「女性アサシン物の最高峰」悪女 AKUJO superMIKIsoさんの映画レビュー(感想・評価)
女性アサシン物の最高峰
クリックして本文を読む
女性アサシン物の映画って結構多いですね。ニキータとかソルトとかハンナとかアトミック・ブロンドとかレッドスパローとか色々ありますが、本作はその中でも最高峰でしょう。
映画が始まってすぐの主人公による暴力団事務所壊滅シーンのワンカット撮影なんて、何がどうなってのか分からない位凄い。主人公目線(POV)で始まり、途中で、視線が変わってまたPOVになってと、それをワンシーンワンカットで撮るという、書いてるこちらもわけが分からないような撮影をしています。
このシーンだけでも大変な撮影を行っているのが良く分かります。それ以外でも一つひとつのカットと繋ぎが、恐ろしい程の撮影技法を駆使して作られています。こんなのハリウッドでも作れないと思う程の物凄さです。これだけでも見る甲斐は充分にあると思います。また途中と最後にも凄まじいワンシーンワンカットが出てきます。
主人公の女暗殺者がまたカッコ良いんですね。結婚式の途中に暗殺の命令を受けてウェディングドレス姿で、スナイパーライフルを向けるシーンなんてもう痺れます。こんなセンスの良いカットを良く考えたなと感心しかりです。
本作は現在から過去の過去まで物語をバラした構成になっているので、頭が付いていかない部分もあるのですが、アクションシーンの物凄さで最後まで見せ切ってしまいます。この監督の力量は只者ではありません。多分二度三度と見ると新しい発見が色々あるのでしょうね。
本作は物凄く良い拾い物をしたような気分になりました。
コメントする