007 ノー・タイム・トゥ・ダイのレビュー・感想・評価
全233件中、201~220件目を表示
グライダーのデザインが気になった映画
前作「スペクター」でも薄々感じてはいたが、女遊びよりも一途なラブロマンスを軸に置くダニエルクレイグ時代の007はやはり「女王陛下の007」をかなり意識していたんだなと。今作ではそれがあからさまに(特に音楽で)出ていた。その極め付けはエンディングでルイアームストロングの「愛はすべてを越えて」がかかり決定的となる。
「女王陛下の007」ではボンドの奥さんが死ぬが今作ではダニエルクレイグのボンド役を引退する事にダブらせボンドが死ぬという結末だったりと、そうした「女王陛下の007」オマージュ等オールドファンにはたまらないポイントがいくつもあった。
物語の方は丁寧に描かれ全体を流れるドラマには充分引きこまれだが(ゆえに長尺だが)興味深いことにコロナ前に作られていた作品であるにも関わらず偶然にも今のコロナ禍を意識したような題材を扱っていたあたりは非常にリアルに伝わってくるものがあった。
アクションに関しては個人的にはオープニングシークエンスが一番興奮したが、その他のアクションも見応えはあり、過去の5人のボンド役を演じた人にはできないダニエルクレイグだからこそ生まれたハードなアクションはどれもよかった。
ダニエルクレイグの007を締めくくるのにふさわしい力強い作品になっていたのではないだろうか。
好みは分かれるだろうが過去の5人とはまた違った独自のボンドスタイルを確立し演じきったダニエルクレイグには本当にお疲れ様といいたい。
最後に余談になるが、劇中に登場したボンドと女007が乗っていたグライダーのデザインが「ニューヨーク1997」や「エスケープフロムL.A.」に登場したものを彷彿とさせており、ジョンカーペンター監督作のファンである自分としては気になりまくりポイントだったが、そう思ったのは自分だけだろうか…
ジェームズ・ボンドの終わり方
007らしく、スケールやアクションは文句なしですが、どうしてもジェームズ・ボンドが死ぬという結末に違和感を覚えます。
また、CIAがお粗末でMも詰めが甘い。
Mとボンドの信頼関係や愛情の演出が薄い。
ラミとダニエルのかけあいも中途半端。
(よく分からない言い争いのシーンが長い。)
謎の土下座に畳。日系の監督だからと言って日本的な部分の取り入れ方が中途半端
マドレーヌは、ボンドにも子どもにも溢れる愛情と強さを感じられレアセドゥでよかったなと思います。
前半は期待どおり、終盤失速
お馴染みのシリーズなだけにツッコミどころは減点にならない。
中年男性と若い美女の組み合わせでも、
ピンチの時に悠長にキスしてても、
イギリス中心の正義でも、
銃を打たれまくっても平気だし、
爆弾にやられてもすぐに回復だし、
テロリストが細菌兵器を使うありがちパターンでも、
前作までを当時一回見た程度ではついていけなくても、
全て想定の範囲。
むしろ、前半のカーチェイス含んだアクション、キューバのまさかのスペクター全滅からのアクションは期待どおり!
でも、子供を巻き込んだ逃亡から違和感が出始め、ラストの島のくだりで残念な結果に。
えっ、結局ラスボスはなにを企んでいた?
あの農園って何?どんな仕組み?
子供あっさり解放?
前半に比べてアクション単調、
急いでミサイルで破壊する必要ある?
国籍不明の高速船が絡んでこず、
最後、ボンドに何が起きたの?
あー、スクリーンから気持ちが離れていくのを感じながら終了。
良くも悪くも、終わる事にフォーカスしていた
会社にも同じことが言えるが古くから続く物事は考えが凝り固まり新しい試みがしにくくなる傾向にある。
通説判例的であるがダニエルクレイグ版007は最後まで挑戦的で素晴らしいトリロジーであった。
No time to Dieはそのタイトル通り、まだ死ぬ時では無いという意味である。
それはボンドだけに向けられたモノではなく、MI6、ボンドガール、あらゆる善意に向けられたモノであると感じ取れた。
ボンドは殺し合いの螺旋を降りて安泰な暮らしを望んで余暇を楽しんでいたが、結果的に殺し合いの螺旋を降りることは出来ず、愛する人を守るために再びバイオレンスの世界に戻ることになる。
■螺旋
殺し、復讐などの繰り返され終わることのない螺旋。
オープニングクレジットにも螺旋状のピストルがお互いを撃ち合い、遺伝子配列にリンクさせており、上手い演出。
■新しい時代、古い時代
新しい時代(女ボンド、ボンドの子供、システムの電源の入れ方まで)、古い時代(過去に囚われる、過去M)
ボンドの変革の時というのを感じられた。次回トリロジーへの暗喩?
また新しい時代としてオープニングクレジットにビリーアイリッシュを選択したのも興味深かった。
歌詞としては過去のボンドガール、それも死んでいった女達目線で語られる後悔や怨念の様な視点が素晴らしい。
■ボンドらしさ
ガジェット、ユーモアなど、ダニエルクレイグ以前のボンドらしさがトリロジー史上一番詰まっている。
遺伝子を条件として殺す対象をフォーカスして殺すウィルスという兵器も新時代的でとてもいい。コロナが拡大する前に撮影が終わっていたため悲しい偶然かな延期せざるを得ないのは無理もない。古くはルワンダ内戦、昨今のBLMやウィグルなど民族浄化にフォーカスした恐ろしい兵器で社会情勢を汲み取れていた。
"マドレーヌとの子供"という未来がある事で、自分という存在を浄化する必要があるという、悲しくも男らしい決断で締めたのはよかった。
少し残念な点としては以下。
・カーアクションやガンアクションは盛り沢山なものの、真新しさは無いため、少し物足りなさがある
・サフィンのバックグラウンド描写が少なく、ヴィランとして弱い(演技はとても良い)。
何故能面?何故毒の庭を活用したか?顔の傷は?
キャリージョージフクナガ監督が日本のアイデンティティがあるのは分かるが、描写としては不足。(おそらく全体のボリュームがすでに3時間くらいあるので、やむを得ずカットしたのだろうとは思うが)
相変わらず素晴らしいアクション
007シリーズの25作目。
現役を退きジャマイカで穏やかな生活を送っていたジェームズ・ボンドのもとに、CIA出身の旧友フェリックスが助けを求めにやってきた。誘拐された科学者を救出するという任務に就いたボンドは、そのミッションの中で、世界に脅威をもたらす最新技術を有した黒幕を追うことになるという話。
相変わらずカー、バイクでのアクションが素晴らしく、高価なアストンマーティンなどを何台も壊すお金の掛け方も凄い。
銃撃戦や体を酷使するアクションも見所。
ボンドガールとしてはマドレーヌよりパロマ役のアナ・デ・アルマスが戦闘能力も高く魅力的だった。
コロナの影響で何度も公開延期になったが、流石の出来だった。
最後、ミサイル攻撃でボンドが吹っ飛んだから死んだのかと思ったが、エンドロールの後、字幕だけだけど「ジェームズ・ボンドは戻ってくる(英語)」と出たから、次回作もあるんだとホッとした。
あまりにも酷い…
緊急事態宣言解除記念にレイトショーで観てきました。
ピアース・ブロスナン版が好きだった自分は、金髪碧眼の新ボンドとしてダニエル・クレイグを見たときは、「こんなのイギリスの諜報員じゃなくてソビエトのKGBじゃん!」と、あの当時多くの007ファンがそうだったように「あるべきボンド像」との乖離をなかなか受け入れられない一人でした。
それでも、その違和感は第一作目の「カジノロワイヤル」、続く「慰めの報酬」でダニエル・クレイグが必死に「新しいボンド」を造り上げたことで、むしろ強い好感に変わり、旧態依然の考えに囚われていた自分を恥じ、それからはダニエル・クレイグ版のボンドに深い敬意と愛着を持ってこれまでの作品を観てきた(つもり)。
というのがこのレビューを書いている私の007シリーズに対するスタンスです。
「細かいことを考えてはいけない」というお約束はシリーズ全体に通して言えることですし、脚本の粗についてもそこを指摘してしまうと物語が成立しなくなってしまうので、ほとんどの007シリーズファンと同様にその辺りは自分もめちゃくちゃ寛容な方だと思います。
それであっても、あまりにも、本当にあまりにも酷い出来で、見終わってからの「これが夢であってほしい」と思う気持ちをどうにかして吐き出さないと寝られないというレベルで、私の心が緊急事態です。
前述したように「細けぇこたぁ良いんだよ」という精神で観ていても許容できないレベルのおかしな脚本で、それに言及するにはネタバレは避けられないので書きますが、子供が産まれるのもその子がドタバタに巻き込まれるのも予定調和の範疇で受け入れるとして、あまりにも扱いが雑。
諜報員007としてではなく一人の男として、愛した女性(マドレーヌ)との間に子供ができるのも(あんだけ四六時中お盛んなら)当然でしょうが、別れの列車のなかであんなに分かりやすく「つわり」に顔を歪ませる程度まで母体の状態が進んでいたら、数か月前まで童貞だった高校生の男子でもさすがに気付くと思います。
一人の男として愛した女性とそのお腹の子供を、スパイ時代の名残りである「裏切り」への過剰な猜疑心によってあっさり捨てる。
男としても失格なうえ、彼女は無実だったので結局はスパイとしても失格というどっちも貫徹できないダメダメっぷり。
ダメダメなのは世界を滅ぼすポテンシャルのある化学兵器をこっそり開発して、そんな危険なものをレーザーでジュジュジュっと焼き切れる窓ガラスで簡単に侵入できるバイオセーフティレベルの建物(しかも市街地)で保管し案の定あっさり盗まれるイギリス諜報室も、
その庇護の下にあり、国際的犯罪組織のリーダーにも医師として独占的に観察ができるほど重要な立場にいて、さらにスパイが元カレで数多の死線を自力でくぐり抜けてきたほど強いくせにチョロっと脅されただけで殺人に加担しちゃうマドレーヌ(レア・セドゥ)も、
いくらでも他に「効率の良い」方法があるのに、雰囲気重視なのか(「スカイフォール」のときの軍艦島をアジトにするという設定を気に入ったのか)、あえて第二次大戦時の古い古い潜水艦建造施設でちまちまと化学兵器を増産してる敵(ラミ・マレック)も。
とにかく全部が全部ダメダメで理解も共感もできない状態で進んでいくので、気にしないということができないうえ、映画製作で重要な「削ぎ・剥ぎ」ができていないため上映時間が異常に長く、膀胱爆弾が破裂しそうな猛烈な尿意とも戦いながら鑑賞しなければいけないので、興業作品として成立していない。
黒人女性の007も、いかにもうるさいポリコレに配慮した配役だけれど、見せ場も無ければ裏切りもしない、ただ黒人差別主義者をスクリーンのなかで殺してスカっとBLM運動しただけじゃ、むしろ「ポリコレってクソだろ?」ってメッセージを伝えたいのかと歪んだ見方をしてしまう。
日系人であるフクナガ監督がいかに日本の文化や「禅」について間違った捉え方をしているのか、というのもあの階段で上がりなぜか羽毛が詰まったクッションが置いてある、土下座みたいなポーズをさせるためだけに作った「和っぽい何か」の空間を見れば分かるし、いっそ毒々しい色のカリフォルニアロールでボンドをもてなしてあげて欲しかった。
全編通して最も致命的だなと思うのが、「女性を美しく映す努力」をほとんど出来ていないということ。
徹底的に一人の男としてのジェームズボンドとその妻(&子)との話にしたいなら、キューバで出てきた「初々しくてちょっと危なっかしくてとびきりチャーミングな美人諜報員(戦闘員か)」はいらない。
出すならレア・セドゥも初出の列車でのドレスほど華美にする必要はないにせよ、妻として母としての魅力を含めた大人の女性の美しさを映し出してあげてほしかった。
ヴェスパーよりはるかに重要な役だから二作続けて出演させてるはずなのに、最初から最後まで何のために居るのか分からないような印象しか付けられなかったのは監督の力量不足だと思う。
女性に限らず、「カジノロワイヤル」のル・シッフルのような色気までは無理でも、「悪の美学」を感じるような敵役にしてほしかったし、
本作ではとにかくボンドにベラベラと喋らせ過ぎて、めちゃくちゃ底の浅い男に見えた。
まともに喋らせるとそこが露見するから今まで冗談や皮肉がメインの性格にして口数が少ないように演出していたんだと思うが、最後の最後に功労者のダニエル・クレイグへの配慮がむしろ逆効果になってしまったように思う。
007はこれからも続いては行くだろうが、間違いなく世紀の大失策と言われるような駄作だった。
本田翼?
前作「スペクター」を真剣に見ていなかったせいか、人間関係が良く分からなかった。
007も続き物になったんだな、と思った。
前半中頃はグダグダしていたかな。一瞬、意識がとんた。
中盤からは、アクションシーン満載で楽しめたが、レア・セドゥが本田翼に似ているな、と思ったら、そればかり気になって仕方がなかった。
「ブラックレイン」ばりのノスタルジックJapan風北方領土は許してくれ。
これで、ボンドも見納めか、と思ったら、エンドロールの最後に「ターミネーター2」ふうのセリフが。
やっぱりね。
There's just no time to die. さらば、ダニエル・ボンド
まさか007でこんな終わり方ができるなんて・・・衝撃でした。
ダニエル・クレイグ・ボンドの第五作目にして最終作である本作。約1年半の延期をえて遂に劇場公開です。長かったなぁ、ここまで。延期のおかげで007シリーズ全作制覇しちゃったもんなぁっと感慨深いものがあります。何だかんだ言って前作の「スペクター」も集大成みたいだったし、ハッピーエンドで終わってたので、今回はどうなんだろうっと思っていたのですが・・・メッチャ面白かったです。
いやいや、ダニエル・ボンドって既存のボンド像からどう抜け出るかをずっと考えながら作られてきたシリーズだと思うんですよね。金髪になったのもしかり、1~5までつながりのある作品群になっているのもしかり。ずっと新しい事に挑戦してきたボンドだったわけですが、まさか最後までこう来るとは。誰も予想していなかったのではないでしょうか?やー、キャリー・フクナガ監督思い切ったもんですよね。
後、何がスゴいかってこの脚本がコロナ前って所ですよね。触っちゃダメってモロにコロナやん。さすが007、正に時代とシンクロしています。確かにこの内容だとコロナ真っ盛りの時には公開しにくいですよね。
個人的にはもう最初のガンバレルからグッときていたのですが、ヴェスパーの爆発お墓参りからの怒涛のアクションで一気にテンション上がりました。相変わらずアクション凄かったですね。最後の敵基地でのコントロールルームに上って行くまでの長回しのシーンはメチャクチャ緊張感ありましたし。25作品もあってまだ誰も観た事のないアクションを撮ってやろうっという製作陣の気合いが伝わってきますね。
アナ・デ・アルマスちゃんはいつも最高デ・アリマス(←パクリ)。ドレスがメッチャセクシーでした。アクションシーンもカッコよかったですが、何処かしらコミカルなのがいいんですよねぇ。ラミ・マレックが物凄い存在感の割に出番が意外と少なかったのは残念でした。もうちょっと活躍?して欲しかったかなぁ。新007のノーミの「What time is it?」からの「time to die!」はちょっとクスっとしてしまいました。
公開が延期になる度に「またかよ~💢」っと毒づいていたのですが、これだけ渾身の作品を観せられると「待っててよかった✨」っとなります。通算25作目、そしてダニエル・ボンドのラストという区切りに相応しい作品でした。
再鑑賞履歴
2022/3/19
この作品は娯楽というより芸術
内容にも触れるのでネタバレで。
本作品は歴代の007シリーズの中でもピカイチ。劇場で観ないと損をする最高の出来。
冒頭より隠居を企むダニエル・クレイグ演じるジェイムズ・ボンドがゆったーりの雰囲気で地中海をドライブ。画角におさまる描写がどこを切っても絵になる、正に芸術の域の映像から入る。
もう、この時点で あ、この作品最高じゃん と我が顔がにたつく。
と思いきやいきなりのアクションに!!MX4Dで鑑賞したので、突然の爆発と銃撃戦に心臓が爆発しそうになりました笑笑
作品はストーリー、役者の演技、テンポ、そして美しい映像達で終始飽きさせない最高の出来。
アクションシーンも大好きなボンドカーのシーン、AWD車達のカーチェイス、としつこ過ぎず、大変満足!
最後は生物兵器の製造工場爆破のため、基地のバリアを開けに行くアクションシーン。ワンカットでのアクションシーンは臨場感が最高に伝わってきて、かつダニエル・クレイグの最後の007に相応しい圧巻の演技でした!!
あー、楽しかった気持ちが7割寂しい気持ちが3割。
007は帰ってくる!と最後のエンドロールにあったので、次の007を楽しみに待ってます^_^
すでに似て非なるもの‼️ダイハードで始まりアルマゲドンで結末‼️❓
待ち望み、とうとう、最大画面でドルビーアトモスで割増料金でなんと‼️
泥臭い、ボンドもヒロインも悪役も、憎しみと復讐の塊。
アクションハラハラドキドキ皆無。
爽やかさ、皆無。
予告編のキレが無い、笑いの余裕皆無。
スパイ道具も失笑レベル。
唯一の救いは、ヒロインとボンドの娘の姿、もしかして次のボンド‼️
もしかして、似てるのは、クロエモレツ、キツクアスの再来❓
それは、さておき、失望しました。
ダブルオーセブンは爽快でないと、ショーンコネリーが懐かしい。
ダニエルグレイグさようなら、バイバイですね👋
史上初めてまともに終わった007?
歴代のボンドは作品が不発で降板、数年後リブートの流れが続いていて、今回のダニエルグレイグも前ボンドのピアースブロスナンのリブートで始まったものの、流石にそろそろダニエルグレイグがボンド降板と散々言われていた。
今回、たまたまお台場にいてタイミングが良かったのでスクリーンXで鑑賞。
いつものMGMのライオンから始まり今作はユニバーサルのロゴ。
あの地球がそのままボンドのいつもの銃口の円に繋がる演出は素晴らしい。
思えばMGMも不遇で、昔はワーナーだったりその後20世紀FOXと組んだり転々としている。
オープニングの街並みとスクリーンXとの相性は抜群で、3Dよりも没入感が深く、フレームの外側の出来事も覗くとなかなか楽しい。
今作はカジノロワイヤルから始まる一連のグレイグボンドの点と点を紡いで行って、作品の作りとしてはスカイフォールに近い雰囲気で進む。
ただ、悪役が弱く、呆気なくスペクターが壊滅されて、プロフェルドもハンニバルのような立ち振る舞いをするのかと思いきや呆気なく退場。
ところがふと思った。
今作の悪役はここで一連の復讐は終えているのでは?そこから先はただのオーバーキルでは?
そこでやめときゃ良かったのにお互いが余計な事を続けてしまい、さながらレザボア・ドッグスの様に共倒れをする。
死ななくて良い人が沢山居るのでは…
そう思い気になりだすと一気に白けてしまい、後半は助長な気がしてしまい、中盤までの緊張感、並びに悪役の小物感で残念な事が続いてしまい、そのまま降り注ぐ炎で全てが昇華されてしまう。
最後の階段を上がりながらの一連のアクションは、レイドを思い出しなかなか興奮してここで一瞬持ち直したものの、その後は失速。
最後は秘密組織ならではのあっさりとした余韻と、母娘の表情でゆっくりと幕を閉じる。
うーん。
うーん。
綺麗に終わった気はするものの、新007の存在が弱い。
他の人も指摘しているが、僕はこの007が敵側の右腕だったなどのスパイスが欲しかった。
今作の最大の敵とも言えるナノマシンももう一捻り欲しかったし、かつての盟友との別れのシーンももっとエモーショナルに描いてほしかった。
唯一光るのはキューバの現地スタッフの活躍で、このシーンが良かっただけにこれ以後の失速が痛すぎる。
小学生の頃から007映画を観続け、やがて僕自身がボンドの歳を超えそうな時期になり、改めて007という映画の存在の大きさを再認識した、という意味での星5つ。
最後ちゃんと終わったのは初めてじゃないだろうか?
ダニエルグレイグがボンドに就任していた時にメディアで喜んでいた映画評論家のおすぎさんは今作をどう評価するのか興味深い。
p.s. トムクルーズだったら最後は生き残ってそう。
さよならダニエル・ボンド
ダニエル・クレイグの007としては最後の作品となる本作品
味わいのあるオープニング
予告編で何度も観た橋のシーンなど見所もある
しかし如何せんご都合主義で作られる映画なせいか
私に深く刺さってくる表現が少ない
印象的なシーンは多かったんだけれども...
M,Q,00を継ぐ者など登場人物はお馴染みという感じで
ボンドガールも美しい
そしてミサイル降る基地に立ち尽くすボンドのエンディングまで
怒涛で魅せるのだが、
何かすんなり流れていってしまった感もあるかな
ともあれ
ダニエル・ボンドの最終章
この人のシリーズは決して嫌いではなかったな
次にどんな00が現れるのか?
期待して待ちたいと思いました
任務に殉じた全ての人に
ウィルス様のナノマシンが触れた者を死に至らしめる。英国情報部のMが極秘に管理していた生物兵器は、遺伝子プログラミングで特定の者だけを発症させる安全なもののはずだったが、奪われて改造され、人類を終焉させる大量破壊兵器になった。
シナリオはコロナ禍より前に完成していたのだろうが、やはりパンデミック下の世界のアナロジーなのだろうと思う(感染死した人の葬儀で遺体に触れた親族が亡くなる話もあった)。そしてボンドも、任務は完遂したのに感染して最愛の人々にも触れられない身体となり、敵基地とともに自らを滅する。
結末はヒロイックで現実はもっと悲惨だが、それでも、医療従事者をはじめ、世界中で自らの職務を遂行する中で命を落とした、数え切れないほどのコロナと闘う人々を象徴しているように感じた。
ダニエル・クレイグの007は一通り観ているはずだが、ジュディ・デンチのMが死ぬエピソードぐらいしか覚えておらず。それでも全く問題なくストーリーに入り込めるのはさすが世界的超大作。アクションや秘密兵器は(007にしては)控えめで、落ち着いた風さえあった。肉体の酷使具合はすごかったな。ボンド提督に敬礼!(戻ってくるそうですが)
すごく面白かったけど納得がいかない。
アクションやスケールはさすがだった。
だけど納得がいかない。
今シリーズの締めとしては、いいのだと思うけど。
でもこれが007ジェームズボンドの物語である事が
心底納得いかない。
ボンドに子供?
ボンドが死ぬ?
同人のキャラ映画みたいだった。
ボンドの立ち位置がギャグ漫画みたいで…
最後だからこそ、
もっとセオリーで楽しませて欲しかった。
ラスボスの動機も弱い。
弱いのに人間味もなくて、計画も超越しすぎてて
逆にチープだった。
Mはあんな危ない計画を進める上で
なぜそんなポカミスを起こしたのか…
もっと責められるべきでは…
こんな疑問だらけなのに、
これで終わりという激しいボンドロス。
スターウォーズの新三部作見た時と近い感覚。
今のマーケットによって殺された感。
ボンドの死はダニエルの二度と演じませんという、
鋼の決意のメッセージだったのか…
いらないよ、そんなメッセージ
スペクター復習必須
自分の為の備忘録です。
最近まで映画から遠ざかってましたが、一昨日のマスカレードナイトに続き、映画館が空いてそうな時間に行けたので、鑑賞。
スペクター復習しとけば良かったとゆうのが、まず最初の感想。
そして、前半、この人絶対、、って人の正体が分かるところくらいまでは、個人的に全然ワクワクしなかった、、
その後、段々と物語にスイッチが入った感じになって、ようやく少し前のめりに。
アクション健在ってゆーご意見もあるみたいだけど、、私には、終始落ち着いたダニエルボンドで、、今までで1番ギラギラしてない、打たれてもサイボーグ感とゆうか、堪えてない感じで、、
ラストシーンもまぁ、、やっぱり!?みたいに期待しちゃうような、無敵感とゆうのか、全てのアクションや展開にベテラン感があったなぁ、、
まぁ、そーゆー意味で、ダニエルボンド、ラスト!ってゆーのに相応しいものでした。
あと、レアセドゥーも前ほど妖しさがなくなってたなー。英語もこなれてきてた。
でも、好きな女優さんだから、ボンドとこーゆー関係で、満足かな。
色々言ってますが、映画としては本当第一級ですよね。
あ、でもビリーアイリッシュの音楽も素晴らしいんでしょうけど、どうしても昔のアデルとか思い出してしまった。
まぁ、ラストにぴったりの感じでしたけどね。
んー、まぁ、次の新ボンドで、また、ギラギラわくわくするような音楽と展開を楽しみにしてますー!!
文句なしのダニエルクレイグ版007の集大成
ジェームズボンドの格好良さが存分に発揮された作品。
新たなヴィラン役としてラミマレック演じるサフィンが登場し、これまでの作品と絡み合うストーリーとなっており非常に面白かった。
なりよりも、最期にジェームズが屋上で魅せる表情は、今までで一番の格好良さであった。
切なくもあるが、私は何よりも愛するものを救えた達成感をもっとも感じ取った。
Mが追悼で読んだ詩も、007としてのジェームズボンドを非常によく表していた。
本作を最後にダニエルクレイグのジェームズボンドが観れなくなるのは残念だが、これまでの5作を通して満足することができた。
あの作品を
スカイフォールで路線が固まりいよいよ一新。そこから旧作へのオマージュも健在で、サフィンももしかして過去の敵のリブートなのではと噂されていた本作。
結論として、これぞボンドカー!とか畳み掛けるようなアクションとか、何より人間臭すぎるボンドがよかった。
ちょっと脚本は荒かったのでそこだけマイナスを。
そしてやっぱりこの作品は、二度死ぬの…
ということはボンドの生死は…
でもクレイグボンドのラストは幸せであったと信じたい。お疲れ様でした。
全233件中、201~220件目を表示