「死ぬにはまだはやい」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ 774さんの映画レビュー(感想・評価)
死ぬにはまだはやい
クレイグボンドの最終章。
最終に相応しいファンサービスの数々。
まさに、有終の美というやつだ。
これを映画館で堪能できるということは、実に幸せなことだ。
細かな矛盾点は全く気にならない(というか私はほとんど気付いていない)。
vsスペクターのアディショナルタイム……かと思いきやそれだけで終わらない。月並みな表現だが、衝撃の展開が待っている。
私は鑑賞後にカジノ・ロワイヤルからスペクターまで見直してしまった。
ボンドもさることながら、私が魅了されたのはパロマ様。美しくて格好良くてキュート。最強じゃない
今作も魅力的な敵役サフィンが登場する。
が、個人的にはスカイフォールのバビエル・バルデムが最恐という感じで、それは上書かれなかった。
怖い、不気味のは能面では……という印象。
もちろん、批判しているわけではない(むしろ好き)。
深読み、というか余計な感想ではあるが、コロナ禍のこのご時世の「ウイルス」というものの陰を作中に感じた。そして、それはジェイムズ・ボンドが吹き飛ばしてくれた。
……とか言ってみたり。
数年経って見返すと、また違った感想を抱くのか、いまからそれが楽しみだ。
とにかく、いまこのときに劇場で堪能してほしい作品だ。
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