「第二章も楽しみです」銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第一章 麦茶さんの映画レビュー(感想・評価)
第二章も楽しみです
約30年前、原作小説ファンでした。
ああまたアニメ化するのね。ま、今回も一応見ようかな。くらいの気持ちでいたところ、あまりアニメを見ない友達がTVシリーズ前にポスターを見かけて「話によく出る銀河英雄伝説やるんだね。絵が好きな感じだったから私も見ようかな」と言い出したのです。
え?どんな絵?なるほど今度はこういう絵!すっきり綺麗なイマドキの絵柄で若い人も見てくれそう。
ご新規様いらっしゃ~い!
で、とりあえずのつもりで見たTV第1話でサクっと落ちました!
ストーリーの切り取り方見せ方、帝国軍艦橋にヤンの声が響き、ヤンの後ろ姿のパンで幕。
「なにこれ好きーーーーーーー!!」
一気に銀英伝愛が再燃し、原作もまた読み返しました。
ノイエ銀英伝は30年前の原作を現代の感覚に合うように調整していますがそれが絶妙。
オリジナル部分もしっくりきて共感します。
女性がいい!かわいい!自立してる!魅力的!特にジェシカがいい!
戦艦もカッコイイ!同盟のワープシーン、帝国の出艦シーン、美しいです。
TV版「邂逅」での不満点は同盟中心の展開で帝国側が少なかったことでした。帝国もっとやって!!とキリキリしながら見ていました。あと最終回がアムリッツァへ向かうぞというところまでで「ここまでかーい!」と突っ込み入れたくなりましたねw
そして満を持しての「星乱」第一章。(これが現在劇場上映中)
帝国のターンきたーーーーーーーーーっ!
アムリッツァ会戦は見どころを押さえつつもあっさり終わり、舞台は帝国の宮廷事情へ。
俺たちの戦いはこれからだ!というところで第一章幕。早く!早く第二章が見たい!!
第一章の見どころは「敵役」ですね。
フリューゲル男爵のフリル!個性と存在感。ナルシストであることがビシバシ伝わってきます。
オフレッサーの決して脳筋なわけではない立ち位置。
一歩引いて俯瞰しているミュッケンベルガー。馬のお手入れもご自分で!
そしてアーサー・リンチ。心境変化が理解できるし、なんとも渋くて魅力的。渾身の作画だわ~
敵役ではないところでシュナイダーとフェルナーがイケメンなのがとても嬉しいです。
やっぱりきれいでかわいい女子とイケメン男子が多いのはいいですね~見ていて幸せ。
ふたりの皇女も大切に育てられた普通のかわいい少女たちで、嬉しくもあり、哀しくもあり。
エルウィン・ヨーゼフはかわいい子なのに愛情を一片も受けていない感じがすごい。乳母の声の丁寧さと冷たさ。乳母の顔を見せない演出が秀逸。
なんといってもラインハルト様をとても丁寧に美しく描いてくださっている。ありがとう。多謝。
まつ毛も金色。光に透けそうな美しい金髪。コート姿も素敵。
ドSっぷりも冴えわたり気持ちいい。また、年相応な感情表現もあり、第2章はラインハルトの人間的な様々な表情を見ることができたのも良かった。
捕虜交換式や皇帝葬儀やアンネローゼ様の新しいお屋敷やヒルダとラインハルトの会談等、印象的だったシーンを書いているときりがないのでこのへんで。
なにげにネタバレしちゃったからネタバレありにしときます。
続き物なので、ふらっと映画を見に来た人はご不満かもしれませんが、これを機会にぜひ「邂逅」から見てくださいまし。
第二章、楽しみにしています。
予告を見ると胸がキューっとしちゃいますけどね。