劇場公開日 2019年1月18日

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「2019-10」ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー かいりさんの映画レビュー(感想・評価)

4.52019-10

2019年1月29日
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鑑賞方法:映画館

あぁこの人、ほんとに不器用なんだなぁ。
でも同時に、強い人。

フリパス生活も今日で終わり。
記念すべき最後ですが、なんとなくラララライ。これがアタリ。

こういうシャンテ系映画(うまく言えないのでこの言葉が合ってるかどうかわかりませんが)は、心して見ないとアホは寝てしまうのですが、
サリンジャーの姿が自分と重なって、まさかの共感ムービーでした。
自分自身で、作家とかは人間的に欠陥してる人が多いと語っていますが、こうやって自分の欠落してる部分がわかっていても治せない、治さない、治らない部分とか。

ダイバーシティと言われる時代になっても、変わらず価値観の押し付けというのはあります。
むしろ、変わらぬ価値観をベースにして、そことは別に色んな価値観もありますよって提示されてる気すらする。
それを彼はこの時代から疑い、反発してたんだなぁと。
自分と似てるってわかっても、サリンジャーを見ててイライラする自分がいました。
私も彼のように、一歩踏み出せない場面が人生で何度もあった。まだ20数年ですけど。
でもサリンジャーは自分の意志や生き方を曲げずに貫き通した。
だから強い人なんだと思う。

ニコラス・ホルト、正直ビーストの印象が強すぎたのですが、めちゃめちゃ彷徨う不器用な青年でした。
あとケビスペね。何があっても、やっぱりこの人はいい俳優さんです。

かいり