「両方とも見ないといかんね」アバター ウェイ・オブ・ウォーター kincyan1953さんの映画レビュー(感想・評価)
両方とも見ないといかんね
何の気なしにネットで「アバター」の第二作をみた。第一作を見ていないので、話の繋がりがわからない部分もあったが、そこはハリウッド映画、なんとなくそれがわかるようにできいている。ストーリーは、アメリカ映画特有の家族の絆を大切にする雰囲気を全面に醸し出していて、勧善懲悪、胡散臭い感じがしたが、しかし画像はSFXを駆使していて大変よくできている。
ついでに翌日、第一作を見たのだが、これで全体のつながりがすっきり分かった。二作を続けてみると、このSF映画の構想が理解でき、最初に見た感じと違って好印象を持てるようになった。基本的には、近代世界の人たちが未開インディアンの国のような惑星に来て資源を略奪するというのが骨格なのだが、そこにDNA合成して完成した現地人に主人公の意識移植するという技術が出てくる。そこからの物語は、主人公が現地人側に立って地球人を追い返すというストーリーの繰り返しになるのだが、大地や植物同士の意識の疎通とか、そのネットワークと現地人のつながりなど若干神秘的だが、現在の植物学の世界ではあるかもしれない説を持ち込んでいるあたりは現代的か。しかしなんといっても、膨大な資金を投入して作った現地の惑星の生物や植物などの動く造形物の美しさに目を奪われる。ストーリーもさることながら、その映像を作った膨大なコンピューティングパワーに圧倒される思いであった。
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