「【”ダニエル・クレイグ演じるボンドの瞳は青く、澄んでいる。そして幼い瞳も・・。”人間味溢れるジェームズ・ボンドの数々の姿が心に沁みる。カタルシス溢れるラストシーン。シリーズの掉尾を飾る作品である。】」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”ダニエル・クレイグ演じるボンドの瞳は青く、澄んでいる。そして幼い瞳も・・。”人間味溢れるジェームズ・ボンドの数々の姿が心に沁みる。カタルシス溢れるラストシーン。シリーズの掉尾を飾る作品である。】
ー ダニエル・クレイグが新ジェームズ・ボンド役に決まった際に、世間から出た言葉。
・金髪じゃないか!
・瞳が青いじゃないか!
ショーン・コネリーが演じるジェームズ・ボンドのイメージが強すぎたのだ。
だが、ダニエル・クレイグは、第1作の「カジノ・ロワイヤル」で、見事にそんな声をねじ伏せ、その後も大作から佳品も含めて、新たなジェームズ・ボンド像を着々と築き上げてきた。ー
◆感想
・第1作の「カジノ・ロワイヤル」でエヴァ・グリーンが演じたジェームズ・ボンドが真の恋に落ちたヴェスパー・リンドや、第4作の「スペクター」で印象を残したオーベル・ハウザー(クリストフ・ヴァルツ)や、ボンドが新たな恋に落ちたマドレーヌ(レア・セドゥ)を始めとして、過去作で重要な役柄の人物、多数出演作である。
ビリー・アイリッシュの今作のテーマソングも良く、期待は高まる。
◇冒頭、雪の中現れた能面男が、”ある家に入り込み”復讐するシーン。
だが、氷が張る湖に落ちた女の子にわざと逸らせた銃弾を撃ち込むシーンと、現代シーンとの繋ぎの巧妙さ。
・ダニエル・クレイグがボンド役に抜擢され、早15年。
シリーズ作の宿命かもしれないが、劇中、
”この人は、第何作で何を演じた人だっけ・・”(私の場合は、フェリックス・ライター・・)と言うほうに少し気を盗られてしまった分、やや物語にのめり込めず・・。
ー 今作が、ダニエル・ボンドシリーズ初見の人は、中盤までは可なり厳しいのではないかなどと、余計な事を思ってしまったよ・・。ー
・最序盤のMI6を辞め、穏やかな生活を営むボンドと、マドレーヌの姿。
そして、ボンドが”過去を清算してくる・・、朝食までには戻る・・。”とベッドで微睡むマドレーヌとキスを交わし、向かったヴェスパー・リンドの墓の前で、彼が紙に書いて燃やした言葉。
ー その後の、激しいアクションと、誰もが聴いたことがあるテーマソングが流れる中の、激しいカー&バイクアクションで、一気に”007”の世界観に引き込まれる。ー
・嬉しかったのは、キューバの新米諜報員パロマを演じたアナ・デ・アルマスの初々しい姿が観れた事かな。
ー 記憶では、彼女の出演を熱望したのは、ダニエル・クレイグ自身だったという記事を読んだ事を覚えている。(違っていたらスイマセン・・。)
ダニエル・クレイグ、綺麗な奥さんがいるのに、抜け目がない男である・・。(重ねてスイマセン・・)ー
・そして、能面男で、細菌男のサフィン(ラミ・マレック)の再登場で、物語は一気に全容が見えてくる。
ー が、この辺りの大国間の駆け引きの描き方や、”M”(レイフ・ファインズ)の姿は、少し分かりにくい気がした。後は、微妙な和風の美術もどうかなあ・・。ー
<感染したため、愛する女性と娘に触れない哀しさ・・。
だが、それまで長い長い間、孤独の中、死と直面しながら与えられた任務を果たしながら暮らして来たボンドが、自らが愛したマドレーヌの幼い娘マティルドの、自らと同じ青く澄んだ瞳を観た時に、彼は、今まで経験した事のない幸福感に包まれたのではないだろうか。
孤独に死んでいくと思っていた自分の血を引く可愛い娘の、無垢なる表情を見て・・。
その気持ちが、ボンドが、ロケットが飛んでくる中、愛する者達を救った後に蒼空の大空を見つめ、晴れ晴れとした微笑みを浮かべる表情に現れている気がした作品である。>
NOBU様ご無沙汰してます。
プロレビュアーがウザイけど、平穏になって良かったです。
こちらは少し映画から離れてまた違う趣向の人生送っている感じです。NOBUさんレビューにてキャンディマン気になりました。w
またに「いいね✨」ボタン押しに来ますね。
巫女さんですか???
おはようございます。
お久しぶりでございます。嬉しいなあ。
レビューを挙げられていないようなので、こちらにて。
巫女さんが仕掛けてくれた強烈な爆弾のお陰で、このレビューサイト、平穏に戻りましたよ。
これからも、どうか宜しくお願いいたします。
こちらこそありがとうございます。よろしくお願いします。
特に007に思い入れがあるわけではないんですが今作は面白かったです。なにせ最初に映画館で観た007がロジャームーアですので。
最低でも『スペクター』を見てなきゃわからないですよね。
ダニエルボンドはほぼ純愛路線だったと感じます。いかに歴代ボンドのイメージを覆すか、しかもアクションは派手!監督がコロコロ交代しても一貫してましたね〜