神と人との間のレビュー・感想・評価
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ほんとに人それぞれ
TEAM NACSの戸次重幸さんを追っかけていて出会った作品です
私も恋愛は経験が浅く主人公穂積の思考や行動は分からなくはないです
添田のやろー、とんでも無い奴だと思う反面、そうするしかどうしようもないのかもしれないと思えるようになりました
と言うのも、太宰治を知ってしまってからと言うものホントに巷には常識と言えるものがあるのか
幻ののようなもの、道徳がそのまま常識のように思われているんじゃないだろうか
でも、それは映画やドラマを見ると日本も外国も変わりなく常識は理想像でみんなそれから多かれ少なかれ外れている、コレは国民性とかじゃなくて人間本来の姿なのかもしれませんね
この役はTEAM NACSでは戸次さんだけでしょうね、まさか洋ちゃんにんな役させられないし
驚いたのはコチラの監督
伊藤沙莉の『獣道』や『タイトル、拒絶』『ミッドナイトスワン』と『異動辞令は音楽隊!』まで作っていたなんて
戸次重幸さんを追っかけていたらとんでもない監督に出会ってしまった。
素人演劇団とお遊戯会との間
なんだこれ?
へたくそ演劇団が必死に演劇してます感が
痛々しくて笑えてくる。
何狙い?コミカルさゼロだけどなぜか笑える。
これ映画館で観た人いるの?
素人感出してBGMに少しコミカル感出して
映画の内容何も入ってこない。
最後まで鑑賞するのが苦痛レベル。
いつの話なのかと思ったら
中盤からスマートホンが登場する。現代劇だったのか。
内田滋は力のある女優だと思うけどこの話のヒロインっていうのはちょっとありえない。ドラマの神輿をやれるタイプではない。
憐憫で女を譲られたという鬱屈も、ひと足遅くて取り逃したという焦りも、何一つ説得力がない。
それにしても谷崎だからって一本調子の音楽とアナクロなセリフ回しはいかがなものなんだろうか。そこに何かのテーマが感じられるかというとそうでもなく、形式としてやってますという事しか感じられなかった。非常に観ていて辛い。
音楽が、、
やばい話を少し、ほんの少し笑えるものにしてくれてる気がする。このありえない人たちの集まり。はじめはなんで強引に連れ出さないの?と疑問に思っていたが、どうしてもそうできない、説明のつかない心理というか、リアルな行動というか、何というか。情けなさすぎる彼は、自分を親友と呼ぶ最低な親友に対し、最後まで嘘をついて親友のまま殺した。そうでもしなければ愛する人を奪えなかった。結局良心の呵責で自らも命を絶った。一番の被害者は最初からずっと彼女だった。最後の娘の やった、お父さん死んじゃった、は背筋が凍る思いだった。
愛する人を友人に差し出す不条理
「谷崎潤一郎原案 TANIZAKI TRIBUTE」シリーズの第1弾は「下衆の愛」の内田英治監督作。
渋川清彦、戸次重幸、内田慈とおなじみのメンバーでいい感じでスタートするが…愛する内田を戸次に差し出す渋川の不条理に悶々とした。しかしこのストレスこそ作者の術中にはまった証なのだろう。
添田ワールド
谷崎潤一郎の実体験を基にした同名小説の現代版。
5年前まで田舎で医師をしていた売れない漫画家が描く、当時から引きずる友人とその嫁との奇妙な三角関係の実体験という話。
人が良いのか勇気がないのか変態なのか、何とも奇妙な考えの主人公と友人の嫁に、それを操る友人、他にも癖のある脇役達等々という登場人物達。
真面目にみるとナンセンスなグロさと笑い満載で、何とも気持ちの悪いブラックコメディという感じで終始ニヤニヤが止まらなかった。
ラストの子供は陳腐な感じで余分だったかな。
変化球
第30回東京国際映画祭にて鑑賞
内田英治監督作品の前回作『下衆の愛』を観て、大変面白い内容だったので今回の作品も期待して、個人的には悪い思い出ばかりの六本木ヒルズ迄、大量の汗をかきながら走って滑り込んだ。そしたら上映前に出演者及び監督の挨拶が先に行われるとのことで、全く無駄骨であった。あの汗とその後の匂いは何故に必要だったのか・・・
ま、愚痴は必要ないので、今作品感想。
『谷崎潤一郎原案 / TANIZAKI TRIBUTE』というプロジェクトがあるようで、その第一弾が今作らしい。勿論、谷崎原作は未読であるのだが、映像では大正時代の小説を原題に置き換えたストーリー内容となっているとのこと。
結論からいうと、あの時代の空気を現代に置き換えることの難しさをひしひしと感じてしまった。テーマは三角関係であり、原作も実際をモチーフとした回想録、私小説的な内容である。であるならば、やはり大正時代という時系列がとても重要なファクターになるのだろう。あの時代の空気は想像上でしか頭に浮かばないが、自由さと窮屈さが極限に混ざり合った時代であり、なんとなく厭世観が漂うような気持ちを鬱々と人々は感じていたのだろうと思う。その中でのあの三角関係をこの時代に落とし込むことの無理さが感じられてしまった。しかし、今作品、実はブラックコメディとしての側面があるが故、その困難さをシニカルなユーモアに変えることで上手く完成させているのである。キャスティングも敢えて、俳優イメージとは逆張りを行ったのも面白い。
ストーリー展開には無理を感じさせられるのだが、これも又或る意味ファンタジーと捉えれば悪くはないと思う。舞台挨拶とティーチインで監督がSM的恋愛と言っていたが、一部分はそれは伺える、というのも、要素として『金』が殆ど介在しないのだ。多分そこに現実味を感じさせない大事なところが効いているのだろう。相当無理のある設定も又、力技で押し込んでいくし、ラストシーンの娘の『お父さんが死んじゃった』と叫びながらの走り周りは、シュールなオチでしか観れないがまぁこういう作品もアリなのだろう。
内田慈の今回の演技は今までの蓮っ葉な演出とは違い、珍しくしおらしさを前面に出した演技で、その瞬発力や確かな演技力に脱帽する。かなりアクの強い、変則的な作品である。
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