「1915~1920年代、農地を守る女性たち」田園の守り人たち 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
1915~1920年代、農地を守る女性たち
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女性は、自分たちの農地を守り、男性は、戦地に赴く。
舞台は、1915年から20年の5年間で、第一次世界大戦の戦時中が時代背景で、男性は、フランスからドイツの戦場に向かう。そんな時代の男と女の関係を描いている。映画の流れは、非常に単調である。
映像は、実に時代を映し、ロングショットが多く、ミレーの描いた「種をまく女」の画のようで映像は美しい。主に農地を守る女性目線で描かれている。戦地に行った男性を待つ女性の心情を細かく描いている。
冒頭映し出される、首のない敗残兵の静かな場面は、映像だけでも凄まじい。ジョルジュのうなされる悪夢の中、フラッシュバックでガスマスクをしたドイツ兵と現れる場面があるが、ドイツの「毒ガスの研究」を思い起こされて、ドキリとさせる。
話の流れは非常に単調ではあるが、女性が農地を守る。まさに「田園の守り人」という印象を描かれている。
後半、アメリカ人が残していった「トラクター」が、「農地における機械化」を語っているように感じた。
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