「未開の地に生活する「三枚看板」の人間劇場」スリー・ビルボード bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
未開の地に生活する「三枚看板」の人間劇場
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怒りや一時の感情で、心にもないことを口走るとか、手が出ると言うのはよくあることで。いや、自分自身ではあまり経験は無いが。物語は、似たもの同志のミルドレッドとディクソンが「憎しみ合う関係」から「Company」になってしまうまでの話。西部劇にして200年ほど時代設定を巻き戻しても、多分成立すると思う。この、ある意味「未開」な物語の顛末は、200年前ならガンファイトなんでしょうが、今は、さすがにね。
意地悪な言い方をすれば、「ショッキングなイベントを並べただけの、古臭くて中途半端なカタルシスで終わる物語」。逆にカッコつけて言うなら、「哀悼と後悔の念が歪んだ復讐心へと変化してしていく様を、犯罪被害者の遺族と挫折した男を主役にして描いた問題作」?ちょっと変。
傑作と言われている理由が見つからず、少しだけ悩んでます。何か足りない気がして、もやもやしながら劇場を後にしました。
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