「ボンドより愛を込めて」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ コウズィさんの映画レビュー(感想・評価)
ボンドより愛を込めて
今日、ユナイテッドシネマ若葉でやっとこさ
見てきました。
暑い天気で本当に11月かって感じでした。
ダニエル・クレイグが15年間、同じ役を演ずる事って
凄い事だなって思う。
日本では歌舞伎とか舞台、シリーズ物の映画では
「男はつらいよ」、「釣りバカ日誌」、ドラマでは
「相棒」くらいか。
しかも、ジェームズ・ボンドという唯一無二の主人公を
違う俳優が交代して演じてきた継承物の
スパイ・アクション映画だ。
公開されてからだいぶ酷評されていたけど、
結論から言うとこれでいいんだ♪
こういうのもカッコいいよねって
割り切って私は見れました♪
今まではこのシリーズは過去作をパターン化していくのがセオリーだったから。
あえて、それをダニエル・クレイグのボンド卒業作
として製作されているなら充分だったんじゃないかなと思う。
今回はド派手なアクションが無かったなっていうのは
見てる側はつまらなかったかもしれない。
けど、奇想天外なスーパーマン・アクションは
ロジャー・ムーアとピアース・ブロスナンで
沢山見てきたわけだし。
ダニエル・クレイグになってからのボンドは
リアル路線で裏で暗躍する秘密結社スペクターを
少しずつ見せて行くスタイルは今までと違うし
怖さがあった。
今の自民党もスペクターみたいに見えてしまうくらいの
恐怖を与えてくれた。
政治、経済、医療、司法、あらゆる所にタコの触手が
伸びているんだって怖さは007シリーズしか
無いなって思った。
そこに腐敗した世界の構築や支配を絶対に
許さないボンドが活躍するから面白い作品かと。
今回のボンドは愛した女性すら信じられないくらい
スペクターから罠を仕掛けられ疑心暗鬼になったり、
盟友を亡くしたり散々な目に合うけど、
愛した女との間に子どもが出来ていて
シングル・マザーで育てていたっていうのは衝撃的で
今まで無かったし、ボンドは今までかなりの女性を
愛してきた中で何故にこの人に種を植え付けたのかは
分からないけどかけがえのない存在、絶対に守るべき
理由が出来たって事だ。
だから傷付こうが撃たれようが必死になって
守ろうとする。
人間として当然かと。
それだけじゃなく、ちゃんと任務を遂行するのは
プロだし自己犠牲の精神はヒーローだなと思いました。
ワルサーppkも活躍するしアストンマーチンも
活躍します。
タキシードにお決まりのウォッカ・マティーニも
出てくる。
キューバの女性CIA工作員、最初は不安にさせるくらい
大丈夫か?って思ったんだけど、めちゃめちゃ強くって
ビックリしちゃいました。
次回作でもしれっと出てきそうな去り方だった。
黒人女性の007もちゃんと自分の仕事こなすし。
スピンオフみたいな形で製作しても面白いと思う。
最近はネット配信で映画製作して見せてるから
そういう感じのは当たると思う。
マーベルのエージェント・シールドなんかもそうだし。
伝統はちゃんと守っていれば、いくらでもスピンオフは
作れる世界だから。
スペクターの拠点を一つずつ潰して行くのも見てみたい。
日本では千葉真一の「影の軍団」なんかが
サブボスを斬ってきたのをやってたし。
これからのシリーズがどんな風になるか期待しますね。
という事で今回の作品はボンドより愛を込めてって
作品でした♪