劇場公開日 2018年2月1日

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「複雑に絡み合った糸がスッと解けるような作品。」スリー・ビルボード ひろっぴさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0複雑に絡み合った糸がスッと解けるような作品。

2018年2月3日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

「スリー・ビルボード」字幕版で鑑賞。

*概要*
米ミズーリ州の片田舎の町で、何者かに娘を殺された主婦のミルドレッドが、犯人を逮捕できない警察に業を煮やし、解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な広告看板を設置する。それを快く思わない警察や住民とミルドレッドの間には埋まらない溝が生まれ、いさかいが絶えなくなる。そして事態は思わぬ方向へと転がっていく。

*主演*
フランシス・マクドーマンド

*感想*
ホントは見る予定ではなかったのですが、評判が良かったので、鑑賞。先に言っときます…

めちゃめちゃ面白かった!!!\(^^)/

激しい怒りや悲しみ、笑いといった様々な感情という糸が絡み合い、最後はスッと解ける映画。

主人公のミルドレッドの母ちゃんは、娘が何者かによって殺され、一向に解決しない警察に対して、警察への非難のメッセージが記された広告看板を建てて、それに携わった人々の人生が変わってしまうという物語。

映画はたまにですが、退屈なシーンがあると、目を少し逸らしてしまうんですが、この映画は全然違ってまして、冒頭~最後まで僕は、目が釘付けになりました。何がそこまで良かったかと申しますと、脚本とキャストが完璧過ぎるんです。

まず、脚本についてですが、まぁ~上記で記した通りですが、ミルドレッドの母ちゃん、町の人々から尊敬されている警察署長、そして、マザコンのクズ警官の主要三人のそれぞれの関係者があの広告看板によって、人生がだんだん変わる模様の描き方が非常に上手い。監督が天才過ぎ。あと、キャストそれぞれ良かったのですが、一番印象的なのが、ディクソン(サム・ロックウェル)です。マザコンでクズ保安官ですが、最初はサイコ野郎と思ってたと思ったら中盤~終盤辺りから印象が変わるんです。逆にミルドレッドは、最初は同情してたんですが、彼女の怒り、暴言、暴力といった行為がかなりエスカレートしていくので、町の人々は同情が失せます。あと、町の人々から慕われてる警察署長もある意味印象が変わりました。。
それぞれの登場人物の第一印象がコロコロ変わるし、その感情という名の糸が複雑に絡み合い、最後はスッと解ける感じが衝撃的でした。
少し、変な文章になってしまいましたが、それぐらいのダメージを受けましたw

最後には賛否両論だと思いますが、僕はあれで良いと思います。逆にね(笑)

総じて、期待以上でした!めちゃめちゃ面白かった!ミルドレッドの母ちゃん、ウィロビー署長、ディクソン保安官、登場人物達が個性的ばかりだし、上手く説明出来ないのですが、怒りや悲しみ、笑いの感情が交錯する強烈な映画でした!

観て良かったです!

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ひろっぴ