「オレンジジュース」スリー・ビルボード Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
オレンジジュース
7ヵ月前に娘をレイプされ焼き殺された女性が、町外れの道路沿いに何故犯人が捕まらないのかと警察に問いかける看板を掲げたことから起こる話。
警察署長に直接的な怨みがあるわけではないが、真摯に事件に向き合っているとは到底思えない署員達の行動と、犯人が捕まるどころか何も情報を得られないことに業を煮やした女性が奮起する。
やり過ぎな感じや同情できない振る舞いも多々あるし、それまでのことを考えると転換点があまりにもあっさりだったりはあるものの、事件に対する救われなさとプライドと関心等々、モヤモヤと温かさの入り混じった感情が残った。
事件に対するストーリーとしては、すっきりはしないかも知れないけれど、ここからどう展開しても安っぽくなる部分が生まれるだろうし、個人的にはこの終わり方は絶妙じゃないかと感じた。
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