アバター ウェイ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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しっかり描く家族愛と映像美
2D版字幕版の鑑賞。
IMAXを観たかったのだが高知では仕方ない。
家族の物語。人間の恐ろしさを知ってるからこそ、家族を守ることの難しさに悩みつつ新たな地へと旅立つ一家の物語。
家族個々をしっかり描くと共に前作のジェイクとの比較として思考感情をインストールされた生命体の感情や思考、行動にもしっかり焦点を当て、それぞれの立場や思いと共に成長する姿を描ききってる。
またよくある前作の説明をしない点も好きだ。
ただ次に繋がる布石を残してるため観終わったあとの爽快感は前作よりも少なかった感もあるが、これから起こる(3作目の)家族・種族を守る戦いの激しさを感じてやまない。2024年が待ち遠しい。
もう一つ前作でも驚いたんだけど今回の映像美は圧巻である。
その中でも海中の表現が素晴らしい。
よりIMAXを観たくなった。
美しすぎる
IMAX3D、HFRで鑑賞。
数ヶ月前にリマスターのアバターを観た時の、エンドロール後にあった予告映像がすごすぎて、今回の鑑賞を楽しみにしていました。
映像は期待通りの美しさ。
逆に実写パートが少し残念に見えるくらい。
このフィクション部分が美しくリアルに映像化されると言うのは昨今の流れなんでしょうが、
これも数年後に観るとキレイすぎてウソっぽい、みたいに見えるのかも?
続編が作られる予定とのことで、今後どう言う展開になっていくのかも楽しみです。
「映像は」すごいです。
自分は、「アバター(1)」は見ていません。その上での評価ですのでご理解方よろしくお願いします。
3Dで見ました。「映像は」すごいです。画面から飛び出してきます。すべてが立体です。他の人々がおっしゃるように、素晴らしい海洋の映像です。人生で最高の映像です。
でも、物語がよくわかりません。なぜ、各人が戦っているのか、根本の理由もよくわかりません。ストーリー的に、「1」とつながっているのか、つながっていないかもよくわかりません。WIKIを見ると「1」では鉱床の資源開発が目的のようでしたが、「2」では鯨の脳髄エキスが資源開発の目的のようにも感じます。でも、それとは別に軍隊もいるようです。つまり、物語的には「???」です。その上、3時間以上もの映画です。
余計なお世話かもしれませんが、商業的にて「大丈夫なのでしょうか?」ちょっと心配になりました。3時間超えでも、映画の入場料は変わりません。当然、映画館での上映回数は少なくなります。その上であのストーリーですから。。。。
追加補足(2022/12/31)
「ストーリー」に対する疑問の詳細です。
Q1.漁師は民間人なのでしょうか?
民間人が、スカイピープルの移住前にその星で活動しているのでしょうか? ちょっと奇異に感じます。となれば、漁師も軍人なのでしょうか?であれば、鯨の脳髄エキスという資源確保が目的のように感じます。
Q2.クオリッチ大佐は、軍人なのでしょうか? それとも、立ち退き屋(民間人)なのでしょうか? 軍人が漁師(民間人)を脅かして活動するのでしょうか? もしくは、立ち退き屋(民間人)にしては、武器が強大すぎませんか?
ストーリーに鯨部分を無理に入れ込んだためか、上記が気になり、いまいちよくわかりませんでした。
<主な基準(今後のためのメモ)>
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画
進化して普通になった
先日観た前作の4Kリマスター3Dが
初見でしたが今作は
東唯一のIMAXGTシアターまで
わざわざ出向いての鑑賞
これで吹田とともに
東西のGTシアターをやっと制覇
でどうだったか
それなりにスンナリ終わった
前作から考えれば
正直ストーリー的には無理矢理
繋げた感が否めない部分も感じましたが
この映画のキモは圧倒的なCGビジュアル
であることをかんがえるとそこは
10年以上の歳月を経て圧倒的に進歩
それを裏付けるための今作の海辺の
水滴での表現だったのだと思いますが
そこに圧倒される出来でした
3D表現も水面が目前で揺れ動いたり
効果的に使われていたと思います
そしてキャメロンさん特有の
メカギミックも要所で存在感を
相変わらず発揮していました
これが普通になっちゃった
んだけどね…
今作ではジェイクとネイティリは
所帯を持ち四人の子供(一人は養女)
をもうけますが守ることが増え
復讐のためにやってきた
クオリッチの生体データを
ナヴィに移植した転生体が
復讐しにくるという
なんでもありじゃんという図式
(まぁこういうチマチマしない
とこがキャメロンさんらしーんやけど)
ジェイク夫妻は相変わらず
メチャクチャ強いものの
家族も部族も守るために
トルークマクトを返上し
海辺の部族「メトケイナ族」
を頼ります
今作の主人公は
家族全体というべきなんでしょうか
ジェイクの子供たちは皆混血なので
指が五本あったりなど
周りと違う自分に悩みますが
それぞれが色々な体験するごとに
親たちも想像だにしない
能力を発揮していくことになります
でもジェイク夫妻は大事にするが
あまり子供のメッセージに
なかなか気づくことができない
もどかしさを観客は受け取る
事になります
このへんが今作の最も強い
メッセージでしょうかね
対するクオリッチも過去の
人間だったころにパンドラに
置いてきた遺児「スパイダー」
が野生児になってナヴィ達と
仲良くやっているところを
すぐ自分の息子(記憶の中から)
と把握しどうしても冷酷に
なりきれない部分も
表現されていましたね
メトケイナ族と心の友の
関係にあるクジラのような
「トゥルクン」など海洋が舞台で
あることを最大限に生かした
ビジュアル表現はインパクトが
ありました
個人的にはハンターたちの
船の先端についた爆薬付きのモリ
の次弾を装填するギミックが
すごく印象に残りました
ああいうとこのこだわりが
キャメロンさんだなぁと
あと潜水艇のキャノピーの
曲面で景色が歪む表現とか
CGで再現することを考えると
えらい高度なことを
やっていた気がします
そういう驚きのシーンが
いくつもあって192分
あっという間でした
なんか5部作?構成で
まだまだこんな200分近いやつを
今後も展開していくようですが
ストーリー的にはパンパンに
入り切っている印象なので
そんなに作っていけるのか
首をかしげるとこもありますが
ビジュアル面ではまた驚かされて
行くんだろうなと思います
IMAX3Dは迫力十分ですが
画角は関係なくなるのでどこで見ても
どの席から見ても見え方は変わらない
かもしれませんね
そういうことだったんですね
アバター1の世界観が大好きで期待していましたが、残念です。お金と時間をやたらかけた反捕鯨映画でした。白人には受けるのでしょう。反捕鯨企業などがスポンサーになってるのかな?
とんでもない映像の普通のお話
前作同様、いや、それを超えたとんでもない技術力ですね。
CGがとんでもないクオリティです。
IMAX3Dで鑑賞しましたが、冒頭の子供の狩りのシーンの川の水表現でエグいなぁと、映像技術すごいですねぇ。
ただ、スカイピープル側の作戦がバカすぎて乗れない。もちろん、ナヴィ側に感情移入させる為なのは分かるけど、ストーリーの没入を損なうほどにアホ。なぜ主人公を倒すことにここまで労力を使うのか、納得できない…
そして、もちろん映像技術はすごいんだけど、中盤の子供たちが海の暮らしに慣れていく件、流石に長い。
色々な映像を見せたいのはわかるけど、あそこあたりで20分は切れそう。
結論、映像はすごいとは思ったけど感動はなかった。
好きな映画ではないですけど、当たり前ですが映画館で見るべき映像なのは間違いないですね。
アバターの『ハリウッド映画』化
個人的に、前作の凄さは世界観だった。
そして、そこに宗教的なものを多分に含む文化や文明など、異なる価値観とその共生というテーマ。
それに奥行きと説得力を与えるための映像美。
しかし今作は、有り触れたテーマと有りがちな筋立てで、普通のハリウッド映画。
あの美麗さである必然性が薄れてしまった点は残念だった。
また、正直長さに意義を感じず。
襲撃から海への移住までは半分の時間で十分だし、子供同士のいざこざと和解はまったく活かされない。
(それどころか、海側の息子は抗争に参戦した描写すらない)
対して家族の絆、民族間の軋轢、クオリッチの復讐、いくつか匂わせた恋愛要素などの掘り下げは浅い。
映像の美しさ含め、見せたい要素を詰め込みすぎて散漫になっていた。
ジェイク、ロアク、キリの誰を主軸にしたいのかも判然としない。
森を出てもそこが安全になるわけではない(現に海の部族はしつこく蹂躙されていた)し、移住先に被害が広がるだけ。
スパイダーも自分たちが襲われた件があったにも関わらず、クオリッチに協力的になり、挙句「こんなつもりじゃなかった」と意味不明。
スカイピープルも、クオリッチの復讐心に殉じすぎてて不自然。
などなど、人物の行動にも納得できない点が多かった。
映像自体はやはり素晴らしいのもがあるが、それも周りが追いついてきてしまっている。
次作が『ただのアクション映画』にならないことを祈る。
映像は素晴らしい
前作のアバターと同様、映像は素晴らしいがストーリーはまぁ普通。
感動されている方には申し訳ないが、やっぱり今回も個人的には好きではなかった。
ツッコミどころは多々あり、無駄に長い。
あの内容ならもっとコンパクトにできるはず。
3時間もかけて語るストーリーではない。
前作の時も同時期に公開していた第9地区の方がよっぽど良かったが、今回もなぜこんなに評価が高いのか疑問。
家族を守るためなら、他の部族を巻き添えにすることも厭わない。
スパイダーは家族同然かと思っていたが、サリー一家にとってはそうではなかったようですね。
タイトルなし(ネタバレ)
見る前から映画の長さが気になっていましたが、やはり自分にはしんどかったです。この内容なら半分くらいにまとめた方がテンポも良くなったと思うのですが。
地球は滅びかけているという話ですから、カルネアデスの板のような状況なのでしょう。恐らく、この先、共存か絶滅戦争かの二択になっていくと思う。今回は最後まで悪役を務めてくれた大佐が、この先、どう変わっていくかが面白そうです。伏線として、彼らが裏ではレプリカントのように道具扱いされている描写があっても良かった。
同じ3時間ならRRRの方が素晴らしかった!
ずっと待ってた!どうしたんだろ?!
3時間観て感動したのは映像美のみ。
一作目が素晴らしかったので今回も感動すると確信していたのに。
ストーリー的には2時間もあれば作れそうなもの。
クジラ漁を思わせる嫌な映像。
マスク生活で息苦しいのにさらに追い討ちの海中の中に居る様な息苦しさ💦耐え難い。
人の部族に入り込んで迷惑かけて息子も死んでしまう。
親なら自分から出ていき戦えばいい。
これも今行われている世界の争い事のようで嫌な感じ。
どんなに海や水の映像を見せられてもそれ以上に不快な気持ちにさせられる。
最後にエンドロールに沢山の関係者の方のお名前が。
こんなに沢山の方々が関わっていて製作にも時間がかかっていたのを見ると尚更残念で仕方がない。
美しい映像と華麗なるアクションに陶酔した!
映像の美しさは、見たことがないほど究極のものでした。まさに美に溺れるという感じです。一番胸を打ったのは、パンドラの海の描写だと思うのは、私だけではないでしょう。海の中を自由自在に泳ぐ魚たちを見ていると、「共生」がどれだけ大切であり、素晴らしいことであるかを、教えてくれているようです。トゥルクンと呼ばれる、クジラに似た巨大な知的生物と、少年とのあたたかい交流シーンには感涙です。そして、この海をバックに激しい戦闘シーンが繰り広げられます。しかも、押したり引いたりして、何度も家族は運命に翻弄されます。それでも、最後には鯨に似たトゥルクンが家族を助けるのです。その絶妙の登場に、熱い感動が湧きました。また、人間に殺されたトゥルクンもいますが、その理由は、体の中にある不老不死の液体を得るためだけだ、という設定を見ていると、実に人間の身勝手な姿にやりきれない気持ちになりました。必要のない殺生はしてはいけないと感じます。さらに戦士や家族が乗る生き物たちの健気さ可愛さは格別のものでした。そのほか、登場人物たちの淡い恋心のようなものも、透明で素敵でした。追記 いくつか名台詞を。長男を海の底に埋葬するときに「命は神からの借り物である」。賛同します。戦士が言います。「家族は弱みにもなるが強みにもなる。家族は砦である」「家族を守るのが男だ」。良い言霊です。
映像は文句なしだけど、長すぎます。
3時間超えの超大作ですが、ストーリーは2行でまとまるくらい薄っぺらいのでストーリーを期待している人は観に行かなくてもいいかもしれません。
続編なので前作の知識がある程度求められる内容なのですが、ストーリーが薄っぺらいので何の予備知識もない状態でもそれ程困らないとは思います。
ある程度映画を観ている人なら完全に予想可能な範疇の展開でサプライズも何もありません。ただ、悪く言えば薄っぺらくて先が見えるのですが、よく言えばテンプレ通りなので安心して観れることも事実。
映像体験としては出色の出来なのでそこだけに着目するなら☆5です。ほぼフルCGの中に実写の人間が混じっていても何の違和感もなく、キャラクターの動きも自然で特に海の中の映像は息を呑むレベルで美しいです。
個人的にはキレイな音楽を乗せて海中パートだけの環境映像みたいなBDとか出して欲しいなと思いました。
その美しい海の中の映像が悪く言うとムダに長く、なんとなく映像が余りによく出来てしまったのでそれを見せたかったのかもしれないなと思いました。冗長なパートを削れば2時間に収まったと思うのですが、ストーリーがあってない様な映画なので、その冗長な海中パートがメインディッシュとも言えて、評価が難しいと思いました。
個人的に推したい点としては登場メカのカッコよさです。メカのカッコよさとデザインの説得力がSFであることの大きな支えになっています。メカ好きにはオススメ。特にスペーシアンの宇宙船が着陸してくるシーンなんかはめちゃくちゃシビれました。それと漁の場面のカニみたいな動きをするメカが好きです。
3D版を観たのですが、眼鏡の上に3D眼鏡をかけて3時間は終わった後頭が痛くなりました。
是非IMAX 3Dで
前作も充分映像の迫力と綺麗さに感動したが、今作は今の技術で本気で追求した結果、これまで史上最高の映像体験でした。
全編没入感が凄い。
おかげで少し疲れましたがw
宇宙のシーンが少しゲームっぽかったな、と思うのはゲームの技術が進歩した結果なのかな。
ストーリーは完全に前作の続編。
予習しておかないとちょっと理解しづらい部分もあるかも。
あとは、見逃したかもしれないけど説明不足な点がチラホラ。
人間側のシーンが少ないので、侵略者側がアバターに意識を移しているだけなのか、クローン体なのかが分からなかった。
アバターに何かあっても、人間側に意識が戻るだけだと思うので、無理にでも生き残る必要が無い気もするが…
理解不足かなw
後はキリの父親について。これも言及が無かった気がするが、宗教的な考えなのかな。
マリアの受胎みたいな。
ちょっとここも自分の理解が及ばなかった。
ストーリ的には大きな破綻もなく、家族、成長の物語としては良かったかな。
映像の綺麗さだけでなく、沈没、アクションシーンも迫力あったし、満足でした。
ただ、長いw
映像美。ストーリーは…苦手。
日本の捕鯨とあなた達の鯨の殺戮を一緒にするなよ…と思いましたよ。
家族を大切に…って言いながら次男の事をまるで信用せず、長男に中間管理職させるクズ親父。
しかも周りを巻き込まないために森を出たかと思いきや、海に定住してそこの部族が危険に晒されるのには無頓着……主人公1人が敵の前に姿を現せば他は平和だったのに。
鯨みたいな生き物は人類より知性的で感情豊からしいが、群れの仲間を殺され独りになった若者に仲間殺しの汚名を着せてのけ者にしてるって意味分からん。
“悪い人間は殺しましょう”って教えてくれる作品。
光る小魚に道を作ってもらうのも良いけど、せっかくだったらその水の中で呼吸ができる妖精さんみたいなヤツこそいっぱい連れて行けば良いのでは。。
映像は本当に美しかったけど、ストーリーやキャラクターはあまり好きになれない。スパイダー君とお兄ちゃんだけが救いだった。
急にナウシカで笑ったけど。
主人公より敵さんの方が『家族愛』っぽかった。
すっっごく映像が綺麗でお金のかかっているB級サメ映画を観た感じ。
あ、出てきた機械類は結構面白くて好きでした。
前作は
見てなかったのですが、今日、ディズニーチャンネルで見たので、その勢いで見に行きました。やはり前作は見ておいて良かったと思います。見てなかったら、置いてきぼりになるかも?でした。今度は続編への布石満載ですね。
大画面で特にIMAXで見るとそこは海中のプラネタリウムのよう
長らく映画の始まる前の予告でその映像美を告知し、第1作から数年の月日が経ちやっとお目にかかれました。一時期1作目の興行からアベンジャーズEGの対抗作品で話題となりました。私個人としては興行の良し悪しよりも自分がいいものは良いという判断なので、このアバターという作品そう言ったところで評価したいと思います。結論この映画の見所はタイトル通り映像美。今作のメイン舞台の海での描き方はまさにリゾートを思い浮かばせる青緑の海、そこにカメラの動きが入り自分がまるで撮っている側に立っているかのよう。また吹替で鑑賞したのですが、東地さんの劇中の語りもまるでプラネタリウムで星の説明受けている感じで、とても不思議な感覚にところどころなりました。森から海へ移動しそこの部族と身体の違いから、部族長の子供と間で苦悩していく子供たち。少しずつ分かり合えてきたのだが、主人公を追う敵が子供達を巻き込み、最終的に全面戦争。家族の絆も描かれ、彼らは痛みを抱えてこれからも物語は続いていくのか……
遡って一作目の評価を下げてしまうタイプの駄目な「2」
良かった点
・海中の映像が綺麗。しかし、このご時世、他の映画も現実と見分けがつかないくらいに綺麗になってるので、特別感動するようなことはない。
・敵役のサププロット。敵役は非常に魅力的に描かれていますし、動機や葛藤に説得力があります。
悪かった点
・長すぎ。正直190分かけてやるような映画ではありません。ジャンル映画に徹して90分から長くても120分に抑えるべきです。実際、途中、ストーリーの推進力を弱めるだけの「海綺麗〜」的なシーン、同じ展開を繰り返すシーンをカットすれば大幅に上映時間をスリムにできるはずです。
・主人公(たち)に感情移入できない。主人公(たち)の選択や決断に納得できません。心情の説明も足りていません。特に主人公の子供たちはトラブルを引っ張ってくるだけの装置です。「一致団結」「兄弟」など空虚な言葉を連呼するだけ連呼してひたすらイライラします。敵役の方を応援したくなるほどです。一作目で主人公がナヴィ側に立って戦う理由に納得できたが、今作で戦いに巻き込む民族たちは主人公が来なければ(少なくとも当面の間は)戦争をしなくて済んだ民族なのもイライラに拍車をかける。主人公たちはこの件に関して劇中で贖罪するシーンはない。
・アメリカ人のインディアン(ネイティブアメリカン)虐殺への反省(してるポーズ)感が前作より増している。
・その一方、露骨な日本批判。しかも事実を捻じ曲げより白人層のイメージに寄せた日本人観で描いている。醜悪。
一作目自体にもそれほど思い入れはありませんが3回くらいは視聴しているはずです。めちゃくちゃ面白いわけではありませんが楽しめる佳作といった感じの評価をしています。
しかし、二作目のこちらは駄目です。大駄作です。
褒める方もいるのはわかります。劇場に見に行けという気持ちも理解はできます。
ですが、私に言わせればこれはベッドにでも寝っ転がりながらスマホの画面で、ポテチでも食べながら、そのまま寝落ちするために使うのがベストな『綺麗な映像作品』です。
ファニーなタイプの「面白い」エンタメ映画ではありません。製作陣の趣味と主張を見せつけるタイプの作品です。
この映画に190分使うならエイリアン2とターミネーター2を見た方が有意義です。少なくとも急いで見に行かなきゃというタイプの映画ではありません。
ストーリーよりこの世界観が圧巻な映画
これは絶対映画館で観たほうがいい映画です。
前作の舞台が森だったのに対して、今回は海の世界。
3Dを駆使した映像と息もつかさない場面展開で、圧倒されました。ここに生きる美しい生き物たちの世界に浸っていたいなぁと思いました。
前作をあまり覚えてないと前半は少し戸惑います。
そしてストーリー的には前作よりも家族を守る父親の戦いに焦点があるようで、前作ファンの中にはあれ?てなる人もいるかもと思いました。
あなたが見える
13年前、ジェームズ・キャメロンが創造した一つの惑星に、我々は驚嘆した。それはもはや映画を“観る”のではなく、“体感する”。
その映像世界、映画技術…。映画はここまで出来るのか…!
キャメロンは天才や鬼才などありふれた称号を超えた、“神才”。
神は7日で世界を創造したが、キャメロンは10年超。
にしても、あれからもう13年も経つのか…。確か前作公開時、次は10年も空けないで新作を作るなんて言ってた気もするけど、自身のブランクも最長更新。すっかり10年に一本の監督となった。
しかし、それも当然だろう。一作一作、己の全てを入魂。この“アバター”という世界を創り上げるという事。ただの続編一本だけではなく、5作まで想定している壮大なサーガを見据えて。コロナもあった。さらに進歩した映画技術を駆使して。
13年のブランクは必要だった。その甲斐はあった。またしても。
劇場鑑賞をスルーして、いずれレンタルかTVでやった時でいいや…なんて思っている輩に声を張り上げて言ってやりたい。
もし、何だこれ、つまんねぇ!…なんて言ったら、それは作品が悪いんじゃない。テメーが悪いんだ!
劇場大スクリーンで観るべき映画は必ずある。『アバター』はその筆頭。
劇場大スクリーンで体感してこその、『アバター』なのだ。
その醍醐味を堪能させてくれる、幾つもの要素…。
3Dを劇場で観るのはいつ以来だろう。『STAND BY ME ドラえもん』以来か。実に久しい。あれだけブームになった3Dも完全に下火に…。だがそれは、3Dに適した作品が無かったからだ。やはり『アバター』は違う。飛び出す見世物の類いではなく、世界観をより体感する為にある。スクリーンの奥に世界が広がっている。第1作を観た時の興奮と感動がまじまじと甦ってきた。
地元の映画館では2D吹替のみなので、それでは何かせっかく感が無いので、隣町まで足を伸ばして3Dのハイ・フレーム・レート上映で鑑賞。これが凄かった…! 従来の1秒24コマではなく、1秒48コマという高画質。さらにハイクリアな映像、滑らかな動き。いやもう、スクリーンで映像を観ているというより、肉眼でそのものを観ているようなレベル。大袈裟な言い方ではなく、本当にナヴィたちが目の前にいた。
3Dとハイ・フレーム・レートによって躍動するキャラたち。
アクション・シーンの迫力と言ったら…!
彼らと共にイクランに乗って飛ぶ浮遊感と言ったら…!
今回のメイン舞台は海。その雄大な美しさと言ったら…!
そして今回も魅せられる“パンドラ”という星。その壮大なスケール、幻想さと言ったら…!
全てが臨場感たっぷりに展開する。今回も一回の瞬きも厳禁!(←あくまで例えです)
やはり13年の間の映画技術の進歩は凄かった。前作も驚嘆させられたが、キャメロンは新作の度にそれを凌駕する。
もうナヴィ族のクオリティーに何の違和感も無い。実物と見紛うほど。
今回は水中パフォーマンス・キャプチャーに挑戦。それを駆使しての演技やアクション、演者の苦労には本当に頭が下がる。
CGの水の描写の難しさは知られているが、それと同じく驚かされたのは、水に濡れた質感。CGやパフォーマンス・キャプチャーは遂にここまで到達したか…!
キャメロンは常に難題を自ら作り、自らクリアする。見る我々を驚かせ、興奮感動させる為に。
3Dとハイ・フレーム・レート上映による驚異の体験。
さらに進歩した映画技術レベル。
アクション、CG、スケール、映像美…全てのハイクオリティーと満足感。
キャメロンの辞書に不可能はない。全て実現させるのだ。
公開されて日は経ってないが、すでにレビュー数も多い。その中でちらほら目立つのが、ストーリーの指摘。
前作もそうだが、『アバター』はストーリーに関しては突っ付かれる。
確かに映像や技術と比べて、ストーリーそのものは捻ったものではない。
だけど、決して凡庸ではない。それを十二分に魅せきっている。
“スカイ・ピープル”こと人類との闘いから十数年…。ジェイクはナヴィ族として転生し、ネイティリと結ばれ、4人の子を持つ。幸せに暮らしていたが、パンドラに再び人類が…。命を狙われているジェイクは家族を連れて森を出、海の部族の元へ身を隠すが…。
前作は主に森と空が舞台だったが、今回は海。先述もしたが、その蒼く、雄大な美しさ!
海上シーン、水中シーン、全ての美しさに魅せられる。新クリーチャーも必見。
キャメロンの海好きは有名。海で学び戯れ、巨大なクジラのようなトゥルクンと遊泳するシーンなどなど、キャメロンのこだわりと自らの願望が垣間見えた。
前回はジェイクと森の部族の出会い、交流。今回は、家族の物語と、他部族との交流。
それにしてもジェイクの人生は驚きの連続。元海兵隊員だったが、足を負傷し、亡き兄に変わって未知の惑星のプロジェクトに参加。そこで出会いがあって、闘いがあって、生まれ変わる。今や部族の長で、夫で父。前作序盤のジェイクからは考えられない。
ジェイクの父親ぶりは結構厳しい。それは家族を守る為なのは勿論なのだが、ちょっと子供たちを抑え付けているような…。
子供は4人。長男ネテヤム、次男ロアク、末娘トゥク。それと、亡きグレース博士の養女キリ。
勿論父も子供たちも愛し愛されているが、時に年頃の男の子供は父に反発。ネテヤムは優等生タイプだが、ロアクはトラブルメーカー。ちょくちょく父からは叱責を…。
キリはよく亡き母に思いを馳せる。にしても、父親は誰…?(シガニー・ウィーヴァーがパフォーマンス・キャプチャーで“少女”を演じているから驚き!)
ジェイクも人間からナヴィに転生したが、子供たちも“混血”。それが時々コンプレックスや差別偏見の対象に…。
海の部族の子供たちと度々衝突。あちらは純血、こちらはハリポタ的に言えば“穢れた血”。取っ組み合いの喧嘩も…。
それでも堪えねばならない。喧嘩の原因は何にせよ、謝らなければならない。こちらは助けを求めてきた身。トラブルを起こすなんてもってのほか。
だけど、思春期真っ盛りの子供たちは…。そうやって築き上げていく子供たちの友情もある。
子供たちのメインキャラは、ロアクだろう。父から“家族の恥さらし”とも言われる。やろうとする事全てが裏目に出てしまう。何だか、見てて最も共感させられる。
ある時騙され、海で孤立。巨大肉食魚に襲われそうになった所を助けられたのが、一頭のトゥルクン。何でも訳ありのはぐれトゥルクン。種族を超えての孤独な者同士の友情が心を優しくしてくれる。
別種族との間に何か生じるのは致し方ない。それぞれ生き方、価値観が違うのだから。
タフな海の部族たちだが、部族長はジェイクたちを受け入れてくれる寛大さ。
そんな彼らを、自分の過去の経緯で争いに巻き込んでしまうかもしれないジェイクの心苦しさ。
やはりそれは避けられなかった。争いと因縁が確実に近付いてくる…。
前作で死んだ筈の大佐。スティーヴン・ラングのインパクトも相まって、前作で死なせたのは惜しいと思ったのか、掟破りの生き返り! しかも、アバター・プログラムで忌み嫌っていたナヴィとして!
ブルーな気分だが、奴らと同等の力を得た事は武器になる。
これで堂々と果たせる。ジェイクへの復讐を。
ジェイクは家族を守る。大佐は復讐。シンプルだが、しっかりとした地盤が出来た。
その地盤の上にたっぷりと描かれるドラマ。
人間の愚かさ、エゴ。繰り返す争い事…。“今”だからこそ、響くメッセージ性がある。
他の種族との交流も、グローバルと多様化の今だからこそ。
普遍的な家族の物語。ジェイクらだけと思ったら、まさかの大佐も!
大佐には遺児がいた。(って言うか、いつの間に…!?) 大佐は存在を知らず、子の方も父を最低な奴としか思っていなかったが…。
名はスパイダー。野生児のようで、ジェイクの子供たちとは兄弟分。
ある時大佐一味に連れ去られてしまう…。大佐とスパイダー。大佐はナヴィに転生し、正確には“親子”ではないのだが…。
微妙な距離感、腐ってもやはり親子…? スパイダーはひょっとしたらあっちに寝返るのでは?…とも思わせ、ラストのあの行動など、こちらの“親子”ドラマも魅せるものがあった。
本筋であるジェイクたち家族のドラマは熱く、ドラマチックで、感動的。
終盤、家族を襲った悲劇…。闘いの渦中にいるという事は、どうしても犠牲が出てしまう。
悲しく、辛い。が、この悲しみと怒りを断ち切るには、心を強く持って闘わなければならない。
危機にも見舞われる。その中で…。父と息子、母と娘。立ち向かう。
乗り越えた先に…。再び深めた家族の絆。サリー家は一つ。
家族や多種族。ボリューミーなドラマ。
守る為、復讐…。大迫力のアクションとスケール。
CG、3D、映画技術…最新最高の粋を駆使した映像体験。
そして、キャメロンのオール・エッセンス。
ただの『アバター』前作の続編ではなく、
『ターミネーター』『2』等しく、オリジナルの構築した世界観の拡がり。
『エイリアン2』のような未来&アーミー感。
『アビス』のような海の世界。
『タイタニック』のような沈没パニック・シーン。『タイタニック』からはケイト・ウィンスレットも参加。
さらには、自他共に認める失敗デビュー作『殺人魚フライング・キラー』を思わせるフライング・フィッシュまで!
現時点でのキャメロンの集大成と言って過言ではない。
(…アレ? 『トゥルーライズ』だけ抜けちゃった…)
時期的に今年最後の劇場鑑賞。
今年の締めを飾ってくれた見応え、満足度。
あのラストからも分かる通り、本作はこれから拡がる壮大なサーガの始まりに過ぎない。
これからずっとキャメロンがパンドラの住人になってしまうのはちょっとアレだが(前作の後に予定されていたものの諸事情で消滅した二重被曝者の映画が観たかった!)、例え食傷気味になっても、その何倍もの充実感で満たしてくれるだろう。
次はどんな次元を魅せてくれるのか…?
キャメロンの飽くなき果てしなき創造世界。
ジェームズ・キャメロン。作品を通して、あなたが見える。
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