アバター ウェイ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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前作よりも面白いが、長い上映時間に疲れた
【はじめに】
ディズニープラスで予習した後に観に行きました。私はアバターにそこまで思い入れがないので、楽しめるか不安な気持ちがありました。いざ鑑賞してみると、大画面に広がる3D映像に圧倒されたと同時に、長い時間で集中するのが大変な作品になっていました。
【感想】
青く広がる海の映像が美しく、色鮮やかな水中や生き物の描写に驚きました。今回は池袋のIMAX3Dで見たため、その迫力が強く伝わってきました。奥行き感はもちろん、海中生物や戦闘機が飛び出してくるような場面がたくさんあり、自分が本当に映画の世界に実在しているかのような感覚になりました。
また、今作はハイフレームレート(滑らかに動く映像のことを表します)での上映でしたが、すべてのシーンには対応しておらず、一部でもっさりと動くシーンも存在していました。それでも、対応シーンと非対応シーンがスムーズに切り替わっていたので、個人的には特に違和感なく見ることができました。
ストーリーは前作が故郷を守る目的だったのが、今回は家族を守ることが中心になっている印象を受けました。ジェイクとネイティリに家族ができ、その子供たちにスポットが当たって展開されていることが多かったです。そのため、1作目とは違った視点で楽しむことができました。それでも目新しさは少ないですが、先述した映像表現でカバーできていたように感じました。
【予習について】
予習をした方がより楽しめますが、冒頭で前作の説明に触れているため、この作品だけでも問題なくついていけると思います。
【気になった点】
物語がシンプルな割には情報量が多く、内容を整理するだけでも疲れてしまいました。さらに、ファンタジー要素を強調しすぎた影響で、散りばめられた伏線で接合性が取れていない箇所に違和感を覚えました。
また、今回は3時間を超える上映時間だったため、長い時間で集中するのが困難でした。そのため、映画館に行く前日はしっかりと睡眠をとり、鑑賞前にお手洗いを済ませることをおすすめします。
【総評】
ジェームズ・キャメロン監督が3D映像や家族の物語に力を入れていることが伝わってきた映画になっていました。3〜5作目の制作が決まっているみたいなので、そこで2作目の伏線を回収してほしいなと思いました。
想像の世界を生で見るかのような不思議体験
「アバター」は映像技術にねじ伏せられる映画だ。最新のCG技術の粋を極めた映像、その圧倒的なエンタメ力の前では、多少のストーリーの粗やご都合展開なんて実に瑣末なことに見えてしまう。
13年前もそうだった。でも当時は、あの視覚体験に興奮しながらも頭の片隅で、画面の手前にこれ見よがしに飛び出すいろんなものの立体感をちょっと不自然に感じてもいた。
今作は立体感がより自然になり、そういった違和感がほぼなかった。そこにパフォーマンス•キャプチャーの生命感やハイフレームレート(HFR)映像の滑らかさが加わって、想像上の存在を映像ではなく生で見ているような、不思議な感覚に襲われた。
前半の森でのシークエンスも十分見応えがあるが、海に舞台を移してからのさまざまな水の描写のリアリティ、戦闘シーンの自然な躍動感は驚愕の一言。船が揺さぶられたりひっくり返ったりする場面では声をあげそうになった。視覚だけで、4DX鑑賞しているような錯覚に陥る。
24fpsとHFRを使い分けることで、全体的な動きの印象は安っぽくならず、一方激しい動きのシーンは映像のブレがなく、疲れない。いやこのテクニック、神でしょ。
映像のレベルが他の作品とあまりに違うだけでなく、それがちゃんとメッセージを打ち出す力に繋がっていて、技術自慢に堕していない。普通、映像のすごさは物語のリアリティに寄与し、その結果メッセージの力が増す、という流れのような気がするが、本作は圧巻の映像を見るだけで、自然を尊ぶ感情や畏怖の念が心に自然と湧いてくる。もはや物語が黒子のようだ(言い過ぎでしょうか)。
だからこそ視聴環境が重要になる。技術的に全部乗せで観られるのはドルビーシネマ、次点でIMAXレーザーだ。
余談だが、私の行ったドルビーシネマでは3Dメガネ貸出、TOHOのIMAXでは3Dメガネ持参か100円上乗せでメガネ購入の二択だった。手元に昔の3Dメガネがあったのだが、まだ使えるのかよく分からず、またメガネを買ってしまった。どうせ3D映画なんて今後も稀だろうから、貸出で統一してほしいなと個人的には思う。
物語の面でひとつだけ気になったのは、やはり捕鯨批判を匂わせる描写だ。砲台の漢字表記や、この場面だけの唐突なアジア人起用、脳髄だけ採取して後は廃棄するくだりでしおしおに萎えてしまった。
鯨肉を捨てるのは欧米人仕草なので、日本人のみに向けての批判ではないつもりかもしれないが、誤解を招くのではないか。それにやはり漢字とここだけ出てくるアジア人のインパクトが強すぎて、現実に引き戻された。
とはいえ、そのことと本作の映像体験の価値は別のものだ。シリーズ5作まで予定されている本作は、好き嫌いの次元を超えて、当面は映画館での映像体験を語るにあたっての必修科目であり続けるのだろう。
If You Only Go to The Movies Once This Year...
Be sure to see it 3D in Imax. The story is still simple but it is superior to the previous film. It's the film only a director with Titanic on his resume could make. With half the film in high frame rate, it can feel like watching a PS5 demo on a new TV display at an electronics store. It's a classical cinematic journey, with a portion of the film immersed in the wonders of its own universe.
創造主キャメロンのビジョンは海へ還る
グランドシネマサンシャイン池袋のレーザーIMAXで3D字幕版を鑑賞。
原案・脚本にも名を連ねるジェームズ・キャメロン監督は、自身がスキューバダイビングの愛好家であり、「アビス」や「タイタニック」では専用の機材の開発まで手がけたほどの水中撮影マニアとしても知られる。「アバター」でパンドラという惑星の大地と森と海、そこに棲むあらゆる生き物と生態系、さらには先住民らの言語まで創造したキャメロンが、シリーズ2作目で新たに挑んだのはタイトルにも含まれる“ウォーター”。つまり水上や水中でキャラクターとクリーチャーたちが織り成すアクションやインタラクションをいかに美しく、リアルに、また魅力的に描き出すかということだ。
惑星パンドラの海上と海中におけるダイナミックな移動やバトルの描写は、ダイビングなどの現実のマリンアクティビティより鮮明で、よりスピーディーで、より自由。さらに、目を見張るような海の多彩な生き物たちと一緒に泳いだり、会話したりと、まるで自らが水棲の種族になったような気分を味わえる。もはや現実の海中を超える体験のレベルにまで高められている。
モーションキャプチャー、3D撮影、CGを駆使して製作された映像であることを時として忘れてしまうほどリアルで滑らかな質感と動き、官能的なほど美麗で自然なテクスチャーと奥行き。もし将来こんな世界に没入することができるメタバースが実現したら、ぜひとも体感したいと思わせる魅力に満ちている。エンタメの可能性をさらに拡張した、現時点における視覚的表現の到達点であり、2022年の締めくくりにふさわしい至高の映像体験だ。
泳ぎの優雅さがHFRで強まる
HFR(ハイフレームレート)を、ここまで効果的に活用した長編映画は、はじめてではないだろうか。技術的にできるからやってみたを超えて、必要な「演出」としてHFRが使われていた。
特に海のシーンでHFRが圧倒的に効果的。泳ぎの優雅さが違う。シャープで素早い動きよりも、クネクネと身体をくゆらせて優雅に泳ぐ様はフレーム数が多い方が美しく見える。身体のしなやかさがより強調される結果となるので、24フレームで見た時と48フレームで見た時、芝居の質が変わる部分がある。今後HFRが主流となるかはわからないが、もしこれが定着した場合、役者の芝居の評価基準も変わるかもしれない。
物語としては、主人公のジェイクの物語よりもその子供たちに成長ストーリーに主軸が移った。前作で白人酋長ものだという批判もあったが、それに対して、ジェイクを森の民のリーダーから降ろして水の民としてやり直す話にしてバランスを取った形になった。
クオリッチ大佐の人格データのコピーがあったわけだが、ということは今後何度死んでも蘇れるということだろうか。味方キャラよりこの悪役が圧倒的にキャラ立ちしていて、キャメロン監督の一番思い入れありそうなキャラだなと思った。
前作の「映像革命」の上を行く「映像がリアルを超える」といった領域まで描き出すことに成功した作品。後半の戦闘シーンは必見!
本作は、前作とは異なり「人間パート」がほとんどなく、地球から遥か彼方の神秘の星「パンドラ」の「先住民ナヴィ」を中心に描いています。
つまり、「CGを駆使した人間型の種族」が中心となっていて、正直、どの俳優がどのキャラクターを演じているのかさえ分かりにくい状態です。
この「先住民ナヴィ」の家族愛の物語が全編を通して描かれていますが、やはり本シリーズの最大の見どころは「究極的な映像体験」でしょう。
そのため、本作の感想は、見た劇場の設備の状況にも左右されるような気もします。
とは言え、後半の戦闘シーンについては、「海」を舞台にしているため、ジャームズ・キャメロン監督ならではの「タイタニック」的な要素だけでなく、アクション映画の金字塔として名高い「ターミネーター2」を超えるような壮大な映像が繰り広げられ、まさに「映画史に残る必見の映像」でした。
前作同様に「パフォーマンス・キャプチャー」を採用していて、今回は、水の中でも行なったため、撮影機材の開発はもちろんのこと、俳優陣は、水の中で息を止めながら自然な演技をし続けるといった想像を絶するような撮影を敢行するなどし、前作の「映像革命」の上を行く「映像がリアルを超える」といった領域まで実現できています。
物語自体は王道的なものですが、唯一無二の「究極的な映像体験」と「没入感」を実現できた点だけでも十分すぎる程「最高峰な作品」と言えるでしょう。
海洋世界をめぐる映像体験に言葉を超える感動があった
本作を観ながら「CGで水を表現するのが最も難しい」という言葉がしきりと思い出された。3Dメガネ越しに水しぶきを感じながら観客は有機的に広がる映像絵巻をどっぷりと心で受け止める。この実写とCGの境界すら定かではない魔法のような手触りと感覚こそ、キャメロンの30年以上にも及ぶ水、そして海にまつわる映像研究開発の歴然たる答えなのだ。先住民と開拓民の攻防、子供たちの成長と葛藤といった多少ありきたりな神話要素を織り込みつつ、因縁とも呼ぶべき二者の対峙を推進力にこの船は進む。クライマックスには壮大なアクションも待つ。だがしかし本作の核心はやはり”体験”だ。海洋世界へ潜り込んだ瞬間の美しさ。色とりどりの幻想的な生命の祝福。とりわけ鯨のごとき生物との言葉を超えた交流には思わず涙こぼれた。これは単なる3Dの視覚情報ではない。キリの言う、惑星の息遣いと鼓動までもが我々一人一人の身に自ずと込み上げてくる作品だ。
いつまでもこの海に浸かっていたい!
13年間のインターバル、"アバター"という言葉自体が含むやや古ぼけた感覚、同じく、映画の3D鑑賞、等々。不安材料は多かった。しかしそれらは、特に今回初めて登場するパンドラの海の民、メトカイナ族の世界へと画面がスイッチした途端、払拭される。見たこともないような海洋生物が海中で踊っている。その中の鯨に似た生物がアイコンタクトをとる。浅瀬では、ナヴィの子供たちが透き通った海にうっとりしている。見ている側も3Dの海へと引き込まれる時、ジェームズ・キャメロンが果敢に挑戦したパフォーマンス・キャプチャーと水の融合に驚く前に、恐らく多くの人がシンプルに水遊びの楽しさ、海に飛び込んで魚になった時の浮遊感を呼び覚まされるに違いない。
もう、どうでもいいからこのまま海に浸かっていたい。そんな観客の欲望を振り払い、映画は侵略と戦争の時代を憂うように、残酷な展開を見せていく。
特に感じたのは、当初は視覚的に拒絶反応も多かった主人公のアバターたちに比べて、人間がそのままの姿で演じる侵略者たちの軽薄さ、醜さだ。意図的にも思えるその対比も含めて、やっぱり、13年待った甲斐がある1作だ。
【81.2】アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』批評
作品の完成度
前作から13年という歳月を経て公開された続編。ジェームズ・キャメロン監督が構想に10年以上を費やしただけあり、映像技術の革新性は群を抜く。特に水中世界の描写は驚異的で、光の屈折や水の流れ、生き物たちの動きがCGであることを忘れさせるほどのリアリズム。3Dとハプティック技術を駆使した上映形式は、観客をパンドラの海へと没入させる体験型のエンターテイメントとして完成されている。物語は家族の葛藤と成長を中心に据え、前作のような勧善懲悪の単純な構図から一歩進んだ人間ドラマを展開。しかし、その物語の骨格はやや古典的であり、目新しさに欠けるという批判も存在する。それでも、圧倒的な映像美と壮大なスケール感は、"シネマ"の未来を提示する一つの到達点。興行収入の成功は、この作品が多くの観客に受け入れられた証明であり、映画史における重要なマイルストーンとしての価値は揺るがない。
監督・演出・編集
ジェームズ・キャメロン監督の、視覚効果に対する飽くなき探求心が結実。HFR(ハイ・フレーム・レート)を巧みに利用し、アクションシーンの躍動感や水中世界の滑らかな動きを表現。特に水中での戦闘シーンは、重力や浮力を意識した独特の演出で、これまでのアクション映画にはない迫力とリアリティを生み出している。編集は、約3時間12分という上映時間を感じさせないほどテンポが良い。物語の緩急をつけ、美しい風景描写と緊迫したアクションシーンをバランス良く配置。これにより、観客は物語に引き込まれ続け、長さを感じさせない。水中でのアクションと、陸上での家族のドラマが交互に描かれる構成は、物語に深みを与え、観客の感情を揺さぶる。
キャスティング・役者の演技
サム・ワーシントン(ジェイク・サリー)
元海兵隊員からパンドラの原住民ナヴィとなったジェイク。前作の荒々しさから一転、家族を守る父親としての葛藤と責任感が演技に深く刻まれている。アバターとして全身CGで表現されるジェイクの感情を、モーションキャプチャーを通じて繊細に表現。特に、子どもたちとの間に生じる溝や、家族を守るために新たな土地へ逃れる決断をする際の苦悩は、視覚的な表現だけでなく、彼の声と動きから真に迫るものが感じられる。
ゾーイ・サルダナ(ネイティリ)
ジェイクの妻であり、オマティカヤ族の戦士であるネイティリ。前作では気高き戦士として描かれた彼女が、今作では母親としての強さと愛を体現。子どもたちへの深い愛情と、人間への怒りを同時に表現する複雑な感情を、モーションキャプチャーを介して見事に演じ切る。特に、家族を守るために戦う際の猛々しさと、息子を失った際の悲痛な叫び声は、観客の心に強く響く。
シガニー・ウィーバー(キリ)
ジェイクとネイティリの養子であるキリ。前作で命を落としたグレース博士の娘であり、パンドラと神秘的な繋がりを持つ不思議な存在。実年齢73歳(公開当時)のシガニー・ウィーバーが、14歳の少女を演じるという挑戦的なキャスティング。彼女の演技は、キリの繊細な感受性や、自らの存在に対する戸惑いを巧みに表現。特に、水中での神秘的な体験をするシーンは、その表情から内面の葛藤が伝わる。
スティーヴン・ラング(クオリッチ大佐)
前作で命を落としたクオリッチ大佐の記憶が、アバターの体に移植された"リコンビナント"として復活。前作の冷酷な悪役としての側面に加え、人間的な感情の揺れ動きが加わった新たなキャラクターとして描かれる。ラングの演技は、肉体的な強靭さだけでなく、復讐心に燃える冷酷さと、どこか人間的な苦悩を秘めた複雑なキャラクターを見事に表現。
ケイト・ウィンスレット(ロナール)
メトカイナ族の族長トノワリの妻で、ツィレヤやアオヌングの母親。妊娠中のため、夫を支え、家族を守る強い女性として描かれる。水中での活動に特化したメトカイナ族の姿を、モーションキャプチャーを介して繊細に表現。
脚本・ストーリー
物語は前作の10年後。ジェイク・サリー一家は、人間からの侵略者と再び対峙することになる。家族を守るため、彼らは海の民メトカイナ族の元へ身を寄せる。ストーリーの中心は、家族の絆と成長。陸の民であったサリー家が、海の民に受け入れられるまでの葛藤、そして人間との新たな戦い。しかし、物語の構成は比較的シンプルで、前作同様の"人間vsナヴィ"という構図をなぞる部分も多い。そのため、ストーリー自体に斬新さはないとの声も。しかし、その単純な物語を、圧倒的な映像美とキャラクターの感情の機微で補完し、観客を惹きつける力は健在。
映像・美術衣装
特筆すべきは、パンドラの海を舞台にした映像美。生命感あふれる色彩豊かなサンゴ礁、神秘的に発光する海洋生物、そして水中での浮遊感や光の描写は、CG技術の極致。モーションキャプチャー技術もさらに進化し、ナヴィたちの表情や感情表現がより豊かになっている。美術面では、海の民メトカイナ族の集落や、彼らが操る水中生物のデザインが秀逸。衣装は、自然の素材を生かしたデザインで、それぞれの部族の文化や生活様式を反映。細部までこだわり抜かれた美術は、パンドラという世界観をより強固なものにしている。
音楽
ジェームズ・ホーナーに代わり、サイモン・フランジーンが音楽を担当。ホーナーの作ったテーマ曲を継承しつつ、海洋の神秘的な雰囲気を表現する新たな楽曲を制作。特に、水中シーンでは、水の音や生き物の鳴き声をBGMと融合させ、没入感を高めている。主題歌は、ザ・ウィークエンドによる「Nothing Is Lost (You Give Me Strength)」。映画の壮大なスケールと、登場人物の感情を表現する力強い楽曲。
受賞・ノミネート
第95回アカデミー賞において、視覚効果賞を受賞。作品賞、美術賞、音響賞にもノミネート。第80回ゴールデングローブ賞では、作品賞、監督賞にノミネートされる。
作品 Avatar: The Way of Water
監督 ジェームズ・キャメロン
113.5×0.715 81.2
編集 退屈
主演 サム・ワーシントンB8×3
助演 ゾーイ・サルダナB8
脚本・ストーリー 脚本
ジェームズ・キャメロン
ジョシュ・フリードマン
B+7.5×7
撮影・映像 S10
美術・衣装 S10
音楽 A9
没入感
海を浮遊するだけなので魅力に欠け、物語も陳腐な西部劇と紋切り型家族話で退屈
『アバター』のような映像の斬新さだけで勝負したような作品を、スクリーンで見ないままレビューするのは、何やらズルしたようで気がひける。ただ、実は第1作も、この第2作もVODで見ただけである。
その上で感想を述べると、第1作には本当にビックリした。煌びやかなパンドラの浮かぶ島々と、そこに生息する生物の数々、その中を自在に飛翔するあの浮遊感は、まったく新しい感覚だった。
たとえストーリーは米国西部開拓時代のインディアンと騎兵隊やカウボーイ、開拓民との闘いの、単純な焼直しに過ぎなかったにしても、それでケチをつけたりしたら筋違いも甚だしい。
その続編である本作も、だから期待して観たのだが、結果は当て外れの感が否めなかったのである。
今回も登場人物はパンドラで飛翔し、浮遊する。しかし、それは空中ではなく海の中であり、地球でもありえなくもないシーンの数々である。海育ちの人びとからは「あんなこと、オレも子供時代にやってたよ」と言われかねないのが、致命的ではなかろうか。
ナビたちの乗る海中生物はイルカの比喩、ナビの仲間の巨大生物は鯨の比喩、その巨大生物を狩るスカイ・ピープルの船は日本の捕鯨船であり、捕鯨船が標的を仕留めるとナビに育てられた人間の子は顔をしかめる。それは米国一般家庭の比喩なのだろう。嫌ったらしい演出だ。
ストーリーは前作同様、インディアンvs.騎兵隊+カウボーイの戦いの陳腐至極な焼直しに、今度は主人公夫婦の子供たちの物語まで加わって、家族の団結やら何やら退屈極まりない話が長時間付加されたため、上映時間は1作より30分も長い。
ちょっと、これでは無理かな~w
圧倒的な映像美!神秘的な海の世界に引き込まれる!
前作のジャングルのような森林から一転、一面ブルーの海の世界!
未知の生物を乗りこなして海の中を泳ぐ映像は、まるで自分も同じように海を泳いでいるような錯覚に陥る。そして、光輝くエイワと対話するシーンは、言葉を失うほど美しく魅了される!
(あぁ、映画館で見たかった!)
ストーリーとしては、前作とのリンクにややこじつけ感があったが、ジェイクの家族愛と子供たちの思春期の葛藤が描かれていることで、グッとストーリーに引き込まれでいく。
父親ジェイクに抗うことができない真面目な長男。そんな完璧な長男にコンプレックスを抱く次男。すぐに暴走する次男を扱いあぐねているジェイク。そして、他人との違いに悩む長女…。このリアルな家族模様が共感できるのだ。
神秘的な映像美、迫力ある戦闘シーン、家族愛…見応えある映画だった!
凄い、けど面白いかは微妙
映像美は本当に素晴らしかった。世界観もやっぱりいい。
ただストーリーが1作目と殆ど変わらずで面白くない。
森から海に場所が変わっただけで、やってることは同じ。
あと途中から反捕鯨思想みたいなものが臭ってきて冷めてしまった。
鹿もどきや魚は獲ってるけど鯨はダメらしい。ダブスタ。
3作目はストーリーの評判を見てから観るか決める。
題名アバターではなくパヤカンの間違いでは?
ストーリーが…
遥かな海!
この映像美を何て表現したらいいんだろうか?このイマジネーションは何処から来るのだろうか?どうやらキャメロンは、別の次元に到達したようですわ。初代アバターから数年、舞台を母なる海に移し究極の映像美と家族の絆をテーマに、自然の美しさや厳しさ、人間のエゴの醜さを大胆かつ壮大に一本の映画に纏めている。もうね、ストーリーの良し悪しじゃないのよここまで来ると。圧倒的なスケールのイマジネーションに尽きるよね。高く見積もった想像の斜め上を行くキャメロンの頭の中を覗いてみたいよホント笑
正直、ストーリーはありきたりな内容。クオリッチに息子が居る事で起こった変化、グレースの謎の娘、そして次の舞台は何処なのか?という期待感が楽しみではあるが、もう一度このストーリーを観直すか?と言われれば答えはNOでしょう。初代は映画館含め10回位観たんだけどな〜。不思議と観直す気持ちにならない映画の一本になってしまったが、良く考えるとそういう映画、全て素晴らしいんだよね。最後の感想としては、もう観直す事は無いが、究極に美しく素晴らしい映画でした〜笑
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