劇場公開日 2018年2月1日

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「署員がレイシスト(人種差別主義者)、住民を恣意的に逮捕する、署員が自殺、警察署に放火されても犯人が検挙されない、市民を殴打し2階の窓から放り投げる、」スリー・ビルボード ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0署員がレイシスト(人種差別主義者)、住民を恣意的に逮捕する、署員が自殺、警察署に放火されても犯人が検挙されない、市民を殴打し2階の窓から放り投げる、

2018年2月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

Movix堺で映画「スリー・ビルボード」
(Three Billboards Outside Ebbing, Missouri)を見た。

観客は我々夫婦を含めて5人。
イタリアのベネチア国際映画祭で脚本賞、カナダのトロント国際映画祭でも最高賞にあたる観客賞を受賞するなど各国で高い評価を獲得した作品だが、日本での興行成績はどうだろうか?

娘をレイプの末に殺された母親が、犯人が数ヶ月経っても摘発検挙されないことに抗議するために道路沿いに3枚の看板を出した。
そのことで母親と警察や住民との間でさまざまな摩擦が起こることになる。

知っている役者はウッディ・ハレルソンだけ。
個人的にはウッディ・ハレルソン出演作ではベストムービーかもしれないと思った。

米国の田舎の町の警察は、(今作ではミズーリ州)
署員がレイシスト(人種差別主義者)、
住民を恣意的に逮捕する、
署員が自殺、
警察署に放火されても犯人が検挙されない、
市民を殴打し2階の窓から放り投げる、
目を覆いたくなるような警察組織だが、
終盤はハートウォーミングな展開になる。
新しい署長はいい人かも。
ラストは余韻を残した場面で終幕となる。

上映時間は116分。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。

ドン・チャック