劇場公開日 2018年9月29日

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「ろくでなし子の父親」愛と法 ハクタカさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ろくでなし子の父親

2018年10月1日
iPhoneアプリから投稿

視野が広がります。
自分自身に差別的な視点があることにも気付かされました。
同性愛者には寛容であっても、違う分野のマイノリティには不快感を感じてしまったからです。
ろくでなし子さんの主張は、全く理解できませんでした。
だからと言って突き放しはしません。
だけど、近づこうとも思えませんでした。
そんな私には、ろくでなし子さんの父親の存在が胸に刺さりました。
そうなんだよな、一人でもいいから受け容れてくれる人がいたらいいんだよな。
それがいちばん近い家族という存在だったら、もう何も怖いものはないだろうなと思いました。
劇中の言葉「家族は『支える』ってよりも『受け容れる』ってことの方が大事だと思うんです。」に強く共感しました。

知らないことを知ることができる、とても大切な映画です。
ラストのテロップにはただただ驚き、日本も遂にそこまで来たかと思いました。

ハクタカ