「感情がぐちゃぐちゃ」スリー・ビルボード Maryさんの映画レビュー(感想・評価)
感情がぐちゃぐちゃ
みんながこぞって、この映画を褒めちぎる理由が
私にはわからなかった…
主人公ミルドレッドは"復讐に燃える母親"というより、"頭の狂った女性"にしか思えなかった。
元夫のDVが原因がおかしくなったのかもしれないけど、シリアルを飛ばしてくるお母さんなんて嫌だ。
19歳の馬鹿っぽい女の子と寝る父親も嫌だけど。
親子喧嘩はどこの家庭にでもあることだろうから仕方がないけど、事件を招いてしまったから仕方がないではすまされないよね。
小さい男性を見下してたのもすごく嫌な気分になったし、放火したのも最悪。誰もいなかったのならあの流れでも良かったのかもしれないけど、ディクソンがいたのに気付いてもやってないって言うし出頭もしないなんて。
署長はいい人だと思った。
自殺の原因はガンだけではないと思うけど。
心の底には責任を感じててつらかったと思う。
私も特に理由はないけど学校を休みたくなることがある。本当は課題が終わってないからなんだろうけど、特に理由はないって思うのは"課題が終わってないから学校を休む"って思いたくないからなんだよね。
署長の自殺もそういうことだと思う、私の欠席とは規模が全然違うけど。
ディクソン巡査は暴力的過ぎる。
看板屋を殴ったって仕方ないじゃない。
それに、殴って殴って窓から投げて、女の人も殴って…
殺人未遂じゃないの、この男こそ逮捕するべきでは??
火事の中から事件ファイルを持って出てきたり、飲み屋で犯人かと思って行動を起こしたり、途中からいい人だなって思ったけど…
やっぱり過暴力的に思える。
レッドはなんとなくいけ好かなかったけど、気付いたら結構お気に入りの人物になってた。
彼のように、殺されかけた相手にもオレンジジュースを注いであげられる人物になりたい。
まとめると、よく分からなかった。
とにかく感情がぐちゃぐちゃにされた。
笑ったし、たくさん泣いた。でも、今はよく分からなかったっていう気持ちしか残ってない。不思議で仕方ない。
自分が観るには幼すぎたのかも知れない、あるいは元々自分には向いてなかったのか。
数年後にもう一度この映画を観たらまた違う気持ちになれるかも。
みんなが評価してるのには理由があると思う、でも、みんなの感想を読んでもイマイチわからない。
私がよく分からなかったのにも理由があると思う、例えば話の内容を勘違いしてたり、偏見的な意見をもってるのかもしれない。
もし、私の拙い散文をここまで読んでくださった方がいて、何か意見があれば、是非コメントしていただきたいです。
Maryさんが書いてるとおり、ミルドレッドもディクソンも同情できるような人間ではありません。
口汚く、暴力的で、人種差別も平気でします。
この映画は、娘を殺された母親に感情移入する物語ではなく、そういう救い用のない人間たちが「大事な事は何か」ってことに気づかされる再生の物語なんだと思います。
見ていて不快な表現や言葉の暴力がいっぱい出てきますが、最後の最後に怒りに身を任せて犯人に間違えられた男を殺しにいこうとしますが、車の中で2人が実はあまり乗り気ではなくなっている(これまでなら怒りを抑えられず殺しに行っていた)ところが、オチというか大きな変化なんです。
【暴力的な2人】
ミルドレッド、ディクソン
【2人を導く人達】
署長、レッド、小男、ミルドレッド旦那の浮気相手
こんな構図だと思います。
うまく伝われば嬉しいのですが、意味わかりました?