「怒りが怒りに来す」スリー・ビルボード いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
怒りが怒りに来す
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『RAPED WHILE DYING』 殺されてからなのか、殺されながらなのか、とにかく今作品、社会状況や裏メッセージ的な知識が無いとストーリーの内容が100%理解出来ない構成になっているのである。多分、作品のパンフを読まないと把握できないシーンが大事だったりするのである。例えば、警察署長と部下との関係性に同性愛的な匂いがするところは、シーンでは全然匂わない。しかし、ABBAのチキチータを聴いてるシーンからそれを嗅ぎ取る事とか、相当難解な解釈を要求される作品なのである。
そういう自分だって、上記はネットで知識を得た位で、実際の鑑賞後の感想は、とにかくアメリカ女は怒ってばかり、カルシウム足りないんじゃないかって位、アングリ-なのだってイメージだけ植え付けられたことのみである。まぁただ、きちんと相手を赦す度量の深さや、相手を尊重する事も又、アメリカ人ならではある。今作品、それのメーターが吹っ切っているところがドラマ的なのではあるが・・・
ラスト、母親と部下の元警官が二人でアイダホへレイプ魔を殺しに旅に行く展開での、道中で殺すかどうか考えようとの結論は、或る意味、ハッピーエンドなのかもしれない。なにせそこまではカッとなったら直ぐ行動に移すダイナマイトな連中ばかりだしね・・・
息子や、小人症のメキシコ人の冷静さや優しさの部分を、ラストベルトの連中共は忘れてしまってるんだろうねぇ・・・
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