劇場公開日 2020年11月13日

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「なんとも愛くるしい」詩人の恋 はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0なんとも愛くるしい

2020年11月21日
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鑑賞方法:映画館

派手さはないけどこういうの好きです。
「詩人なのに太ってる」と作文教室の子供から嘲笑されるテッキ。只今スランプ中。収入も乏しく妻ガンスンの支えがないと生活もできない。
美しいものを愛で詩を詠んで静かに暮らしたい。子供を望んでいないテッキと妊活真っ最中のガンスン。すれ違う2人。

そんな時近所にオープンしたドーナツ屋。そこのイケメン店員セユンの一言をきっかけに詩人として新しい世界の扉を開くテッキ。その日からセユンが心から離れなくなる。家庭に問題を抱えるセユン。
これは父性か。同情か。はたまた恋か。

自然に囲まれた済州島の港町。そこで生まれるいくつもの詩。不思議な三角関係。
切なくて、笑えて、ほっこりして、とても愛くるしい映画でした。テッキがもじもじしてて終始かわいい(笑)少年のようで。

それぞれの選択。テッキが選んだ場所。本当にこれが正解だったのか。ジーンときたラストシーン。でも私は嬉しかった。

はるたろう