「【”家族の永遠の絆、そして森の民と海の民との交流。”アクションシーンのダイナミズムに圧倒され、海の民が生き生きと泳ぐ海中シーンの幻想的な美しさ、海洋生物の造形も素晴らしき作品である。】」アバター ウェイ・オブ・ウォーター NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”家族の永遠の絆、そして森の民と海の民との交流。”アクションシーンのダイナミズムに圧倒され、海の民が生き生きと泳ぐ海中シーンの幻想的な美しさ、海洋生物の造形も素晴らしき作品である。】
ー 相変わらず、愚かしきスカイ・ピープル達は、一度はナヴィ一族でジェイク・サリーに恋した強き女性、ネイティリの矢に斃れたクオリッチ大佐を”アバター”として復活させ、執拗にジェイク一家及びナヴィ一族への攻撃を続ける。
ジェイクは、ネイティリと逞しく成長した長兄ネテヤム、次兄ロアク、養女のキリ、幼いトゥクを連れ、海の民が暮らす場所へ逃げる・・。-
◆感想
・最序盤は、第一作目で殺されたクオリッチ大佐の復活と、執拗なまでにジェイクを追う詰めようとする姿と、戦闘シーンが第一作と重なってやや凡庸に感じる。
■だが、今作品が真価を発揮するのは、海の民メトケイナ族を頼るシーンからである。最初はお互いの違い(尻尾であったり、腕の太さであったり・・。)に戸惑い、メトケイナ族の族長の息子、アオヌングたちは、ジェイクの子供たちに嫌がらせをしたりするが、徐々に交流を深めて行く。
ー この辺りの海中シーンの美しさは比類がない。
又、鯨を容易に想起する”孤独で哀しみを秘めた”巨大海洋生物でパヤカンと呼ばれるタルカンと、ロアクとの交流シーン(彼は、ヒレから矢を抜き取ってあげる。)が、後半効いてくる構成も良い。ー
・海洋生物の魅力的な造形と、海での躍動感が素晴しい。
ー 知性高きタルカン達と、メトケイナの人々とは魂の交流があるという、設定も良い。ー
・クオリッチ大佐率いる、スカイ・ピープル達との闘いのシーンは、タルカン達、海洋生物も絡んで見所満載である。
ー 更に言えば、タルカンを殺して、老化を防ぐ体液のみを採取する愚かしき男達の姿も、現代社会を皮肉っている。今作で唯一人の姿を保つ、ジェイク側に立つ少年スパイダーが、その現場を見て言った事。”え、他の所は捨ててしまうの・・。”ー
・戦いの中で、命を落とした長兄ネテヤムの仇を打つが如く、鬼神の様に矢で、次々にスカイ・ピープル達を倒して行くネイティリの姿は、正に”母は、強し!”である。
ー そして、アバターのクオリッチ大佐との一騎打ちで、力尽きた父、ジェイクを助け上げる次兄ロアクの姿も素晴らしい。彼が、亡き兄を越え、一人の立派な戦士になったシーンである。ー
・スパイダーは冒頭から謎多き少年として描かれるが(幼過ぎて、地球に連れて帰れなかった・・。)ラストに近いシーンで、ジェイクに敗れたアバターのクオリッチ大佐を、海上まで連れて行き、助けるシーンは、この後のシリーズ展開を予想させる。
・更に言えば、”出自が分からない事を悩んでいる”キリと第一作でシガニー・ウィーバーが演じた博士との関係性も謎であるが、今後の展開が楽しみである。
<最序盤はどうなる事かと思ったが、メトケイナの人々が魂の如く大切にする海洋に舞台を移してからは、怒涛の如く、唯一無二と言っても良い世界観に引き込まれた作品。
第三作が待ち遠しい。
早く公開をお願いしたい素晴らしき壮大な物語になったな、と思った作品でもある。>
NOBU様コメントありがとうございます。
なんとも詳細なレビューで思い出しました。多謝です。
私は枕が思いつかず・・・遅いレビューになってしまいました。
いつもありがとうございます。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
共感ありがとうございます。
本作、独創的で創造力溢れる世界観を持った作品です。
家族という普遍的テーマ、シンプルなストーリーがGoodです。
映像美、特に海洋映像美が素晴らしいです。
ポセイドンアドベンチャー、タイタニック、風のナウシカを彷彿とさせる既視感のあるシーンが多かったので、折角の世界観が揺らいだ感はありますが。
5部作とのことなので、本作の世界観を貫いた次回作に期待します。
では、また共感作で。
-以上-
おはようございます。本作は海のシーンが素晴らしかったですねえ。押井守監督の本作に対するインタビュー記事を読んで、キャメロンがいかにこの海のシーンにこだわって作ったかを知りました。来週もう一回見ようと思います。(笑)
普段の交通費の倍かけてもIMAX3DレーザーGTで見る価値ある作品です。
前作のレビューでのコメント、ありがとうございました!
192分という長尺、私もそれを知った時は衝撃だったのですが、蓋を開けてみると体感2時間以下で、最高に面白かったです笑 アバターシリーズとしての第1歩目となる本作。NOBUさんも仰る通り、序盤は少し不安でしたが、結果として今後が楽しみで仕方なくなる、素晴らしい作品になっていましたよね。これぞ映画!って感じです!