ラッキー(2017)のレビュー・感想・評価
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2回観ました……
解ってることなんですけどね 改めて また 念押しですね(笑)
もうとうの昔に気づかせてもらってる
人生って そういうもんです………
まだガキだった俺に たくさんの偉人たちが
そのことを教えてくれました
ハリー師匠 あなたも その偉人たちの中の 1人ですよ(笑)………
答えは風に舞っている
自分からわざわざ騒ぎ立てなくてもいい
目の前に見えるものこそ真実 事実
それ以外は何を誰に言ったって 無意味 空っぽ
答えは そのうちヒラヒラと目の前に舞い落ちてくる
その落ちてきた答えを見て 周りが騒ぎ出す
だから騒ぐな 喚くな
とにかく笑ってりゃあいい 笑っていれば
深く考える必要もない
笑ってりゃあいい(笑)………
自分を愛してくれている人達と
自分が愛する人達と
お陰様で俺もラッキーです(笑)
ハリー師匠 いつまでも若く…………
生きている今がラッキー
10年後にまた観たいと思える作品です。
わかる気もする…
ハリー・ディーンの控えめな笑顔、そして周りがハリー・ディーンに向ける笑顔はとても素敵でした。
エイリアン1で猫を追って死亡する役で有名なハリー・ディーン・スタントンの遺作。
口が悪くて反抗心が衰えないじいさんラッキーは町の人から嫌われているわけではなくそれなりに繋がりを持って生活をしている。
そんなラッキーが自宅で倒れてしまい死の影を意識するようになる。その状態で町の人達と交わす会話は……。
ほんとに会話をしているだけ。劇的なことはなにも起こらない。
会話のテンポ/やりとりがめちゃくちゃ心地よいわけでもない。
人によっては退屈な作品かも。
でも長く生きている役、そして役者だからこそ伝わってくる言葉が随所にありました。特に終盤は名言がいくつも。
映画に限らず最近は大人の笑顔っていいな、とよく思います。
自分もしっかり笑える大人になるように生きたい、と。
本作でのハリー・ディーンの控えめな笑顔、そして周りがハリー・ディーンに向ける笑顔はとても素敵でした。
リクガメ
これを観ることができてlucky!!
自分は大好きです。(50代後半)
ただし、何も起こらないよ。亀がいなくなるくらいかな。だから、年配者の方が評価しやすいのかもしれない。
自分にはマンガ「ぼのぼの」の実写版のような気がした。ずいぶん老齢で、ひとり暮らしを愛するところは、
子どもであるぼのぼのよりも、スナドリネコさんに近いけれど。(マンガ「ぼのぼの」を読んだことある人にしか伝わらないね)
なにも起こらないけれど、全編通して主人公を取り巻く環境に「悪意」はひとかけらもない。善意があふれているわけではなく、ただ普通なだけだが、このすばらしい映画を、すべての人が、自分が死ぬ十年前に観たらいいな、と思う。
登場人物全員のせりふが楽しい。中でも、退役海兵隊員の話、亀を、いやリクガメを飼っていたじいさん(デビッドリンチ!)の話、そしてパーティでの主人公の思わずのふるまい … すべてのシーンがココロに残る。
「無になって、その先は?」「微笑むのさ」この会話って、きっと監督は仏教好きなんだろうな。
そしてラストに近いイブのくだりでは年老いてなお成長する、人間讃歌。
観る人の心の不安をかきたてることで盛り上げる映画も多い中、これだけ何も起こさずに心を暖めてくれる映画はなかなかない。はじめて映画を観終わって「よしビール飲もう」と思った。
えー、ほめまくりましたが、本当になにも起きませんので、観て拍子抜けしませんように。昨年の「パターソン」に続く、大好きな何も起こらない映画になりました。万歳。
最後に。年老いた主人公(91歳!)が、部屋で毎日体操したり(現代だからヨガでしたね)、外を歩く際にひざをあげて歩く様子は、もはや高齢期に入った自分には他人事とは思えない。
おまけ
俺にはなんだかわからない映画でしたが、観た後の感じは悪くなく、かつなんだか深いところへ連れて行ってもらった感じでした。
老人の孤高の姿は、まさに「月に輝く男」と讃えたい
人は老いに不安を持つものだ。
だけど、この老人ラッキーは、孤独と一人暮らしは違う、と言う。
ああ、その通りだ、俺もそうだ、とその時は思った。でも、どうやら老人はそうではなかったようだ。不安を取り除くには他人と触れることが有効だと聞くが、まさしく不安に襲われた老人は、軽くハグをすることで不安を取り去ったように、自分には思えた。
そして、老人にとっての未来と言えば、死。遅かれやってくるであろうその時を迎えるにあたり、その覚悟を穏やかにさせてくれる退役海兵隊員の沖縄上陸戦のエピソードには、心震えた。
メキシコ人家族のパーティーで歌う姿にも感銘を受けた。老人は、日常のルーティンを守る頑固者であり、意見が合わない相手とは喧嘩も辞さない意地っ張りであるけれど、けして偏見を持った人間ではなかった。老人の歌声に微笑むメキシコ人の笑顔がそれを雄弁に物語っていた。
「nothig」の言葉の意味するものや、リクガメをめぐる一連の騒動を含め、全体に流れるメッセージは、まるで禅の世界のようであった。
映画のなかの台詞をおさらいしたくて、自分としては珍しくパンフレットを買った。そこで、ラッキー演じるハリー・ディーン・スタントン自身が沖縄戦を経験していると知った。つまりこの映画にはスタントンのもつ死生観が反映されているのだろう。おかげで今、この映画が胸にじわじわしみ込んできてたまらない。こんないい映画の上映館が少ないことが惜しまれてならない。
まるで生前葬
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