としての革新的な部分はほぼやりつくしたと思います。残念ながら、それは継承されてはいるものの、追加要素で目を引くものは無く、今はただ、昔ながらの白人酋長モノに異世界風味をスパイスとして利かせただけになってしまったような感じを受けます。
キャメロン監督ももう年齢的な限界が近いと思うので、この物語は早めに畳むかスターウォーズのようにシェアワールド化して、次の新しい世界に挑戦して欲しいですけどね。

技術面はやはりすごいです。キリはシガニー・ウィーバーなんですよね。ベテラン女優に少女役をこんなにも自然にやらせるとは。ボディ・ダブルにフェイススワップさせたのかと思いますが。
そして、やはりあの見たことも無い映像の数々。人類の基地に殴り込みをかけるネイティリのシーン、本当にぞくぞくしました。

ストーリーですが、これは西洋文明がアジアやアフリカや南北アメリカでやってきた事を、フィクションに落とし込んだ形ですね。実際の歴史を題材にするとハレーションが起きてなかなか難しいテーマでも、フィクションなら語れるのが良いところではあります。ただ、西洋文明のやり方はもっとエグい(宗教や麻薬で支配したり、武器を売って部族の対立をあおり、奴隷貿易を行ったり)ので、これでもマイルドにした方だと思います。(にしても、むかつくな、地球人ども。)

内容は1作目、2作目と既視感があって、映画内で何度もシーソーゲームが繰り返されます。今回はナヴィの勝利に終わりましたが、安心は出来ませんね。相手には、強く、賢く、美しいヴァラン様がいて、彼女には大佐のような人間的弱点が無く、どんな卑怯な手でも使える。彼女が生き残っているという事は、いくらでも盤面を引っ繰り返せるという事ですから。

はて1984
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