「一体何人が結末を理解できたか??」スリー・ビルボード Motoさんの映画レビュー(感想・評価)
一体何人が結末を理解できたか??
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一体何人の人が理解できただろうか、脚本が素晴らしすぎるが故に。
白人署長が自殺した理由、犯人のDNAが一致しなかったという黒人署長。
中盤に善のシンボルとして登場する署長もあっけなく事実を隠蔽した。犯人のレイプ魔が軍関係者であったが故に圧力がかかっていたのだろう。
それに対し、白人署長も犯人があいつだとは理解していたが、たった3枚の広告によって心を動かされて自殺を選ぶ。
善悪はつねに表裏一体であり、場面によってこのような結末を産む。
実際、作中にはそのような描写ははっきりと示されていない。しかし、この作品が賞レースを総なめにし、それを聞いた評判命の日本人が鑑賞しにくる。しかし、作品の本質を理解できず、曖昧な幕引きによって生まれる余韻も感じることなく首をかしげ帰ってしまう人たち。映画は見るべき人に見られることによって評価され価値を得る。鑑賞後、そのような人たちを見て少し作品がかわいそうでした。
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