「初作に驚くべき伏線が隠されていた。ただ、日本の捕鯨方法の取材が足りない。」アバター ウェイ・オブ・ウォーター Guapitoさんの映画レビュー(感想・評価)
初作に驚くべき伏線が隠されていた。ただ、日本の捕鯨方法の取材が足りない。
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今作も素晴らしかった。
初作を上回るほどの新鮮さが感じられないのは観る側のせいであって、舞台を陸から海に広げて、大自然との関係性を近づけたアイディアは斬新で素晴らしい。
命は海から始まるのだから、海を舞台とする今作で大自然との関係性を広げようというアイディアは、きっと最初からあったのだろう。これが初作の最大の伏線であり、このシリーズ最大の美点だ。
クジラ(トゥルクン)を殺して不老不死の薬として脳漿を摂り出すくだりは、アドレノクロムにまつわる悪魔崇拝儀式を暗喩してるようで、もしそうだとしたらかなり攻めてるなぁ、なんて感心しながらも一抹の不安を覚えた。
モーツァルトやキューブリック監督、三浦春馬君の死に影を落としている共通項なので、ジェームズ・キャメロン監督には災厄が降りかからないことを祈る。
ただ一点残念過ぎるのは、捕鯨のシーンで描くべき、「死なない程度に傷つけた子鯨で親鯨もおびき寄せて、まとめて捕獲」という日本の定法が、脚本に採り込まれてなかったこと。捕鯨を描くのであれば、日本の捕鯨方法をリサーチするべきだった。反論の余地はない脚本チームの失策だ。
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