ラッキー(2017)のレビュー・感想・評価
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死を受け入れる事
2020年 1本目
最近、親戚の葬儀に出向くことが増え、自分も「死ぬ事」について少し考えてみようかと思い鑑賞。
大きな事件のない淡々とした映画ではあるが、主人公ラッキーの偏屈ぶりとリアリストなところや、歌を歌う姿が2年前に他界した祖父と重なりしみじみと観てしまった。映画の中でラッキーは、走馬灯のように過去の出来事がフラッシュバックし、誰に、というわけでもなく自分に言い聞かせるように語る。ここで得たラッキーの悟りを全て理解することはできなかったが、なんとなくイメージすることはできた。まだ自分は死を考えるには人生が浅いということなんだと思う。
2年前に他界した祖父も、ラッキーのような悟りがあったのだろうか。
自分が成人して「お前と一緒に酒が飲みたい」という祖父の夢を叶えられたすぐ翌年の他界だったので、祖父は何かを満たしてこの世を発ったのだろうか。
あと20年生きて、人生折り返しかな、と感じたら、またこの映画を観たい。
自分のその時の考えを知るためにも、まだまだ生きようと思う。
まあ人それぞれの価値観
孤独と死って、まあ向き合いたくはないもの。だから、目を背ける、あるいは、無効化するために労力を費やす。幸せの追求って全部そう。
ラッキーの生き方はその点でいけば後ろ向きといえる。ごくあたりまえの幸せを追うことをしていない。しかしながら後退もしていない。どちらかというと前進している、死に向かって。
孤独と死を真っ向から受けて、生きている。最後はみんなそう、勘違いするな、ていう。
こうはなりたくない、か、こうでありたい、かはまあ人それぞれの価値観でしょうね。
不治の病で余命うんたらとかのヒューマンドラマはよくあるが、この手法で見せられる余命にインパクトがある映画。
なんでもない作品
アメリカ映画の底力
孤独じゃないんだよ。一人だよ。
老人になっても生きている人や人の老後の生活が気になる。特に人間性。自分も老人だが、いつも人の生き方からなにか学ぶものがあるかもしれないと思う。
『ラッキー』Lucky
監督:ジョン・キャロル・リンチ
出演:ハリー・ディーン・スタントン
ハリー・ディーン・スタントンという俳優を全く知らなかったが、彼の人生の最後の作品として、人々に人生を考えさせるいい作品を残したと思う。
過去何度も共演したトム・スケリットたちが出演するから、ハリーもでないかという形で、ハリーに聞いたらしいが、この作品はハリーのために書かれたもので、ハリーが出てくれなかったら、映画になっていなかったと脚本家が(Logan Sparks/Drago Sumonja)話していた。ハリーの趣味やできること,習慣などを含めて作品にしたと。
頑固な老人(一般的に老人になると頑固になる)が少なくても社会と係わって生きている。孤独じゃないんだよ。一人だよと。
フレッド(トム・スケリット)が太平洋戦争で沖縄に上陸した時、みたものは、若い女性たちの身投げだった。笑を浮かべながら自殺していく姿を仏教徒だからといっていた
タイトルなし
ハリー・ディーン・スタントンの珠玉の遺作
本当に何にも起きなかった。
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