「美しい映像と華麗なるアクションに陶酔した!」アバター ウェイ・オブ・ウォーター 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
美しい映像と華麗なるアクションに陶酔した!
クリックして本文を読む
映像の美しさは、見たことがないほど究極のものでした。まさに美に溺れるという感じです。一番胸を打ったのは、パンドラの海の描写だと思うのは、私だけではないでしょう。海の中を自由自在に泳ぐ魚たちを見ていると、「共生」がどれだけ大切であり、素晴らしいことであるかを、教えてくれているようです。トゥルクンと呼ばれる、クジラに似た巨大な知的生物と、少年とのあたたかい交流シーンには感涙です。そして、この海をバックに激しい戦闘シーンが繰り広げられます。しかも、押したり引いたりして、何度も家族は運命に翻弄されます。それでも、最後には鯨に似たトゥルクンが家族を助けるのです。その絶妙の登場に、熱い感動が湧きました。また、人間に殺されたトゥルクンもいますが、その理由は、体の中にある不老不死の液体を得るためだけだ、という設定を見ていると、実に人間の身勝手な姿にやりきれない気持ちになりました。必要のない殺生はしてはいけないと感じます。さらに戦士や家族が乗る生き物たちの健気さ可愛さは格別のものでした。そのほか、登場人物たちの淡い恋心のようなものも、透明で素敵でした。追記 いくつか名台詞を。長男を海の底に埋葬するときに「命は神からの借り物である」。賛同します。戦士が言います。「家族は弱みにもなるが強みにもなる。家族は砦である」「家族を守るのが男だ」。良い言霊です。
コメントする
じきょうさんのコメント
2022年12月20日
クジラから不老不死の体液を得るためだけに捕え遺棄するのは、かつて欧米の捕鯨が油を得るためだけに行っていた事を彷彿とします。そのアイロニーと思いますが日本人にとっては苦い話ですね。