「アクション最高、ストーリー残念」悪女 AKUJO とえさんの映画レビュー(感想・評価)
アクション最高、ストーリー残念
これはなかなか問題が多い作品だった
恐らく、監督の頭の中には
「すごく撮りたいアクションシーン」っていうのがあって
それは
「ハードコア」のような一人称映像だったり
「ニキータ」のような女スパイものだったり
ウエディングドレス着たスナイパーだったり
バスの中で殺し合いさせたり
確かに、それらのアクションシーンは迫力があって、すごいなと思った
けれど、ストーリーに関しては、それらのアクションシーンをつなげるためだけのそえものでしかない
あっち行ったり、こっち行ったりして
なんとも落ち着かない
決定的な問題点は「悪女」というタイトルながら、スッキはちっとも悪女じゃない
むしろ、純真で人を信じやすく良い子だっていうところ
たとえば
スッキがアジョシに対して従順に言うことを聞いてる風に見せながら、じつは手玉に取って裏で転がして、組織を牛耳り、
国家情報院もまんまとスッキに騙されましたとか
それぐらいしてくれないと「悪女」とは言えない
かと言って
ストーリーが残念だからと言って、退屈したわけではない
迫力あるアクションシーンの中には、不安定なカメラワークで何撮ってるのかわからないところもあったけど、それはそれでこの映画の持つ勢いを感じさせた
それだけに、ストーリーがもっとしっかりしてたら、もっと面白い作品になったのになぁと思うと残念だった
しかし、それにしても、最近の韓国アクションの進化っぷりには目を見張るものがある
コメントする